出会いに恵まれない「タラレバ娘」に必要なコト

恋愛・結婚

公開日:2017/5/4


 独身アラサー女性のバイブルと化している恋愛コメディ漫画、『東京タラレバ娘』(東村アキコ/講談社)。ドラマ化もされ、主人公たちが「あのとき、こうして“たら”」「もっと、○○して“れば”」と「タラレバ」を繰り返しながら、幸せを求めて奮闘する姿は、世の女性たちから共感を呼びました。

 実際に、「素敵な出会いがほしい!」と願いつつも過去を振り返るばかりで、その場で足踏みをするだけという人が多いのではないでしょうか?

『出会いに恵まれる女性がしている63のこと』(中谷彰宏)より、「タラレバ」をいっているだけでは訪れない「出会い」に恵まれるためのヒントをみてみましょう。

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◆心の中で思っているだけでは、感謝は伝わらない

 出会いに恵まれる女性は、相手にたいする感謝の気持ちを心の中にしまっておかずに、「お礼」という行動に移します。

 人に何か助けられたとき、誰でも「ありがたいな」と感謝の気持ちをもつでしょう。しかし、その思いを「お礼」として言葉や行動に移すことができる人は意外と少ないのではないでしょうか。そこが、出会いに恵まれる女性になるかどうかの別れ道になります。

 中谷さんによると、人間は以下の3種類にわかれるそうです。

1、感謝があって、お礼ができる人
2、感謝があって、お礼ができない人
3、感謝はなくて、お礼ができる人

 あなたは、どのタイプでしょうか?

「感謝があって、お礼ができる」、それが一番出会いに恵まれる人です。

 たとえば、「今日は、ありがとうございました」というメールをその日のうちにすぐ送ることは、少しめんどくさく感じるかもしれません。忙しいときや、翌日もまた会う相手だと、なおさらそう思うことでしょう。

 それでも、ひと手間かかるめんどくさいことを実行する。それが、出会いに恵まれる女性になるための1歩といえます。

◆「イヤ」の連発は、出会いを遠ざける

 出会いに恵まれない女性は、「○○はしたいけど、××はイヤ」というのが口グセになっている人が多いようです。

「犬は飼いたいけど、毎日散歩をするのはイヤ」
「イケメンを紹介してほしいけど、女友だちが多い人はイヤ」
「仕事を紹介してほしいけど、休みが少ない会社はイヤ」

 無意識のうちに、条件をつけて「イヤ」と否定することが習慣になっています。

「イヤ」といった瞬間に、その人はアドバイスも紹介もしてもらえなくなります。そして、ますます出会いに恵まれなくなります。

 さらに残念なことに、本人は自分が「イヤ」といっていることに気づいていません。「なんでいい人を紹介してもらえないのだろう」と悩んでいる人。じつは無意識のうちに、「イヤ」という口グセで自分から出会いを遠ざけているかもしれませんよ……。

◆知り合い同士で固まっていたら、出会いのチャンスに気づかない

 パーティーやイベントなど、多くの人が集まる場で、知り合い同士で固まっている。「パーティーに行っても出会いがない」といっている女性は、周囲にお尻を向け、仲良しだけで円陣を組み、挨拶をかわし続けます。

 どんな場でも、知り合い同士で固まっている集団に、他の人は話しかけにくいものです。学生時代のクラス替えのとき、すでにでき上がっているグループの人たちに、近づきづらかった経験が誰しもあるのではないでしょうか。

『東京タラレバ娘』の登場人物である仲良し3人組も、いきつけのお店で毎日のように愚痴をいってお互いを慰め合っています。周りの人たちは彼女たちに、決して声をかけようとはしません。

 出会いに恵まれる女性は、パーティー会場などで知っている人と一緒にいても、つくる形は半円までで、いつも外に意識が向いています。以前お世話になった人の姿を見つければ、自分から「こんにちは。ごぶさたしています。○○です」と挨拶をし、縁をつなげることができます。

 これは、恋愛に限らず、仕事でも同じことです。出会いのチャンスにお尻を向けることのないように気をつけましょう。

◆離れた年齢の人とのつき合いから、新しい出会いが生まれる

 同年代の人とばかりつき合っている女性は出会いに恵まれません。なぜなら、チャンスは「違う種類の人」「違う年齢の人」とのめぐり合いから生まれるからです。

 同じ価値観の人とばかり接していると、世界が狭まります。そして、いつしか違う価値観の人と出会うと、自分の価値観が否定されたように感じるようになります。そのとき生じる抵抗感は、隠そうとしても相手に伝わりますから、そのうち相手が離れていきます。そして、ますます出会いが少なくなるのです。

 年の離れた人とは、当然、価値観が違います。

 見ているテレビ番組、生きてきたバックグラウンド、大切にしている文化……。そういった、自分とは違う価値観をもった人とやりとりができる人は、異業種、異文化の人ともコミュニケーションがとれ、結果として出会いの多さにつながります。

 私たちは似通った人たちの中で新たな出会いを求めがちです。しかし、それではすぐに限界がきます。

 祖父母くらいの年齢の人がよくしている習い事を始めたら、その素敵なお孫さんと知り合いになった。いきつけのレストランで仲良くなった年上の人が、仕事で必要な資格の講師をしていた。

 違う年代、違う考えをもつ人と1人でもいいから交流してみる。そこに思いもよらない出会いが待っているかもしれません。

「人間は社会的動物だ」といわれるように、仕事もプライベートも「人」と出会わないことには始まりません。一方で新しい出会いを得ることは、時に難しく、疲労さえ感じることもあります。

 本書は、待っていても訪れないからこそ知っておきたい「出会い方のコツ」を教えてくれます。出会いに恵まれるために大切なことを再確認するために、こっそり読んでみてはいかがでしょうか?