「孫ブルー」が増加中!? いい距離感を保ち、お互いに自立した生活を送るためには?

暮らし

公開日:2017/7/27

 子どもや孫といい距離をとり、お互いに自立した生活を送るための痛快エッセイ&アドバイス集『子や孫にしばられない生き方』が2017年7月13日(木)に発売された。

「おぎゃあ!」と誕生した初孫の顔を見ても、不思議なくらい感動できない。孫の面倒も見てあげたいけれど、自分の時間も大事にしたいし、体力的にもつらい…。孫を持つシルバー世代のこうした本音は、あまり知られていないかもしれない。

 同書の著者であり、都内で子育てコンサルタントを行う河村都も、初孫が生まれてからは戸惑いの連続だったそう。娘の子育てを手伝う体力の限界に加えて、自分がある日突然「おばあちゃん」になることへの違和感。初めての子育てに奮闘する娘を助けたい気持ちはあるけれど、自分の時間も大切したい。

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 そんな整理のつかない気持ちを河村は「孫ブルー」と命名。孫ブルーに陥っているのは私だけ? と疑問に思った河村は、孫を持つ60~70代の女性と本音を語り合う座談会を実施。すると、孫の世話で体力を奪われる不満、止まらない孫への支出に対しての不満、孫と過ごすことに時間を奪われ、好きなことができない不満がどんどん噴出。そして、そんな不満を抱くこと自体に、罪悪感を感じていたそう。「そこにいる皆さんが孫との関係に満足していれば、私はこの本を出そうとは思わなかったでしょう」と、河村は同書が生まれたきっかけを話している。

 同書は、そんな著者が「孫ブルー」に陥った理由と、試行錯誤を経て辿り着いた「子(娘・息子夫婦)や孫といい距離をとり、お互いに自立した生活を送る」ための生き方についてまとめたもの。娘・息子家族、孫とのかかわり方だけでなく、これからの家族の形についても考えさせられる一冊となっている。

<概要>
孫が生まれても、私は「おばあちゃん」じゃない。私は私だ!! 「孫育てこそ余生の幸せ」なんて世間がつくりあげたキレイゴト。イクバア? イクジイ? そんなお役目、勝手に決められたくありません! 「いいおばあちゃん」ではなく、誰にも依存せず自分の幸せを追求する人生を歩むべし!! 孫ブルーにサヨナラ。子どもや孫といい距離をとり、お互いに自立した生活を送るための痛快エッセイ&アドバイス集登場!

河村都(かわむら・みやこ)
1947年生まれ。東京都出身。NHK番組「お母さんといっしょ」のお姉さんとしてレギュラー出演後、洗足学園短期大学にて「表現教育」の非常勤講師を務める。2007年4月、オフィスカワムラを設立し、幼稚園・保育園の教員研修、幼児教育現場において幅広く活動。著書に『子どもを伸ばす「いいね!」の言葉「ダメ!」な言葉』などがある。

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