美しき官能植物―35の植物に秘められた“官能”に迫る

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公開日:2017/5/13

 35の植物に秘められた「官能美」に迫る『官能植物』が、2017年5月16日(火)に発売される。

 花を眺めていて、そこに官能性を感じたことはないだろうか。同書は植物好きなら1度は感じるだろうその感覚を突き詰め、深い思索と豊かなイマジネーションを繰り広げていく、今までにない植物本・ビジュアルエッセイだ。

 身近な観葉植物からアフリカ南部の珍しい寄生植物に至るまで35の植物を取り上げ、「形」「生態」「匂い」「利用法」の4方向から、植物の美の奥底に光を当てていく。さらに、各章の末尾に加えた随想(Plants&Human)では、人の営みと植物と官能の関わりを見つめる。闇から浮かび上がるような有機的デザインと、存在に肉薄する植物写真を伴い、重量感のある豪華な造本仕様で、近年まれな存在感のある1冊に仕上がっている。

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    ディオネアの形と色の奥底には、こうした官能性のさらにその先に、死が控えている。

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    マスデヴァリアは、高山の奥深くでひっそりと息づく「ニンフ」の花。

 著者の木谷美咲は食虫植物愛好家であり、著書10冊を数える文筆家。執筆活動のほかテレビやラジオへの出演、イベントへの参加などを通じて植物の魅力の紹介と普及に努めている。同書はこれまでの活動の集大成であり、植物好きが無意識に感じていた「官能」という魅力に改めて気づくきっかけとなるはず。“官能植物”を紐解き、「生」の根源を解き明かす冒険に旅立とう。

※掲載内容は変更になる場合があります。