DDT大石真翔選手とチェリー選手直伝! 高速“ロープワーク”に圧倒する! プロレス道場に潜入!

マンガ

更新日:2017/3/30

(左から)大石真翔選手、早蕨たまおさん、チェリー選手

「おおおお……!」

 倉庫を改造したビルの一室。エレベーターを降りると、ドドーンとプロレスのリングが! 新米プ女子の筆者はもちろん、非プ女子のダ・ヴィンチニュース編集Nさんも、思わずテンションが上がり、声をあげてしまいます!

 DDTと「トムとジェリー」のコラボTシャツ(かわいい……)に着替えた早蕨さんからは「今日のために加圧トレーニングしてきました!……1回ですが!」と頼もしいお言葉が。

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 DDTが「プロレスのリングの上で運動をしてみたいという女性に向けて」、プロレス教室を開校したのは2015年のこと。

 先生は、DDT所属レスラーのチェリー選手(美女!)と大石真翔選手(イケメン!)。現役選手、直々に教われるなんて……!という筆者の興奮と緊張をよそに、生徒さんたち(この日は全部で7名)は慣れた様子でマットの上でストレッチを開始。

 初参加の早蕨さんには、チェリー選手が「このストレッチはむくみが取れやすくなるんですよ」と女子向けらしいアドバイスも交えながら、丁寧に指導。ストレッチの最後に全員で「フォーカス!」(「集中」という意味だそう)と声を合わせ、いよいよ、リングインです。

 すると早蕨さん、なんと3本あるロープのうち1番上のロープ(トップロープ)から入ろうと試みるという、大胆さを早くも発揮(途中であきらめて、2番目からイン)!

 リングの上ではまず、ケガを防ぐために一番大事だという「首」を強化するためのストレッチ、そしてブリッジを。生徒さんが次々とブリッジしていく中、早蕨さんも挑戦。おお! やや不安定ながらブリッジ、できてます! すごい!

 続いてリングの上を前転、後転しながら横切っていきます(早蕨さん、こちらもクリアー)。「薄氷の上に降り立つようにね」など、先生たちの指導の言葉も、いちいち楽しいです。倒立からの前転など、徐々にプロレスっぽい動きが混ざってきて、いよいよ技の練習へ!

「ロープに足をかけてコーナーの一番上に登り、ポーズをとる」という、小学生男子からプ女子まで、誰もが憧れる、あのアクションにチャレンジ。最初はセカンドロープまで、次はトップロープに、と徐々にできることを増やしていきます。「できる、できる!」と大石選手に励まされながら(「尻が重い!」と突っ込まれながら)、早蕨さんも最後はコーナーのトップに登り、ガッツポーズ! 見事にポーズを決めてましたね、と言うと「いやあ、コーナーに登った時が、一番お客さんに見られる時ですからね。アピールしなくてどうするんだ! と思ってやりました」と早蕨さん。さすがです。

 さらに、ザッツ・プロレス! という感じの“ロープワーク”――ロープまで自ら走って(あるいは対戦相手に振られて)、勢いよく背中をロープに預け、その反動を利用して走って戻ってくる、というあれです――を開始。

 このロープ、一見やわらかいゴムチューブのようですが、実はゴムの中に太いワイヤーの束ががっちりと入っていて、かなり硬いのです。「ロープに背中から飛んでみただけで痛いです」(早蕨さん)。ここでチェリー選手が、お手本として、本気の高速ロープワークを披露。すごい迫力……! 慣れてきたところで、今度は「じゃあ、ラリアット行きます! 避けてください」と大石選手。生徒がロープまで走り、戻ってきたところで正面から大石選手がラリアット! 生徒はそれをパッとかかんでよけていきます。「次は、本気で行きます」の言葉通り、かなりのスピードでラリアットが飛んでくる!そしてそれをよける! ハラハラするほど本格的で、これは……楽しそう! 「すごく満足感があります」と早蕨さんも目を輝かせます。

 生徒のみなさんは、早蕨さんが何かをやり遂げるたびに「すごい!」と声をかけたり、拍手をしたり。今回は、1、2年通っているベテランの生徒さんが多く、ほとんどのメニューを女子レスラーさながらに軽々とこなしていましたが、初心者が混ざってももちろんOK。終始あたたかい雰囲気で行われていました。生徒さんの一人でひときわ華麗なロープワークを披露していた、薬局に勤務しているという女性は、やはりもともとプロレスが大好き。

「今日はなかったですが、受け身の練習も楽しいです。半年くらいかけて、だんだんといろいろなことができるようになりました」。なるほど、最初から華麗にできていたわけではないんですね……ならばと筆者もチャレンジしたい気持ちがわいてきます。

 このあと、早蕨さんが「意外と(対戦相手に)効きそう!」と驚いた“ヒップアタック”(後ろ向きにジャンプして、相手の胸元にお尻でアタック!)を練習。大石選手相手にドスン! といい音を響かせていました。

 最後にストレッチ、全員で輪になり手をつなぐ「仲良しスクワット」(脱落できない!)をして、終了。

 大石選手、今日の早蕨さん、いかがでしたか?

「1回目にしては、全然できてましたね! 2回、3回とやったらもっとできるようになりますよ。最初は体の動かし方がわからないと思うんですけど、わかってくると疲れなくなるし、ケガもしなくなるんです。日常生活でも、転んだ時にちゃんと手をつけたり、受け身がとれたりしますよ(笑)」。

 チェリー選手は「やっているうちに楽しくなってきてデビューする人もごくたまにいますが、基本的には楽しく皆で体を動かしましょう、という教室です。危険なこととか無理なことはさせません(笑)!  DDT の試合を観に来て、自分もロープワークをしてみたいとか、コーナーに立ってみたいとか、そういう気持ちで来てもらえたら」。

 そう、見ているだけでも「こんなに“プロレス”をやらせてもらえるんだ!」という興奮がありました。基本的に先生はとてもやさしい(&おもしろい)のですが、時折「もっとこうだよ!」ときっちりダメ出しをしてくれるのも、プロレス好きにはたまりません。

 キツそうなメニューにも挑戦した早蕨さんは「楽しかったです! ロープに振られる喜び……(笑)。リングの上をただ走るだけでキツかったですし、コーナーに登るのもすごく難しいんですよね。あらためて、レスラーの動きというのは、1つ1つが素晴らしいんだと思いました。これから試合を観る時は、リング上を走っているレスラーのこともキラキラした目で見られそうです(笑)」。今後の観戦がさらに楽しくなるのも、教室に参加する醍醐味の1つなのです。

 そして「週1回通っているうちに、7キロぐらいやせたという人もいます(笑)」(チェリー選手)という耳より情報も……!

 帰り道では、非プ女子だった編集Nさんも「DDTの試合、絶対観に行きます!!」と鼻息荒く、すっかりプ女子予備軍に。プ女子も非プ女子も、誰もが楽しめるDDTプロレス教室。あなたもいかがですか?

取材・文=門倉紫麻

DDTプロレス教室
日時:毎週火曜日一部18:30~20:00二部20:15~21:45
場所:竹芝プロレス道場 東京都港区海岸1-14-24 SUZUE第3倉庫2F
【会費】会員・月会費 6,000円(税込) ※高校生以下 3,000円(税込)
ビジター 1回3,000円(税込) ※DDTオフィシャルFC会員 1回2,000円(税込)
お問い合わせ:ddt_prokyo@yahoo.co.jp ツイッター @ddt_prokyo
※女性のみ参加可能です

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