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「松樹里彩」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

松樹里彩

 編集部が注目する声優に、仕事に向き合う気持ちからプライベートまでをじっくり伺い、撮り下ろしのミニグラビアを交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第169回となる今回は、「逆転オセロニア」のモルジアナ役、「城とドラゴン」のウィッチ役などを演じる松樹里彩さんです。

――これまではユニットを中心に活動してきましたが、今は個人で声優のお仕事に専念。それを決意した理由は?

松樹:ユニット自体がアニメと近かったので、活動している間に、声優のお仕事を近くで見る機会がたくさんあり、声優のすごさをあらためて感じていました。私は小さいころから声優に憧れていたので、きちんと演技の勉強をして積極的に声優の道に進みたいと決心しました。

――「大好きなアニメに恩返ししたい」という気持ちも打ち明けていましたね。

松樹:もしアニメがなかったら、私は今ここにはいないし、いろんな方にも出会えていないんです。人生を変えてくれたアニメに、私も関わっていきたいと思いました。

――声優のどんなところに興味を持ちましたか?

松樹:小さいころ、別々のキャラクターの声が似ているなって気づいて、自分で調べるようになって、“おんなじ声優さんなんだ!”って気づくことがあったり、今は演技だけじゃなくて歌ったり踊ったりされている方も増えてきているし、ラジオなどのトークもすごく面白いし、色々な方面でマルチに活躍されているのがすごいと感じて憧れます。

――以前も「タイムトラベル少女」や「Bonjour♪恋味パティスリー」などのアニメに出演されていますが、あらためて演技の勉強をしたいと?

松樹:はい。やっぱり声優の基本は役者であり演技ができてこそだと思いますし、経験が浅い状態だったので、学校で学ぶことを始めようと思いました!

――今は本当に声優のお仕事に専念しているんですね。声優への道を歩みだした今、どんな風に感じていますか?

松樹:今までは周りにメンバーがいたんですけど、これまでとは違ってひとりで活動することが多くなり、環境もだいぶ変わってきています。その変化に対して精一杯、周りの人やこれまで応援してくれた方々に認めてもらえるよう頑張っていきたいです。

――ところで、どんなアニメが好きだったんですか。

松樹:高校生のときは「神様はじめました」っていう作品が本当に大好きでした。人間と妖怪の恋愛の話なんですけど、小さいころから人間と妖怪が触れ合うお話が大好きで。「ゲゲゲの鬼太郎」は、白黒のビデオがおうちにたくさんあったんですよ。生まれてからすぐに観ていて、鬼太郎は初恋の人でした(笑)。「DIABOLIK LOVERS」は吸血鬼と人間のお話で、大好きですし。ファンタジーや非日常の中のどこかに日常が見えるお話も好きですね。「いなり、こんこん、恋いろは。」とか。

――生まれた時からアニメ好きだったんですね。小さいころは、どんな子供でしたか?

松樹:生まれ育ったところは周りに草っ原しかなかったので、とにかくおうちでアニメを観ていました。そのアニメもなかなか放送されないので、買ってもらったビデオを何度も観たりとか。ひとりで遊ぶことが多くて、学校に行っても友だちと遊ばずに、好きなキャラクターのイラストをひたすら書いてました。

――周りにアニメ好きの子はいなかった?

松樹:中学校に入ったころにはそういう子たちが増えて、私もアニメが好きっていうことを隠さないほうだったので、オタク友だちと一緒にいるようになりました(笑)。でも、高校生になったらみんなアニメを見なくなったのか行動パターンが変わってきてました。でも、私はなかなかその場に入れず、かといって自分の趣味を変えたくはなかったので、下校してからひとりでアニメショップに行ったりしてました。

――アニメショップでは、どんなものをチェックしていたの?

松樹:よくチェックしていたのは、アニメ化した漫画とか。それと、集めることが好きなので、カードを買ったり、何が出るかわからないキーホルダーで推しキャラが出るまで買ったり。上京してからはコラボカフェが大好きで、ひとりで行っちゃうんですよ(笑)。飲み物を注文すると、コースターがもらえるじゃないですか。ランダムなので、好きなキャラが出るまでひたすら注文して、コースターを集めたりしましたね。

――集まったグッズで、おうちはいっぱいに?

松樹:フィギュアが棚に入らなくなってしまって、漫画も本棚に入りきらないし…部屋のお掃除が大変で(笑)。

――増える一方で?

松樹:捨てないので(笑)。実家では、ポスターもたくさん壁に貼ってました。

――途中からアニメ離れした同級生とは違って、小さいころから今までずっとアニメが好きなんですね。

松樹:もう趣味というより生活の一部になっちゃってます。仕事から帰ってご飯を食べながら、明日の準備をしながら、アニメを観る…。常にアニメが流れていて。

――「今の自分がいるのはアニメのおかげ」と語っていたのは、どんなこと?

