「青山先生もデジタル導入してたんだな」 漫画業界に押し寄せるデジタル化の波に読者から驚きの声

マンガ

公開日:2017/6/11

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    『週刊少年サンデー』28号(小学館)

 2017年6月7日(水)に発売された『週刊少年サンデー』28号に掲載された『ホビーの楽園!!』で、デジタル漫画制作が特集された。サンデー連載陣でデジタルを導入している漫画家も紹介され、「こんなにデジタル導入してる人いるんだ」「青山先生もデジタル導入してたんだな」と驚きの声が上がっている。

 今回の企画では、巻末で『サンデー非科学研究所』を連載している横山裕二が漫画デジタルツールで圧倒的なシェアを誇る企業「ワコム」を訪問。電子ペンでタブレットに描き、そのままデジタルで仕上げるという方法が主流になりつつある“デジタル漫画制作”の最前線をレポートした。

 デジタルツールを導入するメリットや、レベルに応じたタブレットセットなどが紹介されたのだが、読者を驚かせたのは「サンデー作家陣でデジタルを利用している漫画家」として紹介された顔ぶれ。『名探偵コナン』の青山剛昌を筆頭に、『MAJOR 2nd』の満田拓也、『古見さんは、コミュ症です。』のオダトモヒト、『保安官エヴァンスの嘘~DEAD OR LOVE~』の栗山ミヅキがデジタルを導入。「デジタル度」を5つ星マークで表し、ペン入れまではアナログの青山は星3つ、ネームから原稿までPCというオダが星5つだった。これにはファンも「青山先生漫画家歴長いからずっとアナログ一筋だと思ってた」「大ベテランでもデジタル導入する時代なのね」「古見さんがオールデジタルの産物とは知らなかったわ」と驚いたようす。

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 また、巻末の『サンデー非科学研究所』も企画連動で最後の数コマを除きフルデジタル仕様に。漫画業界のアナログ派・半デジ派・フルデジ派という派閥やタブレットの最新技術を紹介し、デジタルに慣れているという漫画家・山崎毅宜に助っ人を頼みつつ“フルデジタル原稿”に挑戦している。読者からは「パッと見ではデジタルとアナログの区別がつかないな」「この背景画の細かさはすごい」「将来的にはほとんどの漫画家がフルデジタルになるのかしら」と反応もさまざまだった。

 漫画業界に押し寄せるデジタル化の波。ひょっとしたら意外な漫画たちもフルデジタルで描かれているかも?