恋人や一人暮らしの友人、離れている家族に送りたい! 冷凍してクール便で送る、お届けごはん【作ってみた】

食・料理

公開日:2017/7/20

『冷凍お届けごはん 離れている家族に』(上田淳子/講談社)

 好きな人や得意な人にとっては何てことない日々の料理も、苦手な人、慣れない人からしたら大変なこと。しかし離れた相手の場合、毎日作りにいくわけにもいかない。結果、栄養が偏ってないかな? ちゃんとしたもの食べてるかな? と不安になってしまう。それならいっそ、作って宅配便のクール便で送ってしまおう、というのがこの『冷凍お届けごはん 離れている家族に』(上田淳子/講談社)という本。食べる時にさっとレンジやフライパンで加熱するだけ、という状態にして相手に送ることで、料理が苦手な人の負担をぐっと減らせるのだ。

 本書のポイントは、全てオーブンシートで包んで送るということ。こうすることで、洗い物などの手間も大幅に減り、送られた側もよりスムーズに料理を堪能することができるそうだ。そこで、実際に作って実家に送り、食べてもらった。

▲送る時は、ジップロックかビニール袋に入れ、冷凍した状態で段ボールで送る。保冷容器は宅配便の冷気を遮断してしまうので、逆効果なのだそう。

■「サーモンとブロッコリーのレモンバター蒸し」(P.12~P.13)


 1つめは、「サーモンとブロッコリーのレモンバター蒸し」。洗って切ったブロッコリー、下処理をして皮をとったサーモン、塩こしょう、輪切りにしたレモン、バター、白ワインをオーブンシートに包んで完成。あとは食べる時に電子レンジで4~5分加熱してもらうだけ。

advertisement

 調理後の写真は、全て実際に実家から送られてきたもの。サーモンやバターを上に置くことで、加熱時にブロッコリーに旨みが染み込みやすい。「バターとレモンの風味がよく、サーモンもふっくらしていた」と感想が届いた。野菜は玉ねぎやきのこ、アスパラなど好みで変えてもOK。

■「鶏肉とれんこんのコチュジャン風味」(P.22)


 2つめは、「鶏肉とれんこんのコチュジャン風味」。乱切りにしてごま油を絡めたれんこん、コチュジャン、みそ、おろし生姜、おろしにんにくをもみ込んだ鶏もも肉をオーブンシートに包む。食べる時は、電子レンジで5~6分加熱する。


 こちらも旨みを染み込ませるため、れんこんを下にしておく。多少量が増えても手間は変わらないので、自宅で食べる分、送る分を同時に作ってしまうと非常に楽。「れんこんの食感もちゃんと残っていて、鶏肉も柔らかかった」とのこと。

■「キャベツとひき肉の重ね煮」(P.46~P.47)


 最後は「キャベツとひき肉の重ね煮」。パン粉、牛乳、卵、合いびき肉、みじん切りにして加熱した玉ねぎ、塩こしょうを混ぜ合わせ、鍋に茹でたキャベツ、肉を三層ほど重ねる。塩、こしょう、固形ブイヨン、水、バターを加熱したものを注ぎ入れ、弱火で40分ほど煮込む。いったん冷まして味をなじませたあと、切り分けてオーブンシートで包めば完成。食べる時は、レンジで5~6分加熱する。


 煮込む時に、お皿などを重しにして煮込むと、形が崩れにくく仕上がる。一度にたくさん作れるので、“お届けごはん”にぴったりの一品だ。「味が全体によく染みていてジューシーだった」とのこと。

 どれも本書に書かれている時間で問題なく美味しく食べられたと連絡があり、一安心。また、送ることで「これどうやって作るの?」と相手のレパートリーに加わったり、送る側も作る楽しみが増えたりと、一石何鳥にもなる。

 この『冷凍お届けごはん 離れている家族に』でお届けごはんのコツを掴んだら、他の様々な料理にも応用できそう。お届けごはんが浸透すれば、「料理は嫌いでもしなければならないもの」という負担が減り、好きな人が作って送ればいいという新しいスタイルに変わっていくかもしれない。仕事だけでなく、家事だって好きでするに越したことはないのだ。

文=月乃雫

この記事で紹介した書籍ほか

冷凍お届けごはん 離れている家族に (講談社のお料理BOOK)

著:
出版社:
講談社
発売日:
ISBN:
9784062996952