たった2分でベストセラー ホリエモンの『ゼロ』を読破! 仕事嫌いは○○不足! 「働く」5つのポイントとは?

ビジネス

更新日:2022/1/25

 本を読む時間がない日々忙しい人のために、ロングセラー、ベストセラー、話題の本etc.…ダ・ヴィンチニュース独自の視点で選書した名著を紹介! 第7回は、ベストセラーとなった実業家・堀江貴文氏の『ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく』(ダイヤモンド社)です!

 

 「働いたら、負けかなと思っている」なんていう、働くことの楽しさを知らない奴ほど、負けている気がしてならない。かつて強欲な金の亡者などという批判を受けたホリエモンこと堀江貴文氏は、刑期を終えた後、『ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく』という本を執筆した。この本を読めば、堀江氏のイメージだけでなく、「働くこと」への考え方がガラリと変わる。すべてを失い、ゼロの地点に立ち返り、「ホリエモン」としてではなく、「堀江貴文」として、彼は自身の半生を振り返りながら、「働くこと」の意味を語りかける。

『ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく』

【わかりやすさ】★★★★★(堀江氏の経験をもととして書かれているので、具体例に富み、理解しやすい)
【オリジナリティ】★★★★★(堀江氏だから伝えられる言葉があふれている)
【やる気アップ度】★★★★★(明日からの仕事にポジティブになれる)
【反省させられる度】★★★★★(堀江氏の“働くこと”への姿勢に活を入れられた気になる)
【実用度】★★★★☆(自分の仕事へと応用することが必要)

 

(1)仕事が嫌いという人は「経験不足」

 証券取引法違反で逮捕され、すべてを失ったかに見えた堀江氏。だが、彼は、服役中も「働く」ことをやめなかった。中学2年の時に、プログラミングによって報酬10万円を受け取った経験が堀江氏の仕事の原点。「仕事が好きだから、没頭する」のではない。順番は逆で、「没頭したから、仕事が好きになる」。心の中に「好き」の感情が芽生えてくる前には必ず「没頭」という忘我があると堀江氏は言う。仕事が嫌いだと言っている人は単なる経験不足。没頭した経験がないから、つまらなく感じているだけなのかもしれない。

 

(2)スタートラインはゼロ。ひとつずつ足し算していくしかない

  堀江氏の元には、「働くこと」に悩む若者からの相談が届くが、彼にいわせれば、みんな「かけ算」の答え(=成功へのショートカット)を求めているように見えるのだという。人が新しい一歩を踏み出そうとする時 、そのスタートラインにおいては誰もが等しく「ゼロ」の状態。そこで「かけ算」をしても意味がないのだ。失敗してもマイナスではなくゼロに戻るだけだとしたら、なぜ一歩ずつ挑戦しないのか。ひとつずつ「小さな成功体験」を足していくしかない。

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(3)やりがいは探すものではなく作るもの

 就職活動や転職活動で「やりがいのある仕事」を探す人がいるが、やりがいとは「見つける」ものではなく、自らの手で作るものだ。マニュアル(前例)通りにこなしていたら、楽しいことなどひとつもないだろう。だが、仮説を立て、実践し、試行錯誤を繰り返す能動的なプロセスを踏めば、与えられた仕事は「作り出す仕事」へと変わっていく。

 

(4)「やりたいことがない」は真っ赤な嘘だ

 やってもいないうちから「できっこない」と決めつけてはいないだろうか。自分の可能性にフタをして、物事を悲観的に考える。だからこそ、次第に「やりたいこと」まで浮かんでこなくなるのだ。欲望のサイズがどんどん小さくなっていくのである。突き抜けられる人と、そうでない人の違いは、物事を「できない理由」から考えるのか、それとも「できる理由」から考えるのか。それだけだ。

 

(5)思考停止した時点でオヤジ化する

 どうせ自分はこんなもんだ、この年齢ではもう遅い…。もしも、そんな不自由さを感じているとしたら、それは時代や環境のせいではなく、ただ思考が停止しているだけだ。「ここでいいや」と諦めた瞬間、人は思考が停止し、一気にオヤジ化してしまう。あなたは普段どれくらい考え、どれくらい行動に移しているだろうか。借りてきた言葉で語る口先だけの人間になっていないだろうか。人にはチャンスは平等にある。

 

【まとめ】 人の成長のレベルは可視化できないからこそ、時 に怠けてしまうこともある。仕事をしたくない時 もあるし、「働く」意味を見失いそうになることも少なくはない。だが、この本はそんな私たちに活を入れてくれる。まずは目の前の仕事にのめり込んで、意味のある「イチ」を積み重ねていくしかない。自分の人生を動かすことができるのは、あなただけなのだ。

 

文=アサトーミナミ

 

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