第157回「芥川賞」は沼田真佑の『影裏(えいり)』、直木賞は佐藤正午の『月の満ち欠け』に決定

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/12

 第157回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)が発表された。選考会は19日、東京・築地の新喜楽で開かれ、「芥川賞」は沼田真佑の『影裏(えいり)』に、「直木賞」は佐藤正午の『月の満ち欠け』に決定した。

【第157回 芥川賞・直木賞】

芥川賞

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『影裏(えいり)』

 (沼田真佑)

 

<プロフィール>
沼田真佑(ぬまたしんすけ)○1978年北海道小樽市生まれ。西南学院大学卒。2017年「影裏」で第122回文學界新人賞を受賞。
〈作品〉「影裏」2017年文學界5月号。

直木賞

『月の満ち欠け』

 (佐藤正午)

<プロフィール>
佐藤正午(さとうしょうご)○1955年長崎県佐世保市生まれ。北海道大学文学部中退。83年『永遠の1/2』で第7回すばる文学賞を受賞。同作品でデビュー。
〈作品〉『Y』1998年角川春樹事務所刊。『きみは誤解している』2000年岩波書店刊。『ジャンプ』00年光文社刊。『小説の読み書き』06年岩波書店刊。『5』07年角川書店刊。『アンダーリポート』07年集英社刊。『身の上話』09年光文社刊。『鳩の撃退法』14年小学館刊=第6回山田風太郎賞受賞。

■第157回芥川賞候補作品
今村夏子「星の子」(小説トリッパー春号)
温又柔「真ん中の子どもたち」(すばる4月号)
沼田真佑「影裏(えいり)」(文學界5月号)
古川真人「四時過ぎの船」(新潮6月号)

■第157回直木賞候補作品
木下昌輝『敵の名は、宮本武蔵』(KADOKAWA)
佐藤巖太郎『会津執権の栄誉』(文藝春秋)
佐藤正午『月の満ち欠け』(岩波書店)
宮内悠介『あとは野となれ大和撫子』(KADOKAWA)
柚木麻子『BUTTER』(新潮社)