「つまらない仕事」が「一生続けたい仕事」に! 羽田空港を4年連続“世界一”に導いた立役者が語る「働くこと」の意味

ビジネス

公開日:2017/5/15

 どんな仕事も楽しむことで極める秘訣を紹介した『人生を動かす仕事の楽しみ方 才能よりも大切な「気づく力」』が、2017年5月20日(土)に発売される。

 中国残留孤児の2世として、日本語も話せないまま日本に来た著者。「パンの耳をかじる生活」だったと語る状況から抜け出すため、若かりし頃の著者が選んだ道は「清掃」という仕事だった。はじめこそ、愛想なく黙々と清掃を続けていたが、信頼できる上司との出会いで、「あること」に気づかされる。そこから人生は大きく動き出すことに。

 著者のつらく厳しい環境を変えたのは一体何だったのか? 若干27歳にして「全国ビルクリーニング技能競技会」で当時最年少優勝。さらに2013年、2014年、2016年、2017年には羽田空港が「世界一清潔な空港」(英・スカイトラックス社のワールド・エアポート・アワーズ)に選ばれる立役者の一人となった。

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 そうした輝かしい功績と、現在700人の部下を持つ“カリスマ清掃員”と呼ばれるに至った秘訣を余すことなく紹介。「仕事も人生もとことん楽しむ」をテーマに、小手先のテクニックやノウハウではない、本質をついたその姿勢に誰もが胸を打たれるはずだ。

 お金のため、生きるため…。しかたなく始めた清掃の仕事が「一生続けたい仕事」に。当たり前だけれど、忘れがちな「働くこと」「生きること」の意味を模索する中で、「清掃は私の人生そのもの」と力強く何度も語る著者の笑顔から、その答えが見つかるかもしれない。

新津春子(にいつ・はるこ)
1970年、中国・瀋陽生まれ。17歳で来日し、高校に通いながら清掃の仕事に携わる。1995年、日本空港技術サービス株式会社(現・日本空港テクノ株式会社)に入社、羽田空港の清掃員となる。1996年に、「ビルクリーニング技能士」「清掃作業監督者」などの国家資格を取得。翌年、全国ビルクリーニング技能競技会で史上最年少優勝。2013年、2014年、2016年には、「世界一清潔な空港」に羽田空港が選出された際の功労者の一人として活躍。その仕事ぶりが「プロフェッショナル 仕事の流儀」「金スマ」などで取り上げられ話題に。現在、人材の育成にも貢献する「環境マイスター」として、約700人いる清掃員のリーダー。2017年、羽田空港は4度目の「世界一清潔な空港」に選出された。

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