朝の登園渋り「行きたくない!」への尾木ママ的な対処法とは?

出産・子育て

2017/5/10

 GW明けに急に「(幼稚園・保育園に)行きたくない!」と言い出す子どもは多いようだ。子どもによって理由はさまざまだが、尾木ママの愛称で知られる教育評論家の尾木直樹さんによると「子どもなら誰もが一度は言うフレーズ。動揺したり、慌てたりする必要はありません」とのこと。では、尾木ママ流の登園渋りの対処法とは?

■「行きたくない」理由を探り、取り除いてあげて

 子どもが「行きたくない!」と言い出したとき、「このまま不登校になってしまうのでは?」と慌てる親は多いものだ。でも、尾木ママによると「登園渋りはまったく異常なことではなく、どの子にもよく起こること」と理解することがまず大切だそうだ。そのうえで、「登園渋りには必ず原因があるはず。まずはそれを探ることが先決」と話す。


 GW明けのこの時期なら、新生活の疲れが出ているのかもしれないし、お休み中ずっと一緒にいられたパパやママと離れるのが寂しいのかもしれない。「行きたくない」と子どもがグズグズし出したら、「何言ってるの!行かなきゃダメ」ではなく、「そっか、そういう日もあるよね」とまずは子どもの気持ちに共感することが大切だという。とりあえず園に「遅れます」の連絡を入れて、様子をみるのもテだ。公園などで遊んでいるうちに気持ちが切り替わって、「やっぱり行く!」となることも多いのだそうだ。

 また、大人にとっては些細なことでも、子どもにとっては登園渋りの大きな原因になっている可能性がある。「“工事中で園庭が使えなくてつまらない”“園のトイレがくさくてヤダ”など、聞いてみたら“そんなことが?”というようなことが原因の場合も。園の生活によく目配りし、先生にも早めに相談して、原因となっているきっかけを取り除いたり、改善したりする努力が親のほうにも必要です」と尾木ママ。

■保育園に「行きたくない」の原因は愛情不足ではない

 働くママのなかには、「朝、保育園に行きたくないって必ず泣くんです」と悩んでいる人も多い。赤ちゃんのうちから預けていたから愛情不足なのでは?と後ろめたい気持ちになるものだが、尾木ママによると「実は、まったく逆。ママとのお別れが悲しくて泣くのは、親子の愛着形成がうまくいっている証拠。子どものママへの愛着が育っているから、泣くんです。むしろ誇らしいと思っていい」とのこと。一緒にいる時間にママがしっかり愛情を注いで、短くても充実した時間を過ごせば、子どもが愛情不足になることはないと尾木ママは断言している。

短くても充実した時間


1日中一緒でも…


■自己肯定感が高い子どもはストレス耐性が強くなる

 幼稚園・保育園のうちは親が目配りしてストレスを取り除いてあげられるが、小学校、中学校と進んでいく中で、何度も“イヤなこと”にまた必ずぶち当たる。それを乗り越えるには「自分でイヤだと思う感情をはねのける力、つまり折れない心が必要」だと尾木ママは語る。「それには、子どもの自己肯定感を高めてあげることが大切。自己肯定感の高い子どもはストレス耐性が強いので、自分で人生を切り開いていけるのです」。

 では、自己肯定感の高い子どもに育てるにはどうしたらいいのだろう? そのためには、やはり、親に自分の話をしっかり聴いてもらい、共感してもらった経験が大切になってくる。働くママは忙しくて大変だとは思うが、5分でいいので家事の手を止めて、子どもとしっかり向き合って話を聴いてあげよう。「ママはちゃんと自分の話を聴いてくれる。受け止めてもらっている」と子どもが感じるその安心感が、自己肯定感を高めて、この先の人生も、自分の力でネガティブな感情をはねのけるたくましい心を育てるのだ。


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