71.6%が「キツく叱りすぎて後悔」 自己嫌悪ママのための今日からできる伝え方テク

出産・子育て

公開日:2017/7/3

◆みんな叱り方に悩んでいる

「やめなさい」「ダメ!」ばかり言ってしまう…。お子さんへの日々のしつけ、大変ですよね。でも悩んでいるのはあなただけではありません。最新アンケートを見てみましょう。

子どもを叱ることがある 83.7%
キツく叱りすぎて、反省したことがある 71.6%
叱るときにたたいたことがある 53.4%

 ママにとって子どもを叱るのはまさに日常茶飯事。またキツく叱りすぎたあと自己嫌悪に陥っているママは10人中7人以上いることがわかります。さらには子どもをたたいたことがあると答えたママは半数以上!

 3児ママで人気ブロガーのLICOさんも、「子どものことが大好きなのに怒ってしまう自分がイヤで情けなくて」「なんであんなことで怒ってしまったのだろう、と夕飯を作りながら自己嫌悪に陥ることもよくあった」一人でした。でも、子どもにある問いかけをするようになって、ムダに怒る回数が減ったのだとか。

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◆きっかけは牛乳こぼした事件


 ここに一枚の写真があります。子どもがこぼしてしまったミルク。多くのママにとって、あーもう!! と怒ってしまう瞬間ですよね。この事件が起きたのは長女が2歳、ふたりめの男の子が生まれたばかりの授乳中でした。

寝不足と疲労と…いろんなものがわあっと重なり、次の瞬間カッとなって
「だから一人でやらないでって言ったのに!」
それでもすぐには怒りが収まらなくて、
「もう。後で片付けるからそのままにしておいて!」
さらに怒ってしまったのです(LICOさん)。

 子どもの失敗にイラッとしたLICOさんでしたが、赤ちゃんにおっぱいをあげながら時間が経つにつれ冷静になり、「(いつもはわたしを呼ぶのに)どうして一人で牛乳を入れようとしたんだろう」と疑問に感じるように。

そこで長女に問いかけました。
「わざとやったわけじゃないのに、さっき怒っちゃってごめん。でもいつも牛乳飲みたいときはママといっしょにねって言っているのに、なんで今日は1人でやっちゃったの?」

すると…。
「ママがたいへんそうだから、1人でやろうとおもった」
「ママをよんだら、(弟が)おっぱい飲めなくなっちゃうとおもった」

 その言葉を聞いたとたん、娘が思いやりの気持ちから、一人で頑張ろうとしてくれていたことに気づき、涙が止まりませんでした。いまではあの写真が、娘にありがとうを伝えたくなるほど大切な一枚に変わりました(LICOさん)。

 一見困った子どもの行動の奥には、大人が忘れていた優しさや好奇心が隠れていることもあるのですね。

◆子どもが失敗したときは「どうして~しようと思ったの?」と聞くクセを

 この経験から、カッと怒ったり叱ったりする前に、「どうして~しようと思ったの?」と、まずは子どもの気持ちを聞くというクセがつきました。このワンアクションがあるだけで、子どものしたことに対し、ひと呼吸おいて冷静に対処できるようになった気がします(LICOさん)。


 実践したママからはうれしい報告も届いています。

お風呂から上がった娘がいつまでも体を拭かないので「早く!」と怒るかわりに「どうしたの?」と聞いてみました。すると「タオルいっこしかなかったから…パパの分がなくなっちゃうもん…」。まだ仕事から帰っていないパパを心配していたようです。LICOさんの言うとおり、親切心からの行動だったんです。「どうしたの?」と聞けてよかった。

 なるほど! 子どもの気持ちを聞くことを習慣にすることで、イライラモードを抑えられ、しかも子どもにより寄り添うことができそうですね。

子どものこころに伝わる魔法の「ほめ方」「叱り方」』(主婦の友社)には牛乳事件の詳細が書いてあります。今日も大変だけど楽しい育児のじかん。みんなで解決策をシェアして、乗り切っていきたいですね。


※アンケートは2017年5月主婦の友社ネットアンケートクラブにて実施(対象20〜40代の子どものいる主婦、有効回答数97人)

LICO
「子どものこころが穏やかに育つ魔法の育児法」のタイトルで4万人以上読者を持つ、京都在住30代のアメーバオフィシャルブロガー。2017年7月現在、6歳の娘、4歳、2歳の息子を育てながら、日々の出来事、独自の育児法などを中心に、ブログを継続中。”夜泣きをするきみへ””子育てを大変だと感じる本当の理由””ママの毎日”などが、育児サイトでミリオンPV達成するなど、その等身大の育児観は圧倒的な共感を呼び続けている。ママ雑誌『ベビモ』『コモ』連載のほか、歌手AIさんらと対談、子育てセミナーのアドバイザーを務めるなど、活躍の場を広げている。http://ameblo.jp/licolily/