落ちこぼれ小隊と教官が世界を救う『空戦魔導士候補生の教官』完結!「終わってしまうなんて信じたくない」と悲しみの声続出

マンガ

公開日:2017/7/31

 “魔甲蟲”と呼ばれる敵と、魔力を持つ主人公たちが戦う人気ライトノベル『空戦魔導士候補生の教官』が、2017年7月20日(木)に配信された13巻で本編完結を迎えた。熱いバトルや魅力的なキャラクター造形で多くのファンを生み出した作品とあり、「もう終わってしまうなんて信じたくない!」「ドキドキさせてくれて有難う… とにかく大好きな小説だった(泣)」と大反響が上がっている。

 同作の舞台は、“魔甲蟲”によって地上を奪われた人類が住む天空の浮遊都市。人類は魔力をもって魔甲蟲に対抗するため、「空戦魔導士」という人材を生み出している。エリートエースであったカナタ・エイジは、あることがきっかけで“特務小隊の裏切者”と嫌われていたが、あるときE601小隊の教官に任命される。しかし担当する小隊には一癖ありそうな3名の落ちこぼれ少女たちがいて――。

 2013年に第1巻が発行された同作は、第24回後期「ファンタジア大賞」の金賞受賞作ということもあり、発売と同時に話題に。読者からは「全員落ちこぼれっていうのがいい! 落ちこぼれだからこそ生まれるドラマに、胸が熱くなる」「少女たちが自分の力でしがらみやトラウマを乗り越えていく姿にグッと来た」と好評の声が続出。2015年にはテレビアニメ化もされ、広く支持されることに。

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「キャラクターが魅力的!」という声も多いのだが、登場するメインキャラクターは、小隊長で正義感が強いミソラ・ホイットテール、小動物のように気が弱いレクティ・アイゼナッハ、美しいが性格に難のあるリコ・フラメルの3名。作中では各キャラクターのバックグラウンドなども描かれており、3巻ではレクティの過去が浮き彫りになる。学園浮遊都市“ミストガン”と“メルキア”の交流イベントの様子が描かれ、メルキアの“ブレア・アイゼナッハ”と出会ったことによってレクティの様子が変化。実は2人の間には因縁があり、レクティはブレアと決闘することになる。

 この物語には「大人しくて内気なレクティがどうして強いのか、なぜミストガンに入ったのかがわかる、レクティ好きにはたまらん1冊!」「決闘シーンではブレアに立ち向かっていくレクティの様子に姿に胸が震えた」と絶賛の声が相次いだ。

 また落ちこぼれだったキャラクターたちが成長を見せる回も好評。5巻ではイベント“空戦武踏祭”に出場する代表権をめぐって選抜戦が行われたのだが、ミソラたちは格上の小隊との戦いに全く歯が立たない。しかしそんな中でも、それぞれが培ってきた力を発揮し、読者からは「ミソラがカナタと並んで戦うようになるとは… この変化は鳥肌もの!」「ヒロインたちが自分で考えて自主的に動くところに成長を感じた。見守ってきた自分としては感動せずにいられない」と感慨深く読んでいた人も多かったようす。

 とうとう完結となる13巻では、人類を脅かす魔甲蟲の王とカナタが最終決戦を迎える。同作ではカナタが“解放すれば皆の記憶から存在を抹消されてしまう”「絶力」という禁断の力を解放する内容が描かれる予定なのだが、ファンからは「もう完結しちゃうのか… 寂しすぎる!」「これから何を楽しみに生きていけばいいの(泣)」といった悲痛な声が少なくない。勿論「絶力で世界を救うとか、どんな展開になるんだろ!? 楽しみすぎる」との声も続出中だ。

 そしてファンにとってたまらないのが、同日にアフターストーリーが描かれた14巻と、電子版限定の『空戦魔導士候補生の教官 EXTRA MISSION』も配信されたこと。『EXTRA MISSION』ではS128特務小隊のエースだったカナタが“裏切者”と呼ばれるに至った前日譚エピソードなどが描かれており、より同作を深く知ることができる。

「絶力」によって全てを捨てることを決めたカナタと少女たちの絆は、果たしてここで途切れてしまうのか? 予測不能なラストを心して読むしかないだろう。