眼鏡は「モテたいときにもかなり効果的」!?……素晴らしき眼鏡の効果!

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公開日:2017/3/16

『あなたの眼鏡はここが間違っている 人生にもビジネスにも効く眼鏡の見つけ方教えます』(藤 裕美/講談社)

 たかが眼鏡と侮るなかれ。眼鏡に気を配る「ほんのちょっと」の差が「うまくいってるあの人」との大きな差に繋がっているかもしれない。

『あなたの眼鏡はここが間違っている 人生にもビジネスにも効く眼鏡の見つけ方教えます』(藤 裕美/講談社)は、眼鏡スタイリストの著者が「眼鏡の正しい選び方・身に付け方」「眼鏡がもたらす効果」などを書いた異色の「眼鏡本」である。

「眼鏡は自分に似合わないから、あまり好きじゃない」と考えている方がいるかもしれない。だが眼鏡ショップの店員として多くのお客様と出会った著者いわく、「眼鏡が似合わない人は、絶対にいません」とのこと。自分の顔に合うようしっかりとフィッティングして、基本のかける位置を知り、「自分らしさ」を引き立ててくれる眼鏡に「出会えれば」、眼鏡は誰でも似合うものなのだ。

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 本書では、そういった眼鏡に関する基礎知識や「出会い方」を教えてくれている。

 今使っている眼鏡のフィッティングが合っているのか、「簡単セルフチェック」もできるようになっているので、そちらはぜひ本書をご覧あれ。

 さて、そういった「似合う眼鏡」は、様々な効果をもたらしてくれる。

 たとえば……。

◯眼鏡は「モテたいときにもかなり効果的」! 著者がおススメする「モテ眼鏡」とは!?

「モテ眼鏡」とはつまり、「眼鏡をきっかけに異性から話しかけられる」こと。その人に合った印象的な眼鏡をかけていると「眼鏡ステキですね」と周囲の人が声を掛けてくれるようになるのだ。

 個人的なことで恐縮だが、眼鏡には多少こだわっている私も、美容院や初対面の人に会う時、かなりの確率で眼鏡のことを褒められる。「ちょっと凝ってますね」「どこで買ったんですか?」。そこから会話が続き、盛り上がることも。「モテ」を別にしても、「眼鏡が会話の糸口」になるのは確かだ。

 プライベート以外に、ビジネスにおいても会話のきっかけになるし、眼鏡で「相手の印象に残りやすくする」ことも可能。「たかが眼鏡」と、自分に似合わない無難な眼鏡をかけているなら、この効果を活用しない手はないだろう。

◯眼鏡には美容効果もあり! 顔の「ゆがみ」は、眼鏡で直るかも?

 眼鏡は女性が年齢を重ねていくほど、味方になってくれるアイテム。たとえば目尻のシワが気になる。そのシワのせいでアイメイクがうまくいかなかった……そんな時には無理にメイクをせずに眼鏡をかければ、気になる部分をカバーすることができる。

 さらに、合わない眼鏡をしている(orかけるべきなのに使用していない)リスクは美容面にも出てくる。

 一つは「視力矯正や老眼対策を怠ったゆえの、シワ」。よく見えないので無意識に眉間にシワを寄せてしまい、それが習慣化することで、眉間にシワが残ってしまうこともある。

 二つ目は「毛様体筋という目の筋肉減少による、顔のたるみ」。視力に左右差がある場合、見えていないほうの目の筋肉を気づかない内に何年も使っていないということも。そうなると、顔半分が下がって顔が変わることもあるそうだ。左右の目の位置がズレているように感じる方、眼鏡で視力を矯正すれば、改善されるかもしれない。

 また、眼鏡は本来「医療器具」である。定期的な視力検査をして、しっかりとメンテナンスをしなければならない。あなたを悩ませている眼精疲労や肩こりは、もしかしたら合っていない眼鏡のせいで生じている可能性もある

 本書では実際に眼鏡を購入する際、どういう点に注意すればいいのか、店員の良し悪し、お値段の基準、様々に種類のあるレンズの説明、おススメ購入店舗など、ただ眼鏡の効果をうったえるだけではなく、実用的に使える情報が詰まっている。

 現代社会において、眼鏡とまったく縁のない人生も少ないはず(30代後半から目が衰えるため、人生の半分は老眼らしいし……)。読んでおいて損はないはずだ。

文=雨野裾