和えるだけなのに豪華に見える! 味も見た目も美味しい麺料理【作ってみた】

食・料理

公開日:2017/7/27

『あえ麺100』(堤人美、夏井景子/主婦と生活社)

 暑い季節、火を使うキッチンでの作業は意外に大変。でも外食や出来合いのものというのもちょっと味気ない……。そんなこの季節に重宝しそうな、『あえ麺100』(堤人美、夏井景子/主婦と生活社)という本が出版された。

 本書は、そうめん、冷凍うどん、中華麺、そば等の麺類に具材をのせて和えるだけ、というありがたいレシピを紹介する本。この主婦と生活社の100シリーズは、簡単で、尚且つありきたりではない組み合わせが多く、シリーズを通して人気が高い。今回も期待ができそうだ。そこで早速、本書の中からいくつか試してみたいと思う。

■「ザーサイ、ごま油、たっぷり七味」(P.11)


 1つめは、素麺のあえ麺「ザーサイ、ごま油、たっぷり七味」。茹でたそうめんにごま油、刻んだザーサイを加えて和え、七味をかければ完成。

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 ごま油の風味とザーサイの塩気、七味のピリッとする辛さが合わさって、この少ない材料で作ったとは思えない美味しさ。メンマを加えてもいいそうだ。また、時間と気持ちに余裕があれば、さっと炒めてもよさそうだ。

■「たことオクラのからしめんつゆ」(P.22)


 2つめは、そばのあえ麺「たことオクラのからしめんつゆ」。茹でたそばに刻んだオクラ、たこ、ちぎったシソ、めんつゆ、からしを加えて混ぜ、盛りつければ完成。

 めんつゆにからしを加えていることで、ツンとくる辛みが味をまとめてくれている。ぶつぎりのたこが入っているのも嬉しい。そばもこうやって調理すると、なんだかオシャレな料理に見える。

■「鶏肉の甘辛炒め、山椒ごまがけ」(P.40)


 最後はうどんのあえ麺「鶏肉の甘辛炒め、山椒ごまがけ」。切った鶏もも肉に醤油をまぶし、油を引いたフライパンで焼いて、醤油、みりん、水を加えて煮る。あとは茹でたうどんを器に盛り、鶏肉、切った三つ葉、粉山椒、白ごまをかければ完成。

 甘辛く香ばしい鶏肉と三つ葉の爽やかさ、山椒の刺激は相性抜群。食欲を刺激してくれるので、夏バテ気味であまり食欲がない時にもぜひ作りたい一品だ。

 どれも、少ない食材であっという間に作ることができ、長時間台所に立つという苦行を強いられることなく完成する。これなら買い物から調理、洗い物まで通して楽できる。しかも美味しい! この『あえ麺100』には、他にも「なめたけマヨ、からし」や「しば漬け、クリームチーズ、水菜」「台湾まぜそば」など食べてみたい麺料理がたくさん掲載されている。夏限定メニューというわけではなく一年中使えるので、本書が一家に一冊あると、麺料理には困らなそうだ。

調理・文=月乃雫