「まずは一カ所がんばる」整理収納アドバイザーが教える、ムリせず部屋が「すっきり」するテクニック

暮らし

公開日:2017/4/20

『収納・片づけのABC』(主婦の友社)

 あなたのお部屋、片づいているだろうか? 4月になり引っ越した方もいるだろう。また子どもが小学校に入学した、もしくは巣立ったなど、環境が大きく変わった方も多いはず。自分だけではなく家族を含め環境が変化することで、途端に家が雑然とし始めた。そんな経験ないだろうか?

 

 新居には思っていたより収納スペースがない。家族が増えて物も増えた。どうやって片付けるべき? とりあえず100均でプラスチックボックス買って来たけど、引き出しの中に入らなかった。気づいたら家の中汚れまくってるんだけど……あぁ、もう仕事も忙しいから無理!!

advertisement

 そんなわちゃわちゃしてるあなたへおすすめなのが、『収納・片づけのABC』(主婦の友社)。
 本書は数多くの家の収納&片づけのお悩みを解決してきた整理収納アドバイザー・村上直子さんから、「ムリせず『すっきり』が持続する基本ルール」を学べるラクチン推奨片付け本だ。

 まず、片づけられない原因の「タイプ別診断」があるので、「自分は〇〇タイプだから収納がうまくいかないのか」ということを理解しよう。(ちなみに私は「心配性で慎重な『ため込み』タイプ」だった)。アドバイスは「とっておく意義を考える習慣づけを。『なくても大丈夫!』と気づけば必ず片づきます」とのこと。さ、参考にします……。

 自分のタイプが分かったら、今度は具体的な収納テクニックへ。
≪基本ルール10≫は本書の目玉なので、こちらは手に取って頂いてから。

 私が気になったのは「一カ所がんばる」シリーズ。一気に全部をきれいにしようとせず、一カ所ずつお片づけして、モチベーションを上げていこうという方法だ。
 この中の、≪クローゼット編≫をご紹介してみると……。

◆必要な衣類を選別して、7割収納を心がける!


 オール収納のクローゼットは、収納する物を7割に抑える。詰め込み過ぎると取り出しづらいし、何がどこにあるかも分からなくなってしまう。また、収納ケースはクローゼットのスペースに合わせて選ぶのではなく、入れる物のサイズに合わせることが大切。

◆「見渡せる」「取り出しやすい」がクローゼット収納の2大ルールだ!!

 色々なアイテムが同居するクローゼット。アイテムごとにまとめて適切に収納し、衣類カバーは中身が見やすい窓付きがベスト。ボトムスは「出す・しまう」がワンアクションで済むように一本ずつハンガーに掛けると、選びやすくシワにもなりにくい。
 収納ケースは一目で内容が分かるよう、ラベリングも忘れずに。

◆引き出しに入れる服の順番は「動線」を意識して


 引き出しに衣類を収納する際は、同カテゴリーにまとめて、着替えの順に。「動線」(クローゼットを前にして、自分がいつもどう動くか)を考えて物を収納すると、効率的だ。

◆パジャマの一時避難場所?

 パジャマや一度着たけれどまだ洗わない服は、カゴなどに「一時置き場」を作り、そちらに入れておく。脱ぎ散らかしを防ぐ効果が。

◆布団などの大物は……。


 使いにくい奥位置をかさばる布団の保管場所に有効活用。圧縮袋を使いボリュームダウンさせ、湿気予防のグッズも忘れずに。

 クローゼットはつい後回しで、私はリビングやキッチンを整えがちなのだが、「タイツがない!」「あのセーターどこにあるっけ?」という出掛ける前のバタバタで、不利益を一番被る原因が「片付いていないクローゼット」だとも分かっている。
 なので、まず私はクローゼットを片づけたい。実を言うと「引っ越した方」というのは自分のことだ。……転居したのは4月ではなく、半年以上前なんだけど。本書、大いに参考にさせてもらおう。

文=雨野裾