「収入不安定、退職金なし、年金はすずめの涙」 フリーランスの老後の不安を解消する、分かりやすい“お金のお話”

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更新日:2017/5/1

 53歳のずぼらイラストレーターが、フリーランス人生への不安を描いた“老後不安脱出ルポ”『マンガ 自営業の老後』が2017年4月14日(金)に発売された。

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 20代のころから寝る間を惜しんで仕事をしてきたのに、47歳くらいからの3、4年間でわけもなく依頼が減ったという著者。病気休業したことに加え、古い付き合いの編集者たちがどんどん偉くなって現場から離れたというのも原因と考えられる。仕事が減って収入が落ち、貯金もなくなっているのにしばらく気がつかず、「のほほほーん」と暮らしているうちに時だけが過ぎる。確定申告の数字を見た夫の指摘によりようやく「あれ? 通帳にお金ない」と気がついた。

 もともと振り込みや通帳チェックなどの事務手続きが大の苦手で、収入・支出、貯金のことなど霧がかかったようによく見えない。まさに「不安なんだけれど、何がどう不安なのかもよくわかっていなかった」状態。それでも著者はただ1つ、「老後」という2文字への不安だけは確信していた。「75歳以上長生きしてしまったら、マジやばい…。75歳で死にますように。死なせてください!!」と、神様に本気で祈るほどに。

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 自営業は定年がない。年をとっても小銭を稼ぐことができる。死ぬまで働ける。それは事実であり、メリットだ。しかし一方で、自営業は仕事が来なければ無職。依頼がなくなったら廃業に追い込まれる。ライター、イラストレーター、カメラマン、デザイナー、プランナー、ITエンジニア、ミュージシャン、カフェオーナー、ネイリスト、コンサルタント…。フリーランス(個人事業主)たちが「収入不安定、退職金なし、年金はすずめの涙」という“ないないづくし”の状況に立ち向かうために、誰もが苦手意識を覚える年金や税金の話を同書で分かりやすく体感しよう。

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上田惣子(うえだ・そうこ)
イラストレーター歴25年の53歳。同業者の夫と猫4匹と暮らす。これまで雑誌・書籍でお金関係のイラストやマンガを大量に描いてきたのに、お金まわりの知識とセンスが欠落しており、将来設計をしないまま50代に突入。事務手続きも大の苦手。でも〆切りは絶対に守るまじめな働きマン。共著に『マンガ 女のお金の超常識』『マンガ 読むだけでチョットよくなるあなたの英会話』『8歳からのお給料袋』(いずれもマンガを担当)などがある。

※掲載内容は変更になる場合があります。