すべてのレシピが10分&3ステップ以内!ちょっと気の利いたおつまみが並ぶ“おうち居酒屋”はいかが?【作ってみた】

暮らし

公開日:2017/7/14

『パッと作れて旨い!居酒屋おつまみ』(荻原和歌/宝島社)

 慌ただしい1日の締めくくり。家でゆっくり大好きなお酒と気の利いたおつまみがあったら、サイコーですよね!

 そこでおススメしたいのが『パッと作れて旨い!居酒屋おつまみ』(荻原和歌/宝島社)。

 家に帰ったらすぐ呑みたい!というお酒好きに格好のレシピ本となっている。

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 しかもスーパーやコンビニで手軽に買える食材や調味料を使用し、全レシピが10分、3ステップ以内と超カンタン!そんなお酒がススむおつまみレシピは、和洋中の69品とバラエティに富んでいて、相性のよいお酒別に紹介している。その中から実際に3品作ってみた。

1、のどごしがたまらないビールにピッタリ!コンビニで大人気のペッパービーフときゅうりのマスタードマヨあえ(P.10)


① きゅうりを縦半分にカットし、斜め薄切りにする
② ペッパービーフと合わせ、マスタードとマヨネーズであえれば完成

なんと3分かからずにできあがった! みずみずしいきゅうりのポリポリとした食感、パンチのあるペッパーとマイルドなマヨネーズ、粒マスタードのバランスが絶妙で、煽られるようにビールをゴクゴク…。さっぱりとしたこのおつまみは、この夏何度も食卓にのぼることとなるだろう。

2、冷蔵庫に常備しておきたい!ハイボールの美味しさ引き立つ、病みつきの砂肝のしょうゆ漬け(P.58)


① 鍋に湯を沸かして、酒を加え、砂肝を5〜8分ゆでる
② 湯をきって保存容器に移し、温かいうちにしょうゆと粗びき黒こしょうを加えてよく混ぜる
③ 粗熱がとれたら冷蔵庫で冷ます

 冷ます時間を除けば、10分足らずのこの料理は、シンプルだけど驚くほど美味しい! 肉の臭みがまったくない。コリコリとした食感とまっすぐなしょうゆの味、アクセントの黒コショウが病みつきになり、気づけばハイボールのグラスと交互に砂肝を口に運ぶ自分に気づく。ふだんスーパーの隅っこで何となく見かけていた砂肝であったが、実は安く買えて、低カロリーであることも分かりうれしい限りだ。作ってから冷蔵庫で5日間保存ができるので、常にストックしておきたいスピードおつまみになりそうだ。

3、赤ワインはいかが? スタイリッシュにキメる! ゴルゴンゾーラとミニトマトのくるみあえ(P.86)


① ミニトマトのヘタを取り、半分か4分の1にカットし、くるみを粗めに砕く
② トマト、くるみ、ゴルゴンゾーラチーズをあえて粗びき黒こしょうをふる
③ 器に盛り、はちみつ、お好みでオリーブオイルをかければできあがり

 所要時間たったの5分! ひと言でいって魔法をかけたように美味しい。クセのあるチーズの苦みと臭みがはちみつの甘さと上品に相俟っている。そこにミニトマトのやさしく甘い酸味が加わり、くるみならではのコクと渋みがアクセントとなり、食感もとても楽しい。

見た目にも上品で華やかなので、著者が本書で述べている通り、アミューズとしてさりげなくゲストに出したらきっと喜ばれそうなひと品になりそうだ。

 その他にも、とにかくすぐ飲みたい! というときの“スピードおつまみレシピ”、飲んだ後のお楽しみの〆も載っている。さらにコラムのコーナーでは、家で作る“居酒屋おつまみの極意”として計量のコツや調味料の見直しに触れたり、おつまみをランクアップさせてくれる食材や調味料を紹介し、便利なキッチンツール、おつまみが3倍旨くなる器のセレクトポイントについても丁寧に伝えている。

 “居酒屋おつまみ”の教科書といえる本書を使い、気の利いたおつまみをパッと作って、至福の晩酌タイムを日々の楽しみに加えてみてはいかがだろうか?

文=澤 ゆか