「みんなとちがうなんて思わなくていい」 押切もえ、初の児童読み物に込めた想いとは? 『わたしからわらうよ』

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/12

人気モデル・押切もえが自身初となる児童読み物を手がけた『わたしからわらうよ』が、2017年7月4日(火)に発売された。

同書は鳥取の豊かな自然と人々との交流のなかで、少女が自分自身と向き合っていく様を描いたさわやかな成長物語。絵画や小説の執筆でマルチな活躍を見せる押切が、表紙絵・挿絵まで制作した意欲作となった。

押切が同書を執筆したきっかけは、2009年11月から鳥取県で始まった障がい者支援活動「あいサポート」に参加したことにある。「あいサポート」は「障がいを知り、共に生きる」をテーマに、障がいのある人が暮らしやすい社会を一緒に作っていくことを目的とした活動。押切はそこで鳥取の美しい自然に出会い、それまで知らなかった障がい者の人々、活動支援者たちと交流することにより、強い感銘を受けたという。同書には押切の「自分にできることは何か」という自問から得られた、「小さなことでもいい。できることから始めてみて」という思いや読者へのメッセージが込められている。

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<あらすじ>
素直に気持ちを伝えられない小学校3年生の桜。友だちにも家族にも気を使ってばかり。そのうえ、自分に自信がもてません。そんな桜にとって、今年の夏は一大事! 鳥取のおばあちゃんの家に、1人で行くことになったのです。不安と戸惑いではじまった夏休み。でもそれは、桜を大きく変えてくれる冒険の旅でした。

押切が多彩な才能を惜しみなく発揮して書き上げた同書。作品にどんな思いが込められているのか、実際に手に取って確かめてみてほしい。

押切もえ(おしきり・もえ)
1979年、千葉に生まれる。10代の頃より読者モデルとして活動をはじめ、日本を代表するトップ・モデルとなる。現在、モデル業をはじめテレビ、ラジオで活動をしながら、絵画、執筆活動など多方面で活躍している。主な著書に『モデル失格―幸せになるためのアティチュード』、『浅き夢見し』がある。また小説『永遠とは違う一日』では山本周五郎賞にノミネートされ、高い評価を受けた。

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