松樹:中学生の時、私が持っているアニメグッズを見て話しかけてくれる子がいたりとか、友達を作る機会になったことが何回かあって。私は自分から話しかけられないほうなので。それに、アニメが好きだったからユニットに入ることができたのも大きいなと思います。たぶん、もしユニットに入っていなかったら、ただ学校に行って、友だちと遊ぶこともなく、淡々と日々を過ごして…。何もない人生だったと思うんです。

――松樹さんにとって、アニメは無くてはならない存在なんですね。現在、声優としてゲームなどに出演されています。「幻想少女」では変わった取り組みをされていましたね。どんなキャラクターを演じたんですか?

松樹: まじめでおしとやかですが、戦闘中は冷静かつ力強い、そんなキャラクターを演じました!ビジュアルも女性らしくて、初めて見たとき可愛い!って思いました!

――「幻想少女」のツイッターで、収録の模様を収めた動画に写っていたのは、松樹さんだったんですね。

松樹: そうです!収録しているときは集中しすぎて撮影されていることを忘れていました(笑)
とても苦労もしたんですが一生懸命演じたので、キャラクターを愛してもらえたら嬉しいです!

――「逆転オセロニア」で演じているのは、新神Sキャラのモルジアナ役! 気に入っているところや、お芝居でこだわったところを教えてください。

松樹:普段は賢くてハキハキしているけれど、アリババのことになると焦ったり、怒ったり、困ったり、表情がころころ変わる様子が伝わるように演じました!

――アプリゲーム「城とドラゴン」ではウィッチ役を。どんな風に収録にのぞみましたか?

松樹:この役はセリフがなくて、タップしたときに「うわん」みたいなリアクションがあるだけなんです。別作品をやらせていただいた時も、戦いで「ヤー!」みたいな掛け声がありましたけど、城ドラはセリフがない中でキャラを作らないといけないので、すごく緊張しました。しかも、同じ掛け声でも3パターン収録するとなれば、即座に反応できないと。ゲームをプレイする時、掛け声って意識したことがなかったので、どんなキャラがどんな掛け声なのか、実際に「城とドラゴン」をプレイしながら学びました。

――収録で自分なりに工夫していることなどはありますか?

松樹:台本の、悲しいセリフに悲しい顔を描いたり、焦っているセリフに汗のマークを描いたりしてます。以前、花澤香菜さんがテレビで、嬉しい気持ちや怒っている気持ちをマークで書き込んでいるって話されているのを見て、真似させていただいてます(笑)。文字で書いたこともあったんですけど、台本を読んでいる時はその文字が頭に入ってこないんです。

――演技の勉強をするようになってから、新たに気づいたこともありますか?

松樹:たくさんありますね。演技は勉強すればするほど奥が深くて、先生も「声優の仕事は勉強が終わることがない、勉強をし続けるお仕事だよ」とおっしゃっていて。今、それをすごく実感しているので、ゴールはないんだというつもりで毎日学んでいきたいと思っています。

――声優として学び続けることは容易ではないと思いますし、競争率も高くて大変なお仕事だと思います。

松樹:今は、いろんな方の演技を見学させていただいたりして、声優さんの演技をより身近に感じさせていただいています。4月末から日記を日課にしていて、その日の反省や、明日の課題を書いているんですけど、まだまだ反省が尽きなくて。このお仕事に近づいたからには、できていないことを1つずつ消化して、早く一人前になりたいです。

――ずっと大好きな世界に仲間入りしたことに、喜びを感じますか?

松樹:喜びもあり、プレッシャーというか、緊張感もあります。自分が今まで見てきた場所に自分も入るというのは。関わらせていただくからには、絶対に作品を良くしていきたいですし、以前私が思ったように、小さい子がアニメを見て「すごい!面白い!」と思ってくれるように、私もなりたいですね。

――プライベートについても伺います。特技の「腕を360度回す」とは、どんなこと?

松樹:(立って腕を回しながら)こんな感じで…。テレビでタレントさんがやっていて、「すごーい」って言われてたので、私もやってみたら、できちゃったんですよ。

――練習したわけではなく?

松樹:してなくて。たぶん生まれつき、できるんです。関節が柔らかいんでしょうね〜。足首もできます。さっき、歩いている時に足首がぐにゃっとなって転びかけたんですけど、全然痛くないんです。ぐにゃってなるんですけど、ぐにゃで終わる(笑)。

――ダンスなんかに生かせるといいですが。

松樹:まだ生かしたことはないです(笑)。

――「タンギング」も特技の欄に書かれています。管楽器を演奏する時の舌の動きだそうですね。

松樹:吹奏楽部に入っていて、ひたすら練習していたので。けっこうできる方が多いんですけど、早さ、細かさに自信があります(笑)。一度、タンギングを生かしたヒューマンビートボックスを習ったこともあります!

