体重13キロ減! 年収2・3倍にUPした著者のノートを使ってPDCAを回す方法とは?

ビジネス

2017/4/7

『自分を劇的に成長させる! PDCAノート』(フォレスト出版)

 あなたは年収をアップさせたくはないだろうか? もしくはダイエットをして今より数キロ痩せられたらと思わないだろうか。

 所得と体重管理。一見共通することのない悩みだが、「多くの人が達成したい目標に掲げること」という共通点がある。
そして、これらを同時に叶えることができる方法があるのだ。

「PDCA」。ビジネスの現場ではよく聞く言葉だ。

Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善行動)

 この頭文字を取って「PDCA」である。日本が誇る世界的自動車メーカー・トヨタが流布した「カイゼン」という用語と同様、元は製造業の品質管理や生産性向上のために、統計学者のエドワーズ・デミングらによって提唱された概念である。当初は製造業のための考えだったが、今では様々な分野で用いられている。この「PDCA」の考えを上手に使えば、ビジネスだけではなく、ダイエット、そして人生の目標までを達成できるという。

 そのことを身をもって教えてくれたのが外資系企業で働く岡村拓朗氏だ。「時間を創り出す時短の仕組み化コンサルタント」としても活動している岡村氏は、PDCAをノートに記述するという独自の記録術によって、体重を13キロ。そして年収を2、3倍にまで高めることができたという。この度、そのノート術を一冊の本にまとめた『自分を劇的に成長させる! PDCAノート』(フォレスト出版)を出版された。

 「PDCAノート」のつくり方はいたって簡単。A4サイズのノートに4本の線を書き込むだけ。上部には日付や目標を書き込む。そして4分割されたそれぞれの欄に「PDCA」を割り当てるだけだ。

■挑戦するだけでエライ!

「PDCA」という言葉の認知度は高い。けれども、実際に「PDCA」を意識的に実行している人や組織は少ない。「PDCA」を掲げていても「PDDD(Plan→Do→Do→Do)」とチェックも改善行動を起こすことなく、目標を掲げるだけで終わっている人が多いと岡村氏は言う

 いや、行動しているだけでもすごいことなのだ。岡村氏が次のような例を挙げている。

“成功哲学の祖とも呼ばれるナポレオン・ヒルの調査によると、人が目標を掲げたときに諦めるまでにトライする回数の平均値は、なんと1回未満だそうです”

 目標は立ててみたものの挑戦さえしない人が多いのだ。挑戦するだけでも凄いことであるが、さらにこれをPDCAサイクルで回していくことで、驚くほどの成果を手にできるのである。

 話を戻そう。しかし、問題は、「なぜPDCAを回すことができないのか?」である。

 そのひとつは、誰もPDCAを回す方法を教えてくれなかったから、だ。これまで「PDCAが大事だ」「仕事では常にPDCAを回せ!」などと散々言われてきただろうが、どうすればPDCAが回るのかを具体的に教えている人はほとんどいないのだ。

 ではどうすればPDCAは、回っていくのか。当たり前のことだが、PDCAを回すには日々のルーティンワークに「PDCA」を組み込むこと。それを組み込むための鍵が「フレーム」である。

■P欄には自分の予定を優先して入れよ!

 フレームとは、思考や行動の枠組みのことです。岡村氏は次のように説明しています。

“朝起きたら(もしくは朝食を食べたら)歯を磨く。通学や通勤するのにあれこれ悩みませんよね? 無意識化された行動というのは、フレームワーク化された行動と同義です。
日常的に行っているあらゆる行動は、フレームによって動いているので、考えなくても無意識にできてしまうのです。”

 つまり、「これをしたら、次にこれをする」という、決められた行動。もしくは考え方と言ってもいい。要するに「PDCA」を「フレーム」化すればいいのだ。

ではどうすればいいのか。そこでPDCAノートを使うのである。

「PDCAノート」は1日1回ごとに回すデイリーPDCAノートが基本になる。まずその日の目標を立てる。そして、Pの欄の横には、時間軸を書き入れる。そして手帳からその日の予定を書き込んでいく。ここでポイントは、外出や会議などのアポイントだけではなく、「自分自身の作業時間」を先に書き込んでいくことだ。

“与えられた仕事、つまり上司や取引先との予定ばかり優先していては、一向に自分の夢や目標は達成できません”

 なんのための「PDCA」か。それはあなたの将来の目標をかなえるためであろう。だったら1日でも早くその目標のために行動すべきだ。他人を優先しているヒマはない。

■失敗ではなく改善する“チャンス”

 Pの欄に予定を書き入れたなら、次はDの欄に実行・実績を書き入れることだ。P欄に書いた計画(予定)を実行してみてどうだったかを書くことで、「計画と現実のギャップ」を知ることができる。そして、C、評価・気づきを書き入れる。PとDを比較して、うまくいった原因、いかなかった原因、次はどうすれば良いのか気づきを書き入れる。

 そしてもっとも大切なのがA、改善策・次の行動である。ここでは、Cの「気づき」から次に計画するための「よりよくする行動」を書き出す。そこで書き込む改善策はもちろん仮説で良い。
そもそもPDCAは一度の修正で改善を行うのではなく、くり返し改善を行い続けることで結果がでるのだ。だから、すべては試行錯誤であり、一度完ぺきにする必要はないのだ。

岡村氏もこのように述べている。

“PDCAノートが書けなくなる人は、計画通りに事が進まなかったことを「失敗」と捉えているのです…
逆にノートを書き続けられる人は、計画通りに事が進まなかったことを「気づきと改善が生まれるチャンス」として捉えています”

「PDCAノート」は、それ自体を回すためにあらず。すべて成長するための「チャンス」なのだ。少し自分の計画と逸れたからといって、諦めないでほしい。「PDCAノート」が続かないなら、それこそ何かが根本的に間違っているからだ。

 デイリーのPDCAノートでは、主に時間を意識する。ほかにも、「商談PDCAノート」「プロジェクトPDCAノート」などのノートフォーマットも存在する。また、PとDのギャップがある場合はどう調整するのか。こういった内容も本書には記されている。詳しくは本書を手に取り見てほしい。

「PDCA」は知っているだけでは、何の意味もない。継続して回すことで初めて成果に結びつくのだ。

文=武藤徉子