帰ってからたった20分で3品作れちゃう! 忙しい日に役立つ「~しない」レシピ【作ってみた】

食・料理

公開日:2017/6/8

『帰って20分で3品作る 忙しい日のスピードごはん』(ぱお/KADOKAWA)

 どんなに忙しくて疲れていても、夕食作りはなくなりませんよね。しかも、栄養バランスなどを考えると、メイン1品だけというわけにもいきません。せめてメイン1品副菜1品…できれば副菜2品は準備したいものです。でもそうなると完成までにかなり時間がかかり、お腹を減らして帰ってきてもすぐにご飯を食べることができません。なんとか短時間で数品作ることができないものでしょうか。そんな時に役立ちそうな、その名も『帰って20分で3品作る 忙しい日のスピードごはん』(ぱお/KADOKAWA)が発売になりました。

 月間200万PVを超える人気料理ブロガーである著者が、「家族が喜ぶおうちごはん」をテーマに、包まない&揚げない&煮込まないといった「~しない」レシピを考案。さらに短時間で数品作るために必須な時短テクも満載で、思わず「その手があったか!」と感心して、すぐに試してみたくなるものばかりです。そこで今回はこの中から、実際に20分でメイン1品副菜2品の計3品を作ってみました。


1、こねない&包まないのにジューシーな「豚こま団子のレンジシュウマイ」(P.40)


 2cm幅に切った豚肉にしょうゆ、砂糖、ごま油、おろししょうがをもみ込み、等分して丸めます。そこに細切りしたシュウマイの皮をまぶし、キャベツを敷いた耐熱皿の上に並べます。さらにその上にもう1枚キャベツをかぶせラップをし、600Wの電子レンジで4分ほど加熱すれば完成です。

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 1品目は、豚こまを使ったメインレシピ。普通、シュウマイと言えば、ひき肉をこねてシュウマイの皮で包み、蒸し器で蒸すというのが一般的ですが、今回のレシピではこのどれも行わず、まさに“ないない”尽くしのお手軽レシピ。また、キャベツに挟んでレンチンすることで、シュウマイを蒸すだけでなく、キャベツの調理まで一緒に済ませることができました。食べてみると、野菜の水分でしっかり蒸された豚肉はとってもジューシー。周りにまぶされた皮もモチモチで、ひき肉&蒸し器で作ったシュウマイに負けないくらいの本格的な味になっていました。

2、彩り豊かでご飯が進む「小松菜とパプリカのガーリック炒め」(P.41)


 ごま油を熱したフライパンに、みじん切りしたにんにくを炒め、香りが出てきたら小松菜の茎と細切りしたパプリカを加えて炒めます。しんなりしたら、小松菜の葉、オイスターソース、酒、塩、砂糖を加え、全体を炒め合わせたら完成です。

 2品目は、先ほどのシュウマイを作っている間に空いているコンロを使ってパパッと作れる副菜レシピです。もともと小松菜もパプリカも軽く火が通ればOKな野菜なので、シュウマイをレンチンしている間にさっと炒めて完成しました。緑と赤という彩りが鮮やかで見た目から美味しそうですが、食べてみると小松菜のシャキシャキっとした食感にオイスターソースのコクのある味がしっかり絡んで、ごはんが進む一品でした。

3、すっぱ&辛いスープで疲れが吹き飛ぶ「豆腐の酸辣湯風スープ」(P.41)


 鍋に水と鶏ガラスープの素を入れて沸騰させ、さいの目に切った豆腐とみじん切りしたねぎを加えて煮ます。さらにしょうゆ、酢、ごま油を加えて混ぜ合わせたら、最後にこしょう、ラー油を加えて完成です。

 3品目は、こちらもシュウマイを作っている間にコンロで簡単に作れるスープレシピです。鍋の中に切った食材と調味料を入れて加熱するだけなのですが、食べてみるとすっぱさと辛さが絶妙にマッチしたスープとつるんとした豆腐が美味しく、食べ終わったあとは口の中がさっぱりする一品でした。このスープがジューシーなシュウマイやしっかりした味付けの小松菜の炒めものを食べたあとの口をさっぱりとしてくれて、味的にも良いバランスの3品でした。もちろんこれら3品の合計調理時間は20分以内で、タイトル通りの献立でしたよ。

 ちなみに、20分で3品を作るためには、食材によって切り方を変えたり、違う調理器具で同時調理を心がけるようにしたり、「~しない」技を活用するといった工夫で時短が可能になるそうです。

★「~しなくていい」と思うだけで、いつもの料理作りがもっと気軽に!
料理初心者であるほど、「揚げなきゃいけない」「包まなければいけない」…と決まったやり方で料理を作らなければと思いがちですよね。でも、この本にあるように「~しない」という工夫で料理が作れることが分かると、肩の荷がおりて、もっと気軽に料理を作ることができますよ。忙しい中料理を作るなら、やらなくていいことはやらずに作れる方がずっといい。それに気づけるだけでもいつもの料理作りがもっと楽しくなるはずです。

文=JUNKO