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悪くなった第一印象は“第二印象”で取り戻せ!「ヤな感じ」をぬぐい去って人から好かれる方法


『第二印象で取り戻せ 「挽回」の心理学』(内藤誼人/毎日新聞出版)

 人の印象は会って数秒で決まるといわれています。だからこそ、ことあるごとに「第一印象は大切!」というプレッシャーに苦しみ、失敗してきたという人もいるのではないでしょうか。

 チャンスは1回しかないなどということは人生にはありません。今回ご紹介する『第二印象で取り戻せ 「挽回」の心理学』(内藤誼人/毎日新聞出版)は第一印象で失敗してしまった人が起死回生のチャンスを手にするためのテクニック本です。第一印象を重視している人はつい最初の挨拶で気合を入れてしまいがちですが、「ピーク・エンドの法則」に従い“別れ際がものすごく大切”ということを頭に入れて行動するなど、ちょっとした意識の変化だけで印象は変えられるといった話が、たっぷりと紹介されています。

「新婦によれば、新郎の第一印象は最悪だったそうですよ」と紹介される結婚式でのシーンのように最悪の印象を持たれた相手に最高の印象を持ってもらうことは不可能ではありません。

 美人やハンサムが得をするシーンがあるということは確かに否めません。しかし常識がある相手であれば第一印象の見た目だけで結婚したり、内定を出したりということはまず、あり得ないのです。

 ある調査では付き合いたいタイプの1位には「見た目がいい人」が挙がるのに、夫婦に結婚した決め手を聞くと「親切なところ」という回答が一番多かったという結果もあります。顔立ちだけが決め手ではないのです。

 印象として大切となるのは表情だといいます。コンプレックスを気にしてオドオドする、「どうせ自分なんて」と好かれる努力をしない、「笑うと、ただでさえひどい顔が、もっとひどくなってしまう」と無愛想になるといったことが、印象を自ら悪くさせているのです。

 第一印象があまり良くなかったと落ち込んでいる人が必ずしもスタートが悪かったと言い切れないと著者は指摘します。第一印象が良い人は相手からの期待がいきなり高くなってしまっているため、ちょっとしたことがマイナスの評価につながってしまうこともあります。しかし第一印象が悪い人は、ちょっとでも親切なことをするだけで評価が上がるというケースもあるからです。

 コンプレックスを隠すことで悪い第一印象を持たれた場合には、第二印象時にはあえてコンプレックスを開示して印象アップを狙うという方法があります。たとえば、太っていることを隠そうと思ってだぼだぼの洋服を着てみっともなさを際立たせてしまったり、頭髪が薄いことを隠そうとしてサイドに残っている毛を強引に薄い部分に持っていき偽装しきれず情けない様になったりといった初対面をしてしまった場合には、次回は太っていると自ら公言して開放的な性格を見せたり、頭髪を思い切って全体的に短髪にしてみたりといった方法もあるのです。“ニッコリと満面の笑みを浮かべて、堂々とした振る舞いを見せる”だけで驚くほど第二印象がアップすることもあるといいます。

 悪い第一印象を先に与えることで良い第二印象を持ってもらう方法はさまざまな場面でも活かせるといいます。営業で欠点を持つ商品を紹介しなければならない場合に、上司や家族に悪いニュースを伝えなくてはならないときに、相手に「だまされた」と後で恨みに思われないために都合の悪いことは隠すのではなく最初から見せるのです。先に悪い話をしてしまい、後から良いニュースでカバーすることにより相手への不愉快さを最小限に抑えることが可能になるといいます。

 第一印象により恋愛が始まる代表的なケースが“一目惚れ”です。しかし初対面時の好印象を長く継続し、印象の変わらぬままに結婚へつながるというケースは実は非常に少ないといいます。人間の脳には「可塑性(かそせい)」という特徴があります。一度脳に刻まれた印象が固定化することはなく柔軟性をもって変わる性質が備わっているのです。

 本書では「こんな人いたっけ?」と第一印象が薄くなりやすい人が印象を残すための見た目や行動における対策と作戦、2度目の行動に特別性を出して印象アップを狙う心理戦術など具体的な方法が盛りだくさん紹介されています。印象アップのためのホットコーヒーとアイスコーヒーの活用法、ベトナムコーヒーを使用した作戦など実践しやすいと思える内容ばかりなのです。

 第一印象で失敗して後悔している人は本書でポイントをチェックし、テクニックを活かして第二印象挽回を目指してみてはいかがでしょうか。

文=Chika Samon



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