『それでいい。』と自分を認めてあげる――“ネガティブ思考クイーン”の漫画家が出会った、人生がラクになる秘訣

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公開日:2017/7/5

 “ネガティブ思考クイーン”の漫画家・細川貂々が「対人関係療法」で成長していく様子を記録した『それでいい。自分を認めてラクになる対人関係入門』が2017年6月22日(木)に発売された。

「ネガティブな性格で生きづらい」「自分を“ダメ人間”と思ってしまう」「コミュニケーションのとり方がわからない」「そもそも人づきあいがニガテ」「ネガティブな人を引き寄せてしまう」「人に振り回されることが多くて疲れる」…。そんな“ネガティブ人生”を楽にするコツは、対人関係の“ズレ”と“役割期待”にあった。

「当たり前の気持ち」を受け入れ自分を認めることで、対人関係が健康になれば心も健康になり、対人関係に自信があれば人生にも自信が持てる。同書は生きづらさを克服するための対人関係入門書になっている。

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 ネガティブ思考の細川貂々が出会ったのは「対人関係療法」という、精神科医でもう1人の著者・水島広子の対人関係カウンセリングだった。まずは「怒っていい。言葉でちゃんと伝えるだけ」「周りを優秀でカンペキと思い込まない」「対人関係・重要な他者をチェックする」「役割期待のズレがストレスを生む」など、対人関係療法の第一人者である水島のカウンセリングを通して対人関係のコツをじっくりと解説していく。

 同書では対人関係の大問題である間接的であいまいな言葉や、自分を苦しめる勝手な思い込みなど、「ズレ」と「コミュニケーションの悪いクセ」を理解することで問題解決を図り、そこから少しずつでも成長していくことでコミュニケーション力を養っていく。日常生活の人間関係を振り返ると、きっと自分のコミュニケーションのクセが見えてくるはず。時には妥協することで「自然のまま、ありのまま」の自分を見つけよう。

細川貂々(ほそかわ・てんてん)
1969年生まれ。セツ・モードセミナー出身。漫画家・イラストレーター。1996年、集英社『ぶ~けDX』にてデビュー。パートナーの闘病を描いたコミックエッセイ『ツレがうつになりまして。』『イグアナの嫁』シリーズは映画化、ドラマ化もされた著作。男親中心の育児を描いた『ツレパパ』シリーズ、自身の職業遍歴を描いた『どーすんの私』シリーズなども出版。また、母娘問題に切り込んだ『それでも母が大好きです』や、宝塚歌劇の歴史を描いた『タカラヅカ 夢の時間紀行』を上梓している。

水島広子(みずしま・ひろこ)
慶應義塾大学医学部卒業・同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、2000年6月~2005年8月、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本改正などに取り組む。1997年に共訳『うつ病の対人関係療法』を出版して以来、日本における対人関係療法の第一人者として臨床に応用するとともに、その普及啓発に努めている。現在は対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)、国際対人関係療法学会理事。主な著書に『自分でできる対人関係療法』『トラウマの現実に向き合う』『拒食症・過食症を対人関係療法で治す』『怖れを手放す』『女子の人間関係』『自己肯定感、持っていますか?』などがある。

※掲載内容は変更になる場合があります。