TVアニメ放送間近! イケメン奇跡調査官2人組が“奇跡”という名の事件を解決する『バチカン奇跡調査官』がアツい!

マンガ

公開日:2017/7/5

『バチカン奇跡調査官』(著:日野杏寿、原作:藤木稟、キャラクター原案:THORES柴本/KADOKAWA)

 世界では、稀に大なり小なり「奇跡」としか言いようのない出来事が起こる。もしくは、奇跡を経験した人もいるだろう。TVや新聞、雑誌やネット上で見るそれらの多くの真偽を確かめることはできないが、世の中にはまだまだ解明できていない事象もたくさんあり、必ずしも嘘とは言えない。
 そんな「奇跡」が本当に神の御業なのかを調査する“奇跡調査官”を描いた作品『バチカン奇跡調査官』(藤木稟/KADOKAWA)が面白いと、今注目を集めている。原作は角川ホラー文庫の小説だが、日野杏寿によりコミカライズもされており、2017年6月27日(火)には最新2巻が電子書籍化され、好評配信中だ。また2017年7月7日から、TVアニメとして放送されることも決定している。

 本作品は、世界最小の独立宗教国家・バチカンの中央行政機構「九つの聖省」の中の1つ「列聖省」に所属している奇跡調査官の2人、平賀・ヨゼフ・庚神父とロベルト・ニコラス神父が主人公。ある日2人は、大司教に呼び出され、アメリカにあるセントロザリオ教会の修道女からの申請を調査するよう命じられる。それは、「大天使のお告げで神の子を処女懐胎した」というもの。処女懐胎し、キリストが再び受肉したとなれば、バチカンの存在意義を根底から揺るがしかねない。しかしどうやら、この主張を後押しする動きがあるそうなのだ。このセントロザリオ教会では、この他にも壁に聖母子像が浮かび上がったり、60年に1度マリアが姿を現したりと不可解なことが複数起こっていた。そこで2人はアメリカに渡り、このセントロザリオ教会を調査することとなった。

 2人が調査を開始してからも、マリア像が涙を流したり、黒魔術の痕跡が見られる殺人事件が起きたり、奇怪な出来事が頻発する。そして、一見無関係に見えるこれらの出来事は、実はすべて繋がっていた――。

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 天才的な科学者である平賀と、古文書と暗号解読のエキスパートであるロベルトは、次々と奇跡を解明していく。しかし2人が調査を進めていくうちに、次第にこのセントロザリオ教会の闇が露呈していく。そしてある証言から、ナチスまでも関わる非常に危険な調査となる可能性まで出てくる。コミックスは現在2巻まで刊行されているが、どこがどう繋がっていくのか、首謀者は誰なのか、無事調査を終えることができるのか、そして2人は本物の奇跡を目にするのか……気になることはまだまだ山ほどある。

 アニメ開始まであと少し。これを機会に、ぜひ本書を読んで奇跡に、そして2人の頭脳を駆使した壮大な謎解きに触れてみては?

文=月乃雫