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「木野日菜」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

木野日菜

 編集部が注目する声優に、仕事に向き合う気持ちからプライベートまでをじっくり伺い、撮り下ろしのミニグラビアを交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第166回となる今回は、「終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?」のコロン役、「僕だけがいない街」の美里役などを演じる木野日菜さんです。

――「終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?」ではコロン役を演じられています。演じることになった時の感想は?

木野:じつは、オーディションでは性格が真逆の役を演じていたので、コロン役のようにボーイッシュな役をいただいて、びっくりしました。どうしよう!と思って、本当に緊張しながらアフレコにのぞんだ覚えがあります。でも、元気MAXで演じたらOKをいただきました。

――“妖精兵”という設定もあって、子どものキャラクターがたくさん出てきますよね。コロンは9歳の幼体妖精です。

木野:もう少し小さい子たちは、本当の子役の方たちが演じると聞いたので、そこに違和感なく紛れ込まないと…と思ってました。

――木野さんが感じている作品の魅力とは?

木野:切ない空気が漂う世界観なんですけど、それでいてあたたかくて、周りのキャラクターに誰ひとり悪い人がいないんですよね。見終わってから、切なさとあたたかい気持ちがふんわり残るような作品だと思います。1話目からむずかしい用語がたくさん出てくるので、原作を読んでいない方は大変かもしれませんが、観ているうちに、その世界観から伝わるものがあると思います。とにかく面白いので、観ていただきたいなと思います!

――2014年からアニメやゲームを中心に出演されていますが、声優を目指したきっかけは?

木野:中学3年生の時にいろんな出来事が重なったんです。まず、「ファミ通TV」を観たことで声優さんという存在を知って、たまたま同時期に公開されていた映画「ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜」を観て、アニメってこんなに面白いんだ…と。あと、当時通っていた塾の塾長が、会うたびに「声がいいねぇ」と言ってくださったこともあって、高校に入る頃には、声優になろう!って。

――「ファミ通TV」を観ていたのは、ゲーム好きだったから?

木野:いえ、たまたま観た時に、お腹を抱えて笑うくらい面白くて。

――笑いたい時に観ると楽しい番組でもあります(笑)。中学3年生からアニメを観るようになって、影響された作品はありましたか。

木野:やっぱり「ONE PIECE」からは影響を受けました。原作も一気に全巻買いました。小さい頃に「ちゃお」くらいしか買ったことがなかったのに。お年玉を全部注ぎ込んだので、家族から「大丈夫なの? 本当にいいの?」って言われましたけど、大きなダンボールが届いて満足しました(笑)。

――お年玉を全部つぎ込むのは、よっぽどのことですよ(笑)。

木野:「ONE PIECE」は、とにかく物語がすごくいいし、キャラクターたちも本当にこの世界にいて、今でも航海しているんだな…って思っちゃうほどインパクトがあるし。学校でマラソンを走っている時も、“ゾロがあれだけがんばってるんだから、私もがんばらなきゃ!”って励まされました(笑)。

――ほかにも好きなアニメは?

木野:「男子高校生の日常」はすごく好きでした。ギャグアニメにハマりまして、いろいろ観ていました。

――その後、高校3年生から通った養成所を経て声優に。初めてのお仕事のことは覚えてますか?

木野:「サウザンドメモリーズ」というゲームアプリのお仕事でした。とにかく緊張して、家で猛烈に練習しまくったんですよ。お芝居を固めすぎてしまって…。思い通りのお芝居ができなかったので、くやしい思いをしました。

――その他にもたくさんの作品に出演されていますが、「この作品で木野さんのことを知った」って言われるのは、どの作品が多い?

木野:Twitterで「いちばん良かったです」と言ってくださる方が多いのは、「ソフィーのアトリエ 〜不思議な本の錬金術士〜」というゲームのアトミナ役です。松本さちさんが演じているメクレットと一緒に、ラスボスをやらせていただきました。去っていくシーンがあるんですけど、それが寂しかったという声も多くて嬉しかったです。

――では、学ぶことが多かった作品は?

木野:「僕だけがいない街」で美里役を演じた時は、テレビで活躍されている役者さんとか、本当にびっくりするほど豪華な方々がいらっしゃって、お芝居もすごくて毎回勉強になることばかりでした。海に溺れるシーンはこういう風に演じるのか…とか。

――そういった方々に囲まれると、練習にも気合いが入りそうですね。

木野:いじめっ子の役だったんですけど、周りにそういう子がいなくて(笑)。どんな子なのか、自分なりにひねり出しましたね。そうしたら「リアルだった」っていう意見をいただいて、作品自体もリアル寄りだったので嬉しかったですね。ずっとお会いしたかった先輩もいて…。

――どなたですか?

木野:悠木碧さんです! もう、オーラがすごかったです。お芝居をしている時にブワーッとオーラが吹き出すんですよ。今も現場でご一緒すると尊敬の眼差しで見つめちゃいます!!

――初めてメインキャラを演じた2016年の「魔装学園H×H」では、イギリスからの留学生で金髪の美少女というシルヴィア・シルクカット役でした。

木野:この作品に出会った時は、チャレンジすることも多くて、きっとガチガチに固まった殻がこの作品でツルンと破けるんじゃないか…と思って収録にのぞみました!