――趣味は「料理」と「絵を描くこと」。

松樹:料理は、ユニットの時はまったくしたことがなくて、「料理できない!」っていじられていたくらい(笑)。でも、最近、自炊を始めました。和食が好きで、茄子の煮浸しとか。ゴーヤチャンプルーとか、豆腐とささみとひじきでハンバーグ作ったりとか。

――なるほど、料理のデキる人が作りそうなメニューです。もし好きな人が家に来たら、どんな料理を振舞いたい?

松樹:「肉じゃがが作れる女の子は好かれる」っていうじゃないですか。でも、肉じゃがを作ったら狙いすぎ!って言われそうだし…(笑)。でも、オムライスだったら、少しくらい失敗しても美味しくなるかな。

――ケチャップで絵を描いたりして?

松樹:書きたいですね。日付とか。

――日付!? ハートとかじゃないんですね(笑)。

松樹:記念日みたいな感じで(笑)。今日だけのオムライス!

――ああ、なるほど。では、もう1つの趣味の「絵を描くこと」というのは?

松樹:時々、無性に絵が描きたくなって、ノートの端とかに描くんです。特に、ツインテールの女の子を描くのが好きで、シャシャシャッと書いて、あー恥ずかしいと思ってすぐに消すんですけど(笑)。小さいころは漫画家になりたかったので、漫画を描いてました。ストーリーも考えて、だいたい途中で終わっちゃうんですけど(笑)。

――絵を披露することは?

松樹:以前Twitterに載せたんですけど、人とか女の子の絵って、1週間後とかに見ると恥ずかしくなるんですよ(笑)。だから、最近は柴犬の絵ばっかり載せてます。不思議と恥ずかしくないので。

――柴犬への愛は、至るところで語られてますね。

松樹:初めて家族になった犬が柴犬だったのが大きいんですけど、柴犬って他の犬種と仲良くならない一匹狼みたいなところがあるみたいだし、飼い主以外の人間に心を許さないし、自分と似ている気がしたんですよ。私も、仲のいい人にしか自分を出せないようなところがあるので。人間味があるな〜と思います。

――見た目の可愛さもありそうです。

松樹:タヌキ顔とキツネ顔がありません?

――え! そうなんですか。

松樹:私が飼っている2匹は、男の子が垂れ目で、女の子が吊り目です。「柴犬まる」の写真集も持ってますよ。最近有名になったのが、よく野球場で走っている「わさび」ちゃん。私が飼っているお兄ちゃんのほうも体が大きくて、今年15歳ですけど、まだまだ元気に庭を駆け回ってます!

――最近ハマッている漫画やアニメはありますか?

松樹:「BEASTARS」っていう漫画です。動物たちが、人間みたいに学校に通っているんですけど、肉食系と草食系が同じ学校に通っているのも興味深くて。人間の日常にあるちょっとドロドロした人間関係なんかが動物で表現されているのが面白くて、おすすめです♪

――プライベートで新しく始めたことは?

松樹:先ほどお話した日記で、毎日続けてます。毎日感じたり学ぶことが多くて、それを忘れるのはすごくもったいないので、記録しておくだけでも楽しくて。食べたものの写真を撮るのが好きなので、写真を印刷して貼って、ものすごく詳しく説明したりとか。寝る前の楽しみです。

――日記、続けられるほうですか?

松樹:小学校の時にも1冊埋めたことがあるので、やるからにはやります(笑)!

――これから声優として、初心を忘れず、大切にしていきたいことは?

松樹:感謝の気持ちは絶対に忘れたくないなと思ってます。小さいころから、お母さんから「それを態度で示さないとダメよ」って言われていて、それを胸にお仕事をしてきたので。お仕事にはたくさんの方が関わっていて、私が今ここに立てているのも、その方々のおかげだと思っています。

――10年後、どうなっていたい?

松樹:10年後も、アニメが大好きでいたいです! お仕事はもちろん、アニメを見続けていたいです。

――声優として、挑戦してみたい役どころは?

松樹:女の子向けのアニメの主人公です! そういうアニメってカッコいい男の子が人気なんですけど、私は主人公の女の子が好きなんです。「神様はじめました」もそうだし、「暁のヨナ」もそうで。いつか自分もその存在になれたらいいな〜と思います。

――声優という道に踏み出した松樹さんを応援している方がたくさんいると思います。そんな方々に伝えたいことは?

松樹:新しい私…松樹里彩としての私を、みなさんに見てもらいたいです。声優というお仕事に全力で挑んでいる姿と、このお仕事を心から楽しんでいることが、みなさんに伝わったら嬉しいなと思います。そのことを感じていただくためにも頑張ります。

【声優図鑑】松樹里彩さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

松樹里彩

松樹里彩(まつき りさ)

松樹里彩Twitter

◆撮影協力
BC WORLD STUDIO

取材・文=吉田有希、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト



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