現役看護師が7年間に及ぶ父親からの「性的虐待」を告白! 後遺症から20歳過ぎて母親の乳首を口で含んだことも…

社会

更新日:2019/3/1

 何を見ても無感覚で空っぽな感情、男性というだけで恐怖心がわき上がってくる心、自分が生きているかも死んでいるのかもわからない凍りついた感覚…。次第に酒の量も増え、アルコール依存となり、「誰かが自分のことを殺してくれたら良いのに」と思う日々も続いた。20代のうちは恐怖から何の恋愛もできなかったが、30歳になると、次第に「誰かと愛し合いたい」と思えるようになった。

 しかし、過去の出来事が足を引っ張って、なかなか上手くはいかない。複数の彼女がいる男性やワンナイトラブが心地良く、性行為が怖くてたまらないのに、性欲求が止まらなかった。男たちが一人ひとり違うように、セックスも一つひとつ違う。上にのしかかる重みの違い、感触の違い、匂いの違いから、父親を見ようとする自分がいたと山本氏は振り返る。

 現在彼女は、看護師として働きながら、自身の経験について講演を行い、自助グループ「つぶいちごの会」を運営している。ここまで回復するのに、どれほどの苦しみがあったことか。専門家からの学びやカウンセリング、生涯の伴侶となる夫との出会いが少しずつ彼女のダメージを取り除いていったのだ。

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 彼女の経験から学べることは何だろう。被害を受けたことがある人もその家族も、今まで何の知識もなかった人も、この本が性暴力に対する理解を促す第一歩となることは間違いない。

文=アサトーミナミ