『BRAVE10』が満を持して舞台化! 原作者・霜月かいり×霧隠才蔵役・中村優一 対談インタビュー

エンタメ

2017/5/15

(C)霜月かいり・KADOKAWA / 2017舞台「BRAVE10」製作委員会

 史上もっともスタイリッシュな「真田十勇士」と言っても過言ではない『BRAVE10』。これまでアニメ化やスピンオフ連載を行ってきた本作が、満を持して舞台化されることとなった。

『BRAVE10』は、徳川の刺客に社のすべてを焼かれ、信州の真田幸村を頼ろうとしていた出雲の巫女・伊佐那海と若き伊賀の忍者・霧隠才蔵の出会いから始まる物語。舞台化にあたり、主演を務めるのは『仮面ライダー電王』やドラマ『もやしもん』などへの出演で知られる中村優一さんだ。

 先日行われた第一弾のビジュアル撮影では、主演の中村さんと原作者の霜月かいり先生が初対面。撮影を見学していた霜月先生は、中村さんのビジュアルを目の当たりにして「才蔵は本当にいたんだと思った」そう。

 ビジュアル撮影終了後、霜月先生と中村さんおふたりに舞台化にあたる思いや意気込みを伺ってきた。


■才蔵は本当にいた! 霜月先生も認める再現度の中村優一さんのビジュアル

── まず、ビジュアル撮影をご覧になった率直な感想を教えてください。

霜月かいり先生(以下、霜月)「才蔵は本当にいたんだなって思いました。私が描いた才蔵そのままなんですよ! 衣装とか髪型といったビジュアルが細部まで忠実に再現されていたのはもちろん、中村さんが醸し出す雰囲気も才蔵そのものでした」

中村優一さん(以下、中村)「原作者の方にそう言ってもらえるとすごく励みになります! ポーズのアドバイスもしていただけて感無量です。ビジュアル撮影に向けてダイエットした甲斐がありました」

── 『BRAVE10』のキャラクターは衣装に特徴のあるキャラクターが多いですよね。なにかこだわりがあるんでしょうか?

霜月「私が海外のコレクションを見るのが好きで。はじめはモード系の雰囲気を取り入れようと思ってたんですけど……、今思うとぜんぜんですね(笑)」

中村「どれもすごくカッコいいですよね。今日衣装に袖を通してみて、あらためてそう思いました」


── 霜月先生は衣装をご覧になっていかがでしたか?

霜月「再現度が高くて驚きました! 実は衣装をデザインするとき、それぞれ素材まで決めてあるんですが、その素材感もしっかり表現されていて。ただそのぶん、(海野)六郎やアナスタシアの衣装は、二次元ならではの露出度の高さなので、再現したら“ポロリ”してしまうんじゃないかと心配です……!」

── たしかに、六郎の袴の再現はかなり難しそう……! さらに、髪型の再現が難しそうなキャラクターもいますよね。

霜月「アナスタシアと(石川)五右衛門はとくに難しいんじゃないでしょうか。衣装もかつらも、製作されるスタッフの方や実際に身につけるキャストの方は大変だと思いますが、よろしくお願いします……!」

■アナスタシアの豊満なボディの理由は霜月先生がおっぱい好きだから!?

── 『BRAVE10』の舞台化は、まさに「満を持して」というところだと思うのですが、話を聞いたときどんな心境でしたか?

霜月「はじめにアニメ化のお話をいただいたときもそうだったんですが、自分の作品が舞台化されるって言っても、ぜんぜん実感がわかないです。身にあまることすぎて。漫画原作の2.5次元舞台が一般的になってきたとは言っても、私は青森在住なのであまり鑑賞する機会がないんです。だから夢の世界の話のようで、とても不思議な感覚ですね」

── そうなんですね。でも、実際に才蔵の衣装をまとった中村さんを見て少しずつ現実味を帯びてきているのではないでしょうか。

霜月「そうですね。徐々になんかすごいことになってるぞ、と感じ始めました(笑)」

(C)霜月かいり・KADOKAWA / 2017舞台「BRAVE10」製作委員会
▲解禁された、中村さん演じる才蔵のビジュアル

── 原作を連載中のことについてお伺いしたいのですが、「真田十勇士」を取り上げた作品が多くあるなか、なにか意識していたことはありますか?

霜月「先入観を持たないように、あえてほかの『真田十勇士』は見たり読んだりしないようにしていました」

── なるほど。だからこそスタイリッシュで独特な世界観になっているんでしょうね。

霜月「私自身はあまり世界観について意識して描いてないんですよね。というかじつは、起承転結すら考えてません」

中村「そうなんですか?」

霜月「もちろん、おおまかな流れはあるんですけどね。当時の担当さんが『1話に1度、カタルシスがあればいい』って言ってくれていたので。ただ間伸びしないようテンポよく進めることは意識していました」

中村「たしかに、話が次々展開していくので、ぐっと引き込まれました」

── テンポのよさに加えて、アクションシーンがあったり、男女の恋愛模様があったり、色っぽいシーンがあったりいろいろな要素がつめこまれていますよね。

霜月「色っぽいシーンは完全に私の趣味ですね(笑) おっぱい描くのが好きなんですよ。セクシーな女性を描きたくて、おっぱいとお尻と太ももの肉感はこだわってます!」

中村「たしかにアナスタシアはセクシーすぎて、たまに直視できないです(笑)」


■特殊な武器を使ったアクションや殺陣シーンに期待が高まる!

