8割の人がスーツのサイズを間違えている!? 男の価値を格段に上げる戦略的なスーツの選び方

ビジネス

2017/3/3

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    『「成功している男」の服飾戦略』(しぎはらひろ子/三笠書房)

 「服飾戦略」とは何か? それは自分を「意図的に」スタイリングし、「自分が何者かがわかる『アイコン』としての衣装」を「狙って」着用すること。そうすることで、ビジネス上、有利になる「存在感」をかもし出すことができるのだ。

『「成功している男」の服飾戦略』(しぎはらひろ子/三笠書房)は、ファッション・プロデューサーとして、8万5000人の服飾指導をした著者が記す「スーツで男の価値を上げる教科書」である。

「スーツ一つで年収が上がれば苦労しない」「服装って、流行とか、感覚でしょ?」と思った方、侮るなかれ。著者のしぎはらひろ子さんいわく、「ファッションはデザインであり、認知心理学であり、学問」。そして、本書で紹介されている「服飾戦略」は「なんとなく、その人に合う」という曖昧なフィーリングではなく、「知的でロジカルな服飾の法則」なのだ。

 この法則とは、自分の目指すべき志・理想の在り方、また、ビジネスにおいて「相手にどう見られたいか」という内面外見(視覚情報)をマッチングさせ、存在感=何者であるかを、相手に強く印象付ける方法のこと。

 稼げる人、キャリアアップする人、一目置かれている人はみな、この「存在感」が頭一つ抜きん出ていると言っても過言ではない。

 例えば「シャープな頭脳を持つ、冷静で大胆なコンサルタント」という存在感を出したいというH氏。

 ネクタイは「知性」を強調する色(アイスブルー、鉄紺)。聡明さ、冷静さをイメージさせるのは「ストライプ柄」「アール・デコ調の柄」。ワイシャツはブルーのシャツ。小物のバッグ、ベルト、靴にも「戦略的な意味」を持たせた。以前はリクルートスーツを着ているかのようなH氏だったが、服飾戦略により、本人の希望していた「存在感」を手に入れて仕事の成約率は3倍になったそうだ。

 また、稼ぎたい人は勝負スーツを持っていることが必須だという。なぜなら、「見た目」がその人の「市場価値・立場」と錯覚され、実際にいくら稼いでいるかではなく、「身に着けたスーツによって、あなた自身も値踏み」されてしまうから

 勝負スーツの値段は人それぞれ。著者のお客さんの中でも20万円から100万円までと、職種や目的によって幅広くスタイリングするそう。

 ポイントは値段ではなく、「『なりたい自分』の服を先に購入してしまうこと」。外見を整え、自らの「市場価値」と「存在意義」を示すことで、周囲の自分に対する印象を「いい意味で固定化」できる。

「そこまで上を目指してないし、何十万もするスーツなんて買えない」という方もいるだろう。そういう方でも、「身体にフィットした」スーツを着ているだけで印象は大きく変わる。だが、なんと、8割の人がスーツのサイズを間違えているとか。

 それは既製服のスーツが、そのまま「ジャストサイズ」の人がほとんどいないから。なので、本当は自身の身体にフィットするようオーダーメイドが一番なのだが、それもお高くなってしまうので、既製服でも「肩まわり」「背中」のフィット感がなるべくよいものを選ぶこと。そのために何着も試着するのをおススメする。

 この他、本書ではワイシャツ、小物(ネクタイ、靴、バッグ、カフリンクス)の選び方。色が与える心理的な要素も紹介。さらに、実際にスーツを購入する際の価格帯に合わせたブランドの一覧や「目標にしたい内面」を深めるためのヒアリングシートなども載っているので、かなり実用的な一冊だ。

「スーツ」は戦略的に。服装は「認知心理学」。

 早速、スーツを見直してみてはいかがだろう?

文=雨野裾