1000万円を貯めるにはどうすればいい? 無理せず現実的にお金が貯まる、4つの習慣

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更新日:2017/6/19

一生お金に困らない! お金がどんどん増える本』(日経WOMAN:編/日経BP社)

「貯蓄1000万円なんて、絶対無理」と思い込んでいる女性必見の『一生お金に困らない! お金がどんどん増える本』(日経WOMAN:編/日経BP社)。本書は「忙しい人も今すぐできる貯めワザ」や「老後破産しないお金の新ルール」など、お金の不安を解消し、貯蓄するための方法が「身近に」紹介されている一冊だ。

「身近に」というのは、「現実的」ということ。

 巷で見かける貯蓄本の中には、「ネットビジネスで一攫千金」とか、不動産や印税などの不労所得で「時間の切り売りをする働き方から脱却すべき」とか、「そもそも投資できる資金がある人」か「才能のある人」しかできないのでは? というような内容も多い(と、思う……)。

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 けれど、本書で紹介されている方法や、実際に1000万円を貯蓄した女性たちは、特別高収入というわけでもなく、人とは違う特技があるわけでもない、ごくごく普通の会社員がほとんど。もちろん、小さな努力を積み重ねていく必要はあるし、簡単なことではないが、「私も1000万円貯められるかも……」と現実的に思えるのが、何より読んでいて励みになる。

 では、本書の「貯蓄額別1000万円貯める最短ルート」の一部をご紹介しよう!

 まず「お金が貯まる4つの習慣」として、

(1)クレジットカードや電子マネーを封印すること
(2)毎朝、お財布にいくら入っているか確認する
(3)支出を減らしたい費目だけ家計簿をつける
(4)最低1年、ボーナスは手をつけずに貯蓄に回す

 以上が挙げられている。

 そして、現在の貯蓄額が「100万円未満」の方は「ムリとムラ」に注意すること。「ムリ」は「無理をした貯蓄額を設定する」こと。ムラは「月や時期によって貯蓄額がバラバラ」であること。「お金を貯めたいから、これから夜ご飯は毎日カップラーメン!!」とか、実現が難しい目標は立てず、手が届きそうな範囲の貯蓄額を設定するべし。

 ムラを失くすためには、「給与振込口座から自動で積み立てる」ことが推奨されている。

 ちなみに、積立額の目安は、ひとり暮らしで月収の2~3割、実家暮らしは月収の3割~半分、既婚(子どもナシ)なら夫婦いずれかの月収分、既婚(子どもアリ)では月収の0.5割~3割以上とのこと。
(本書では、このように「現状の違い」によっておススメの貯蓄方法やそれぞれの実例が掲載されているので、より自分に合った貯蓄方法が分かり、比較できるのもポイント)。

 一方で現在、100万円以上の貯蓄がある方は、「情報収集にばかり時間をかけ、行動に移さない」という「ムダ」に気を付けるといいそうだ。

 そしてさらにお金を増やすべく、「金利のいい定期に預け替え」(地方銀行のインターネット支店の金利は比較的高めだとか)と、「企業の債券(社債)を買う」ことをおススメしている。

 社債なら、会社が潰れない限り定期的に利息が支払われ、満期には額面金額が戻ってくるそうだ。利息をしっかり貯蓄に回すとよい。

 個人的に「すぐマネしてみよう!」と思ったのが「百貨店の積み立て」。百貨店の積み立ては1年間、毎月一定額(1万円からOK)を積み立てて、満期になると積立額1ヵ月分のボーナス券がもらえるというもの(詳細は百貨店ごとに違うので要チェック)。

 これならマイナスになることはないし、手軽にできるので、ただ銀行にお金を「置いておく」よりも有効的だろう。

 その他、「一生役立つ節約ワザ」や「イチから分かる投資入門」なども掲載されている。「貯蓄」を本気で見つめ直したいなら、ぜひとも本書を。

文=雨野裾