TVで話題! どこでも買えるあの「ピーナッツ」を食べるだけで健康になるってホント!?

健康・美容

公開日:2017/5/11

『やせる! 健康! 血管しなやか! 1日20粒のピーナッツパワー』(監修:井上浩義、料理:岩崎啓子/主婦の友社)

 アンチエイジングにダイエット、便秘や認知症予防…。ピーナッツがスーパーフードだとご存じでしたか? NHK「ためしてガッテン」でも取り上げられ、多くのメリットに熱い視線が注がれています。

 ピーナッツが注目を集める理由は、その豊富な栄養。血管をしなやかにし、長寿を後押しするというのです。特に重要なのは、薄皮の部分。薄皮には、長寿の遺伝子を活性化させる“レスベラトロール”が含まれています。またアミノ酸の一種で血管を開く作用のある“アルギニン”や、血管の老化を防ぎしなやかにする“ポリフェノール”など。ピーナッツを食べない理由はない、というくらいうれしい効果が期待できるのです。

■ピーナッツのうれしい3つの栄養

 アーモンドやピーナッツなどの種実類、食用油に詳しい、慶應義塾大学医学部化学教室教授の井上浩義先生によると、ポイントは次の3つ。

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1、ポリフェノール
 ピーナッツの薄皮には“ポリフェノール”や“レスベラトロール”など、抗酸化物質が含まれています。抗酸化物質は、全身の臓器や組織に拡がって、少しずつ臓器や組織をガード。糖尿病や合併症などの予防や改善、心臓や血管をやわらかにする効果もあります。

2、高オレイン酸
 ピーナッツの持つ油の50%はオレイン酸で、酸化されにくいのが特徴。ピーナッツを食べると体が持っている抗酸化能力が13%もアップします。
 またピーナッツ油を使った低脂肪・高オレイン酸食を食べ続けると通常の低脂肪食と比べて中性脂肪は増えません。また余分なコレステロールを運び出す悪玉コレステロール(LDLコレステロール)のみが減少します。結果として心臓や血管の硬化を防ぎ、心疾患を起こしにくくします。

3、ビタミンE
 ピーナッツでもっとも多いビタミンは、ビタミンEです。強い抗酸化作用があり、細胞を丈夫にし、老化、がん、心筋梗塞、脳卒中などを予防します。また血行を促進するので、肩こりなども改善します。

 先述のとおり、ピーナッツの「薄皮」にはアンチエイジングに良い成分がたくさん含まれています。食べる場合は、かならず薄皮ごと食べることをオススメしています。1日20粒くらいを目安に食べると良いとのこと。
 そしてピーナッツは食べる順番も大事です。ピーナッツは食物繊維が多く、血糖値の上昇もゆるやか。食前に食べれば、糖尿病予防やダイエットの手助けに。

■ピーナッツはごはんとも相性良し!

 けれども、ピーナッツを毎日そのままボリボリ食べ続けるのは飽きてしまいますよね。もちろん素のまま丸ごと食べるのもありです。けれども、細かく砕いたり、ペースト状にしたりして、料理に活用することもできるのです。

 ピーナッツを使った料理を数多く提案している、管理栄養士の岩崎啓子さん(※「崎」は正しくはたちさき)によると、ピーナッツは意外とおかずとの相性もいいそうです。例えば、「チキンとピーナッツのトマト煮」。ピーナッツをペースト状にして、トマトや鶏もも肉などと一緒に煮込みます。すると、コクと甘みが際立ち、多くの食材を引き立てるそうです。

チキンとピーナッツのトマト煮

 もちろん丸ごとをおかずに入れても、ポリポリとした食感を活かし、料理に変化を付けることもできます。いつもの中華料理にプラスして、「ピーナッツ入りホイコーロー」などいかがでしょう。ピーナッツを入れることで香ばしさが増します。

ピーナッツ入りホイコーロー

■スナックや酒のつまみに「混ぜるだけ」簡単レシピ

 これらのレシピは、絶賛発売中の『やせる! 健康! 血管しなやか! 1日20粒のピーナッツパワー』(主婦の友社)に掲載されています。気になる方はぜひチェックしてください。
 同書の数多くのレシピのなかから、一品だけピーナツのアレンジレシピをご紹介。


しょうゆ七味ピー
材料(つくりやすい分量)
 ピーナッツ…40粒
 しょうゆ…小さじ1/2
 七味唐辛子…少々

 材料を「混ぜるだけ」の簡単レシピです。しょうゆや七味が加わると、ピーナッツの風合いが広がり食材としての可能性が感じられるでしょう。小腹が空いたときのおやつや、晩酌のおともにも向いています。レシピを考案した管理栄養士の岩崎さんもピーナッツは「高タンパク質で低糖質」のため、お酒のつまみとして重宝しているそうです。

 ほかにも常備菜としてのピーナッツ料理や、スイーツ、ドレッシングなど。こんなアレンジ方法があったのかと驚くようなレシピが満載です。もっとピーナッツのレシピを知りたい、またピーナッツについて更に知りたい人は、ぜひこの本を手に取ってみてください。
 手軽なのに栄養豊富で、こんなにおいしくっていいの? そんな新たな発見があるはずです。

文=武藤徉子