── 中村さんは、今回才蔵役に決まったときどんな気持ちでしたか?

中村「たくさんの人から愛されているキャラクターなので、もちろんプレッシャーもありました。でも原作を読んで、素直に才蔵になりたいと感じました。霜月先生の世界のなかにちゃんと生きたいと思います」

── 殺陣やアクション盛りだくさんになることが予想されますが、意気込みはいかがですか?

中村「実はこれまで舞台で殺陣をやったことがなくて。ただずっとやりたいと思ってレッスンには通ってたんです。だから今回のお話をいただいてすごくうれしかったし、今からとても楽しみにしています。体力の限界までやり切りたいです」

── 才蔵の武器、摩利包丁は使いこなすのが大変そうですね。

中村「サイズがかなり大きいので、どうやってさばけばいいか今から考えています。でももっと扱い辛い武器を使ってるキャラクターもいますからね」

霜月「大振りの武器って見栄えがいいですよね。才蔵の摩利包丁は巨大なクナイっていうイメージで。切れ味はあんまり良さそうじゃないですね(笑) ほかにも、(由利)鎌之介の鎖鎌は使いこなすのが難しそうだし、根津甚八の槍は形状が変わる仕組みになっているので、作るのが大変そうで。キャストさん、スタッフさんにはちょっと申し訳ないです……!」

── 才蔵を演じるにあたって、中村さんから霜月先生に聞きたいことはなにかありますか?

中村「うーん、すべてにおいて聞きたいことだらけですね(笑) ただ、まずは自分自身でももっと才蔵について研究しないといけないと思っています。稽古をしていくなかで悩むことがあったとき、なにか助言をもらえたらすごくうれしいです」

── 霜月先生から演技についてなにかリクエストはありますか?

霜月「才蔵は鼻っ柱が強い感じで演じてほしいですね。とくにはじめのころは、実力は伴わないのにプライドだけは高いっていうキャラクターだったので。一方で、言葉遣いとか態度はぶっきらぼうだけど、フェミニストな一面もあるんです」

中村「根拠のない自信がある部分は、僕自身と似てるかもしれません!」

── さきほど中村さんから「霜月先生の世界のなかにちゃんと生きたい」というコメントがありましたが、霜月先生の方から世界観をつかむうえでなにかヒントはありますか?

霜月「『BRAVE10』は、いろいろな性質をもつキャラクター同士の掛け合いを楽しむ漫画なんじゃないかと思っていて。才蔵が才蔵らしくあるためには、周囲のキャラクターの存在が必要なんです。舞台でもその掛け合いを表現してもらえるといいですね」

中村「僕自身も、ほかのキャストやスタッフさんと、稽古を通して心をひとつにしていく過程で役作りをする方なので、シンクロする部分がありますね」

── 稽古のなかでどんどん才蔵というキャラクターをはじめ、『BRAVE10』の世界観が立体的になっていくのが楽しみですね。

中村「はい! それと、漫画やアニメでは出せないリアルな人間が演じるからこそのエネルギーを伝えたいと思います。これまで『BRAVE10』を知らなかった人に、舞台がきっかけとなって漫画やアニメにも興味を持ってもらえるようになったらうれしいです」

── 最後に、舞台への意気込みや期待について、お互いメッセージを伝え合っていただければと思います!

中村「今回、才蔵役を演じさせてもらえることがとてもうれしいです。日々、原作を拝読しながら気持ちが高揚しています。たくさんの人から愛されているキャラクターを演じるにあたってプレッシャーもありますが、全力で精一杯演じ切ろうと思っています」

霜月「ただ、楽しみでしょうがないです。自分のキャラクターと三次元で会えただけでも感無量で。だから中村さんをはじめキャストのみなさんには、それぞれのキャラクターを好きになって、楽しんで演じてもらいたいと思います。それと、私は個人的に男性の所作にエロスを感じるので、セクシーな部分が見られたらうれしいです!」


■よりエネルギッシュな舞台版『BRAVE10』をぜひ劇場で!

 霜月先生が生み出した物語やキャラクターの魅力に、中村さんをはじめとするキャストたちの生のエネルギーが加わる舞台版『BRAVE10』。原作の世界観を踏襲するのはもちろん、さらにスタイリッシュで勢いのある作品に仕上がるのではないだろうか。

取材・文=近藤世菜、写真=内海裕之

(C)霜月かいり・KADOKAWA / 2017 舞台「BRAVE10」製作委員会

各キャスト特典付きチケット販売は5月19日(金)18:00まで受付中!詳細は舞台「BRAVE10」公式HPをチェック!
※千秋楽は受付対象外となります。

【公式HP】http://wup-e.com/brave10-stage/
【公式twitter】@brave10stage