名刺はくずかごへ!「いつもお世話になっています」は絶対禁句! 「逆説の思考法」のメリット

ビジネス

更新日:2017/4/10

『9時を過ぎたらタクシーで帰ろう。―一流の人だけが知っている「逆説」の思考法』(中山マコト/きずな出版)

春が来た。

年度始めは、組織や人事が切り替わる時期だ。自らの周辺が変化すると、会社員でもフリーランスでも「生活や仕事のルーティンを見直したい」「昨年度のままでは、ちょっとマズイ」と感じることは少なくないだろう。

 本書『9時を過ぎたらタクシーで帰ろう。―一流の人だけが知っている「逆説」の思考法』(中山マコト/きずな出版)で実践されてきた62個に及ぶ習慣術は、ビジネスに関する諸々の悩みの改善に役立つだけではなく、もしかすると人生そのものにも革命を起こすものになるかもしれない。

しかも、身近な方法論で。

“もらった名刺は、くずかごへ!”……逆説の思考法:名刺は人脈にはならない
相手がどんな人で、どんな得意技を持っていて、どんな顔をしている人か……それが思い出せない人の名刺は容赦なく切って、全部ゴミ箱に捨ててしまいましょう。だって覚えていないわけですから、こちらから連絡を取る可能性はゼロです。ですから、捨てる。そこで残った名刺だけが、あなたの人脈になりうる相手です。

 名刺の数=人脈、ではない。著者は“勘違い”とバッサリ切り捨てる。では、次のテーマへ。

“「いつもお世話になっています」は絶対禁句”……逆説の思考法:相手との秘密を共有せよ
何も考えずにこの言葉を使っているとしか見えないし、これを口に出しておきさえすれば無難だという“手抜き感”が透けて見えるのです。(中略)ではどうすれば、“しっかり認識して”もらえるのか。そのうえで“この人を大切にしたい!”と思ってもらうことができるのか?

 答えは、相手と自分だけに伝わる“共有感”だ。前回の打ち合わせの様子や一緒のランチの内容など“その場にいた人同士しかわからない、2人だけの秘密”の提供が、重要な“仲間意識”を育てる。

会社や組織という、じつは実態のない“かたまり”ではなく、すべてのスタートは一対一という、個対個の関係から始まるのです。
あなたは選ばれるための言葉を持っていますか?
選んでもらうための“違い”を伝えていますか?

 この他にも、「忙しそうに見せるのは愚かです」「電車での読書は禁止です」「いい飲み屋を見つけたら、最初の週に5回通え」「健康になろうとしてストレスをためる人」など、逆説の思考法に繋がる目から鱗のテーマが、たっぷり並ぶ。1つのテーマは3ページ前後と、簡潔でわかりやすい。さて、どれから実践していこうか。章分けは、「脳よ、目覚めよ!」「成果を、勝ち取れ!」「常識を、疑え!」「慣例を、抜け出せ!」「同志を、つくれ!」「スキルを、得よ!」と6章で構成されているので、自分の課題だと思う章から取り掛かってもいいだろう。

 著者は、市場調査会社でキャリアを積み、独立。現在は広告・販促プランナー、コピーライターとして、国内外の有力企業をクライアントに持ち、活躍中。15年以上、年収5000万円という高額をキープする“プロフェッショナル・フリーランス”である。これまでも多くの著作を手掛けてきたが、本書は“フリーランスとしてのマインドセットの集大成”と語る。

 この時代、慣例に従っているだけでは生産性もモチベーションも上がらない。成功者が示す習慣術で一歩抜きん出て、常識にとらわれない思考法の“新風”を、人生に取り込んでみよう。

文=小林みさえ