『スティーブ・ジョブズ』を読んだ人に贈る スティーブ・ジョブズがもっとわかる本ベスト5

更新日:2013/8/14

advertisement

  

ジョブズ初の公式伝記として、昨年の発売以来、快進撃な売れ行きをみせている『スティーブ・ジョブズ』(1・2)。本書は、ジョブズへのインタビューに基づき、生い立ち、学生時代、Apple創業時などが克明に記され、日本のApple・ジョブズファンに大きなインパクトをもたらした。また、本書をきっかけにスティーブ・ジョブズという人物について興味を抱いた人は少なくないだろう。今回は、『スティーブ・ジョブズ』を始めとし、さまざまなジョブズ本の翻訳に携わった翻訳者の井口耕二さんに「もっとスティーブ・ジョブズがわかる本」ベスト5を挙げていただいた。
 

 
スティーブ・ジョブズ』を読んだ人に贈る
スティーブ・ジョブズがもっとわかる本ベスト5

  
  

写真でジョブズの軌跡を辿る
 

 

1位紙『The History of Jobs & Apple 1976~20XX【ジョブズとアップル奇蹟の軌跡】』

晋遊舎 1995円
スティーブ・ジョブズ』はほとんどすべてが言葉で説明されています。ハードカバーなので仕方がないのですが、写真があれば製品の外観などがすっと理解できるのも事実です。その部分を補完してくれるのが本書。木箱に入ったApple Iや製品内部の写真など、豊富な写真でジョブズとアップルの歴史をふり返るという構成になっています。巻末の年表も頭の整理に役立つことでしょう。『スティーブ・ジョブズ』と補完しあうという意味では、これ以上はないイチオシの本だと言えます。

(=・오・=)<この本はぼくにもスイスイ読めそうラコ!

  

ジョブズとアップルのDNAが凝縮された1冊
 

 

2位紙『スティーブ・ジョブズとアップルのDNA~Think defferent. なぜ彼らは成功したのか?~』大谷和利 

マイナビ 1365円
スティーブ・ジョブズ』を読んだあと、ジョブズやアップルの特徴をもっと深く理解したいと思った人にお勧めの1冊が本書。テクノロジーライターで私設アップル・エバンジェリストとしてアップルをずっと追いつづけてきた大谷和利氏が書かれたもので、「ジョブズのDNA」、「アップルのDNA」として、ジョブズの人生や仕事に関連するさまざまなポイントが取りあげられ、その背景やどう考えるべきかなどが解説されています。時代背景や説明なども日本人向けに書かれているのでわかりやすいでしょう。

(=・오・=)<ポイントをおさえるラコ!

  

ジョブズといえばプレゼン!
 

 

3位紙『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則』 カーマイン・ガロ/著 井口耕二/翻訳

日経BP社 1890円
希代のプレゼン名手として有名なジョブズ。そのジョブズのプレゼン能力を身につけられたら仕事も私生活もうまく行くのに……そういう夢を現実にしてくれるのがこの1冊です。ジョブズのプレゼンを構成するエッセンスが具体的に解説されています。著者はコミュニケーションコーチとしてプレゼンなどの指導をしているカーマイン・ガロ氏。だから、実践的な練習方法までばっちり書かれています。目的に応じてポイントをいくつか採用すればプレゼンがぐっとよくなることまちがいなしです。

(=・오・=)<ぼくもプレゼン上手になるラコ~

  

ジョブズが革新的な製品を生み出せた理由に迫る
 

 

4位 紙『ジョブズは何も発明せずにすべてを生み出した』林 信行

青春出版社 870円
ジョブズとアップルがすごい製品を次々に生みだせたのはなぜなのか-それをジョブズ礼賛ではなく、本質的な形で示そうというのが本書です。アップルの動向を長年追ってきたジャーナリスト、林信行氏が、ジョブズ公認の伝記『スティーブ・ジョブズ』が出たあと、自分に伝えられることはなんだろうかと思いつつ書かれたそうです。それだけに、画期的な製品を生みだすという部分が深く掘り下げられています。物作りにかかわる人なら読んで損のない1冊でしょう。

(=・오・=)<iPhoneは一生手放したくないラコ~

  

ジョブズの元“相方”からの証言
 

 

5位 紙『アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝』 スティーブ・ウォズニアック/著 井口耕二/訳

ダイヤモンド社 2100円
番外編的になりますが、最後の1冊はスティーブ・ウォズニアックの自伝。ジョブズと一緒にアップルを立ちあげた伝説のエンジニアが昔語りをするという形で書かれた本です。ジョブズの伝記とあわせて読むと、ふたりのスティーブがあまりに違っていることに驚かされます。このふたりが気が合って一緒に会社を興したなど、不思議なようにも感じますし、逆にこのふたりだからこそうまく行ったのかもとも思えます。この本でウォズニアックについて深く知り、その上でジョブズが若いころの話を読みなおすと、また違った読み方ができるでしょう。

(=・오・=)<もうひとりの怪物?

  

 
 
 
 
 

 
『スティーブ・ジョブズ』(1・2) ウォルター・アイザックソン/著 井口耕二/訳 講談社 各1995円
●取材嫌いで有名なスティーブ・ジョブズが唯一全面協力した、本人公認の決定版評伝。アップル創設の経緯から、iPhone iPadの誕生秘話、そして引退まで、スティーブ・ジョブズ自身がすべてを明らかに。本人が取材に全面協力したからこそ書けた、唯一無二の記録。ライバルだったビル・ゲイツをはじめ、アル・ゴア、ルパート・マードック、スティーブ・ウォズニアック、そして後継者のティム・クック…世界的に著名なジョブズの関係者百数十名へのインタビュー、コメントも豊富に。約3年にわたり、のべ数十時間にもおよぶ徹底した本人や家族へのインタビュー。未公開の家族写真なども世界初公開。

【翻訳者】井口耕二●いのぐち・こうじ 技術・実務翻訳者。福岡県生まれ。東京大学工学部卒業。オハイオ州立大学大学院修士課程修了。翻訳フォーラム共同主宰。翻訳を手がけた本は『スティーブ・ジョブズ』『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則 』『アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝 』など多数。
ツイッター:@BuckeyeTechDoc

 

【まとめ】ジョブズの翻訳本をたくさん手がけられている井口さんの推薦はどれも力強いラコね~。教えてもらった本を読むとジョブズをいろんな角度で見えそうラコ! 元相方のウォズニアックさんの自伝も興味深い。1位のものから順番に読んで見るラコよ~。! 他にもベスト5を紹介して欲しい人物さんがいたら、@bookrakoまでよろしくラコ!

(ぶっくらこ調べ)