又吉直樹2作目『劇場』初版30万部に反響続々 初版発行部数は『火花』の倍

エンタメ

2017/4/12

 芸人であり芥川賞作家・又吉直樹の小説『劇場』が2017年5月11日(木)に発売されるのだが、その初版部数が30万部に決定した。これには世間から「初版こんな刷れる作家って日本に何人もいないだろ!」と驚きの声が上がっている。

 同作品は、売れない劇作家・永田が、原宿の雑踏で出会った女優志望の大学生・沙希と共に暮らし始めるという恋愛小説。夢と現実のはざまで葛藤する姿や大切な人を想う気持ちが切実に描かれており、文芸雑誌『新潮』2017年4月号に掲載された同作品を読んだ人からは「いろんなことに腹立つのに涙が止まらない作品」「これ俺じゃないか、と思ったら段々読むの辛くなってきた」「恋愛の王道パターンの1つを完全に又吉ワールドにしてる」といった感動の声が多く上がっている。

 加藤浩次は3月17日放送の『スッキリ!!』内で「もう、やばいです。とんでもないとこ、行ってますよ。僕の感想ですけど、芥川賞を取った『火花』より全然おもしろかった。これは、たまげた。ほんと、たまげた」と絶賛。文芸記者からも「青春期の痛々しいまでの自意識。過去に後戻りはできないという冷厳な現実から来る後悔や悲しみ。そんな複雑な感情が丁寧にすくい上げられている。読み返すほどに味が出てくる作品」(3月11日付産経ニュース「文芸記者が読む」より)と高く評価されている。

 読者だけでなく芸能界や出版業界からも注目を集める中、単行本の初版発行部数は『火花』の倍の30万部に決定。これは新潮社の歴史の中では、村上春樹の『1Q84 BOOK3』、『騎士団長殺し』第1部、第2部の50万部に次ぐ歴代2位の初版部数となる。

 既に「次は今までと全く違った別なテーマでも書いてほしい」と次回作を望む声も続出しているが、まずはこの作品で作家・又吉の世界にどっぷりと浸ろう。