――刺激の多い現場だったんですね(笑)。この作品では初めてのキャラソンにも初挑戦されていて。

木野:「歌だけど、セリフだと思って歌ってみて」って教えていただきました。だから、3人一緒に歌っても1人1人が違う歌になるというか、これがキャラクターが歌うっていうことなのか〜と。たくさんの方に助けていただきながら収録しました。

――パーソナルなお話も伺っていきます。趣味は「映画観賞」と「猫と遊ぶこと」で、ツイッターにもよく猫が登場していますね。

木野:うちに拾ってきた猫が5匹いるんです。最初は1匹だったんですけど、私が友だちのところで保護された猫を1匹引き取って、お兄ちゃんも3匹拾ってきて、家族がみんな猫を拾ったことがあるんです(笑)。

――小さい時から常に猫がいたということ?

木野:いましたね。おじいちゃんおばあちゃんも絶対に拾ってきちゃうんですよ、子猫を。猫がいない生活はちょっとありえないというか(笑)。

――どんなふうに遊ぶの?

木野:私は寝っ転がってる猫に寄り添って、匂いを嗅ぎながら寝てます(笑)。お父さんは猫と遊ぶのが上手なので、釣竿にカシャぶんっていう猫のオモチャをくっつけて、ひゅんひゅんひゅんひゅんひゅんっ!って振ると、猫たちがはっはっはっはっ!て追いかけたりしてます(笑)。

――「猫の鳴き真似」もできるそうですね。

木野:オスの猫、メスの猫、発情期の猫、子猫…みたいな感じで、けっこう考えました! オスだったら野太い声かな〜とか(笑)。

――もう1つの趣味である「映画観賞」は、最近どうですか?

木野:高校の時は、中学みたいに部活がなかったので、多い時で週に1〜2度は観に行ってたんですけど、最近はそこまで行けてないんです。でも、今年に入ってからひとりで観に行けるようになりました。

――ひとりで。何かきっかけがあった?

木野:その時に観た「怒り」っていう映画がシリアスな内容だったので…。観た後って気持ちがドヨンとするじゃないですか。でも、ひとりで行ってみたら、思った以上にラクでした(笑)。

――そのほかに、お気に入りの映画もたくさんあるんでしょうね。

木野:最近良かったのは「ペット」っていう映画です! 動物がたくさん出てくるんですけど、それよりもバナナマンの設楽統さんがすごく好きで。元気をもらえるというか。すごく心があたたまるお話で、楽しかったです。

――もうすぐ夏ですが、お休みの日は何をしたいですか?

木野:う〜ん、なんだろ〜…。お風呂に入って、すごい半袖短パンで、窓をガラガラ開けて、扇風機をつけて横になりたいです!

――あえて何もしないというか(笑)。

木野:昔からそういう時間が好きで、ゴロゴロしまくりですね(笑)。私、それが普通だと思ってたんですけど、周りの人に聞くと、家にいる時もちゃんと椅子に座ってるらしいんですよ。我が家はみんな川の字になって寝てるので…セイウチの家族みたい(笑)。

――家族の仲がいいんですね(笑)。声優仲間で仲がいいのは?

木野:一緒に出かけるのは、「ヒナとフタバのキノハウス!」で仲が良くなった木野双葉ちゃんとか。「のびしろにょきにょき」でご一緒している高木美佑ちゃんとは、一緒に高尾山に登りました! 帰り道に私が突然、「山に登らない?美佑ちゃん」って話したら、「いいよ。すごく楽しみ!」って。

――アウトドアが多いんですか?

木野:美佑ちゃんのおうちに行ってゲームしたこともありますよ。美佑ちゃん、すごく上手なんですよ。最近は、「すかすか」で一緒の石見舞菜香ちゃんともよく話します。LINEをしたり、誕生日にお祝いしたり。仲がいいのに、私はいつまでも敬語が抜けなくて、「敬語じゃなくていいよ」って (笑)。

――木野さんのほうがデビューが早いから、現場で頼られることもありそうですね。

木野:いえ、頼られてもうまくアドバイスできるかなって感じで…。私自身も経験が浅いので、そういう話になると「はぁ…」って感じでお互いに下を向いてます(笑)。

――中学生の頃から目指していた声優になって「良かった!」と思えるのはどんな時?

木野:演じている役が増えて、我が子が増えていくような気分になれることです! キャラクターに声を当てさせてもらってるのはありがたいことですし、そういう経験が本当に幸せだな〜と思います。

――お芝居をする時に大切にしていることはありますか?

木野:私は心配性なところがあって、セリフを作り込みすぎちゃうので、気をつけようと思ってます。現場に入ったら、練習してきたことをひとまず忘れて、気持ちを乗せてお芝居ができるように、今はそれをいちばん大切にしたいです。

――声優として、今後の目標は?

木野:役の幅を広げていかなきゃと思うんですけど、今は幼い子の役が多いので、子役の方に負けないように…と思います。漫画を読んでいて「この役を演じたい!」と思うんですけど、子役の方がもう決まってたりして、何度もくやしい想いをしたので、私だからできる子どもの演技力も身に付けたいです。

――最後に、ここまで読んでくれた方にメッセージを。

木野:まず、ここまで読んでくださって、ありがとうございます。まだ知ってくださっている方は少ないと思いますので、これからがんばらないといけないなと思います。昨年はいろんな初めてのことに挑戦させていただいたので、今年はもっとみなさんの耳に私の声が届くように、そしてちょっとでも皆さんの心に残れるように、キャラクターをもっと魅力的に演じていきたいと思います。歌もがんばらなきゃと思っています!

【声優図鑑】木野日菜さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

木野日菜

木野日菜(きの ひな) アミュレート所属

木野日菜(きの ひな) Twitter

◆撮影協力
BC WORLD STUDIO

取材・文=吉田有希、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト



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