東京都で唯一“駅”がない武蔵村山市! ピュアすぎる『武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。』の聖地を巡ってみた!

マンガ

更新日:2017/5/8


 恋愛の甘酸っぱさを思い出させてくれる、と話題のマンガ『武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。』(以下、むさむら)(なるあすく/泰文堂)。同作は恋愛経験はおろか、人付き合いもままならない高校生、武蔵くんと村山さんが、友人関係もすっ飛ばしてお付き合いを開始し、少しずつ距離を縮めていくラブコメディです。すべてが初めての“男女交際”に悪戦苦闘する姿が描かれ、果てしなくマイペースな2人にほっこりする読者が続出中の作品。

 まごうことなきピュアラブストーリーは本編をチェックしていただくとして、今回は同作の舞台となっている“武蔵”くんと“村山”さんが住む、東京都武蔵村山市に注目してみました!

 なんでも、武蔵村山市は東京都で唯一「駅」がない市だったり、自然豊かでたぬきが出たり、そうかと思えば巨大ショッピングモールのイ●ンがあったりと、謎多き土地……。百聞は一見に如かずということで、我々取材班は武蔵村山市に向かったのであります。

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最寄駅は多摩モノレール「上北台」だが、所在地は東大和市…

「『武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。』に登場するカップルのなかでも、一生懸命で純粋な武蔵くんと村山さんが好きです。お互いを知るために交換日記からはじめるシーンには『なんてかわいいんだ!』と、かなりキュンとしました。付き合った当初のかわいくて応援したくなるエピソードが大好きです。」

 そう熱く語ってくれたのは、武蔵村山市役所職員の荒川夏華さん。今回は、『武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。』の大ファンという荒川さんと、同じく職員の関根桃華さんに、作品に登場する“むさむらの聖地”を案内していただきました!

武蔵村山市役所職員の荒川夏華さん、関根桃華さん

聖地1:野山北公園自転車道のトンネル

 まず我々が向かったのは、「野山北公園自転車道のトンネル(軽便鉄道廃線跡・トンネル群)」。独特な雰囲気の、この“トンネル”はまさか……!

「はい。武蔵くんと村山さんの初デートの場所として登場したトンネルです。第一巻(19話)を読んでいるときに、最初に武蔵村山市としてスポットが当てられた場所だったので、ページ開いた瞬間に『あのトンネルだ!』と気づき、とてもうれしかったですね。」(関根さん)

 武蔵くんと村山さんの初デートの場所として登場したこのトンネルは、村山・山口貯水池建設工事の際に活躍した軽便鉄道の廃線跡とのこと。

「現在は、サイクリングロードや生活道として使用されています。ひんやりした空間が楽しめるし、昨年の11月には灯籠を灯すイベントも開催されたので、2人のようにデートしている方も、もしかしたらいるかもしれませんね?」(荒川さん)

 うら若き高校生のデートスポットとしては意外でしたが、ちょっとしたドキドキ感も味わえてオススメかもしれません!

聖地2:ケーキ工房La Boum(ラ・ブーム)

 つづいて、型破りな生徒会長・残堀川さんの実家が営むケーキ店「LOVE LOVOON」のモデルになった「ケーキ工房La Boum(ラ・ブーム)」。

この日は、生クリーム、ベルギーチョコ、いちご、抹茶味、4種類の「村山げんこつシュー」が並んでいた

 同店の看板商品で武蔵村山市地域ブランド認証商品の「村山げんこつシュー」(税込280円)は、サクッとしたシュー生地と甘さ控えめな生クリームがとってもマッチした逸品! お店の方いわく『むさむら』ファンの方も多くラ・ブームを訪れ、げんこつシューを買っているそうです。まさに聖地ですね。ちなみに、職員の関根さんは残堀川さんと川堀くんカップルが気になるそうで……

「とにかく、残堀川さんがかわいい! また、厳しさと優しさを感じられる、2人の関係も好きですね。川堀くんのアプローチに気づいてあげてほしいです(笑)」(関根さん)

武蔵村山名物:村山かてうどん(武蔵村山市地域ブランド認証商品)

 聖地ではありませんが「村山かてうどん」は、武蔵村山市を代表する名物料理!

 特徴的なのが、赤小麦の表皮を配合しているやや灰色がかったごん太麺。麺のコシも強く、食べごたえばっちりです! ヒロインの村山さんも、かてうどんの歌(?)を携帯電話の着信音にしてしまうほど愛しているうどんでもあります。

「村山さんの携帯電話のメールの着信音『うどん! うどん! かてうどん!』のリズムがすごく気になってます(笑)。」(荒川さん)

 同市にはたくさんの村山かてうどん店があるそうなので、うどん店巡りをするのも楽しそうですね。

 武蔵村山市、ウワサに違わぬ興味深い街でした。最後に同市の魅力をお聞きすると……

「武蔵村山市は、自然が豊かでかたくりの花・桜・菜の花・花菖蒲・ひまわりなど四季折々に咲く花を楽しむことができます。村山温泉『かたくりの湯』(※)、里山民家、アスレチックなど一日遊べるのも魅力ですね。武蔵村山市は東京都で唯一駅がない市ですが、モノレールの延伸に向けてPR活動をおこなっています。武蔵くんと村山さんの進展と同じくらい、今後の市の発展に期待してください。お祭り等のイベントも開催しますので、チェックしてみてくださいね。」(関根さん)

武蔵村山市在住の作者・なるあすく先生がデザインした、魅力づくり推進事業PRキャラクター・むむちゃん

 今回、聖地を案内してくれた荒川さんと関根さんは、生まれも育ちも武蔵村山市。作品への愛もさることながら“地元愛”にも溢れたお2人でした……! まだ武蔵村山市に足を踏み入れていないファンの方、一度行ってみては?

取材・文=真島加代(清談社)

(※)4月1日~12月頃まで、リニューアルの改修のため休館中。

■現在5巻まで発売中!

ピュアすぎて悶絶者続出! クラスで目立たない者同士の恋愛を描いた『武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。』
恋愛偏差値マイナスの武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。「恋愛っていいな」と思わせる武蔵くんの男気を見よ!