食材はたったの2つだけ! 月間300万PV突破の人気料理ブロガーが教える、簡単&時短&節約が叶う「やみつきおかず」レシピ【作ってみた】

食・料理

更新日:2017/6/8

『材料2つde超簡単!Mizukiのやみつきおかず』(KADOKAWA)

 料理初心者や料理が苦手な人にとって、最終的に“ちゃんとした料理”が作れることがゴールである中で、より簡単でより時短・節約できるレシピがあればなお嬉しいですよね。しかも、さらにできた料理を「美味しく魅せるテク」があったら知りたくありませんか?そんな至れり尽くせりの要素が詰まった『材料2つde超簡単!Mizukiのやみつきおかず』(KADOKAWA)がこの度発売になりました。

 月間300万PV突破の人気ブロガーMizukiさんが、食材はたったの2つだけ、だしはとらない、にんにくやしょうがはチューブでといった時短アイデア、さらには美味しく魅せるためのお皿選びや盛り付け方までも丁寧に教えてくれていて、まさしく“料理初心者のためのバイブル本”ともいえる1冊です。そこで、今回はこの中から主食、主菜、副菜となる3品を実際に作ってみました。

1、焼き肉のたれで味付け完了!「ダブルれんこんつくねのたれ焼き」
(P36)


 ボウルに、豚ひき肉、すりおろしたれんこん、パン粉、酒、しょうゆ、塩こしょうを入れてよく混ぜ合わせます。これを等分して丸く成形し、表面に薄力粉をまぶしたらスライスしたれんこんを貼りつけます。そして、サラダ油をひいたフライパンにこの貼りつけた面を下にして並べたら火をつけ、こんがり焼き色がついたら裏返してふたをし、5分間蒸し焼きにします。最後に、焼き肉のたれとみりんを合わせたものを加え、煮からめれば完成です。

advertisement

 1品目は、豚ひき肉とれんこんを使った主菜レシピです。限られた食材の中でも、すりおろす&スライスしたものを使うことによって、より美味しくするのがこのレシピの見せどころ。また、からめるたれも市販の焼き肉のたれを使うことで、味がすぐにキマるので、味付けが苦手という人にとっても嬉しいポイントです。甘辛なたれがふわふわ&シャキシャキなつくねにしっかりからみ、ごはんが進む一品でした。ちなみに、写真のような小さめのオーバルの器に盛り付けると、見た目のボリュームがアップするんだとか。

2、素朴な素材でほっこり「油揚げdeかぼちゃコロッケ風」
(P62)


 種、わた、皮を除いたかぼちゃを電子レンジで加熱し、なめらかになるまでつぶします。これを、袋状にした油揚げに詰め、フライパンに並べてこんがり焼き色がつくまで焼けば完成です。

 2品目は、油揚げとかぼちゃを使った副菜レシピです。普段あまり一緒に使うことが少ないこの2つの食材ですが、ここでは油揚げの中にマッシュしたかぼちゃを詰め込むことで、即席のコロッケ風なおかずが出来ました。コロッケを作ろうと思うと、タネを作って衣をつけて、料理初心者にとってはかなりハードルが高い“揚げる”という工程がありますが、これなら焼くだけなのでとっても手軽。焼いてサクサクした油揚げが中のねっとりしたかぼちゃを優しく包み込み、どこか懐かしい素朴なおかずでした。見た目がとってもシンプルなので、こんな時は模様入りの器を使うと可愛くなりますよ。

3、ふわふわ卵に癒される「かにかまの卵とじうどん」
(P87)


 鍋に水、和風だしの素、みりん、酒、しょうゆを入れて煮立て、さらにかにかまを加えて30秒ほど煮ます。ここに、水溶き片栗粉を加えてとろみをつけたら、溶き卵を回し入れてふんわりしたら、茹でたうどんの上にかければ完成です。

 3品目は、かにかまと卵を使った主食レシピです。この食材の組み合わせは中華で見ることが多いですが、今回は和風だしで味付けした和風あんかけうどんにしてみました。溶き卵は火が入りすぎるとポロポロになってしまうのですが、ここでは先にだしに水溶き片栗粉でとろみをつけてから卵を加えることで、ポロポロになることなく簡単にふわふわに仕上げることができました。かにかまとふわふわ卵が溶け込んだ、とろとろの優しい味のあんがうどんにからみ、つるつるっと体の中に入ってきて、思わず「ほっ」と言いたくなるような癒しの一皿でした。食材だけで赤と黄色があるので、どんなお皿でも華やかになりますね。

 本書ではレシピの他にも、料理が苦手な人が失敗しないためのポイントとして、焦らないように調味料は先に合わせておく、炒める時には焦げるのを防ぐために油と食材を入れてから火をつけることなどが紹介されています。また、魅せ方テクとして、色数が少ないおかずの時は白よりも色の濃い器の方が華やかに見える、盛り付ける時には赤・黄・緑を入れるようにすると言ったアドバイスもあり、初心者でなくても「なるほど!」とためになること満載です。

★改めて“料理の楽しみ”を感じられる1冊

料理を作ることが日課になってくると、毎日の献立を考えて作り終えることで満足しがちですよね。でも、ここでは少ない食材で、いかに効率よく、美味しく、さらには「美味しそうに魅せるか」までを丁寧に紹介していて、今までできたものをポンとお皿に盛り付けるだけだった自分の行動を反省しました。やはり料理は、見た目も含めて美味しさに繋がりますよね。そんな基本的なことを気づかせてくれて、“魅せ方”も含めてもう一度「料理を作ることを楽しみたい」と思える1冊ですよ。

文=JUNKO