【結婚・離婚の幸福論】今井絵理子の不倫疑惑。「肩書」ではなく「生き方」で愛してくれる男を選ぶべき

恋愛・結婚

公開日:2017/8/1


 「もしも憧れのアイドルと恋愛関係になれるとしたら?」──あなたが独身の場合なら一も二もなくチャンスをものにしたいと思うはず。でも、あなたが既婚者の立場であったら、さてどういう選択をしますか?

 先日、元SPEEDのメンバーで自民党参院議員の今井絵理子さんに不倫疑惑報道がありました。お相手は自民党市議の男性。今井さんのマンションやシティホテルに宿泊する姿だけでなく、新幹線の車中で手を握り合って眠るシーンなど、親密な関係がうかがえる写真も雑誌には掲載されていました。

 今井さんには離婚歴があり、現在は中学一年生の子どもを育てるシングルマザー。その奮闘ぶりや経験が多くの有権者の支持を集め、2016年の参院選比例区で当選したという経歴があります。問題なのは、お相手の男性が二人の子どもを持つ既婚者であったこと。今井さんは謝罪の言葉とともに「略奪不倫ではありません」とコメントし、男性のほうも「婚姻関係は4~5年前から破綻しており、昨年8月には離婚したい旨を申し出、別居を開始」としつつも、離婚協議では決着がついていないことも述べていました。

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 注目すべきは、男性側のコメントのなかに、「少し前まで歌手として大活躍していた高嶺の花である今井さん」というような主旨の発言があったことです。国民的アイドルとして活躍していた女性が、手が届きそうなくらいの距離まで接近していたからこそ、男性として理性をなくし、立場をわきまえず行動に出てしまった、ということでしょう。

 おそらく、謝罪会見で述べたことと同じように、「ウチは夫婦というのは形だけ。実際はもう破綻している」と今井さんにも言い募り、「憧れの彼女とお付き合いできる千載一遇のチャンスを逃さない手はない!」と頑張ったのではないでしょうか。

 一般的な場合でも、今回のように「ウチはもうそういうんじゃないから……」と男性側が夫婦関係の破綻を匂わせることではじまる不倫は非常に多いと言えます。しかも残念なことに、こういう男性の甘言にフラフラと引き寄せられてしまう女性は、他人のことを信じやすい傾向があり、これまでも恋愛や結婚のことで苦労をしてきた経験がある場合が多いのです。「今度こそ幸せになりたい」と思う気持ちが強いからこそ、自ら進んで相手のパートナーから略奪している意識はないまま、相手の強力なプッシュに負けてバリアをゆるめてしまうことも少なくありません。

 婚姻中にパートナー以外の相手と恋愛関係になることは許されることではありません。ですが、もしもそうなってしまった場合にも、引き返せるポイントはいくつかあるはずです。たとえば今回のケースでも、男性がもしも本当に妻以外の女性のことを大切に思うなら、新たな恋愛関係をスタートさせる前に、妻や子どもとの関係をきちんと決別しているのが当然。妻と子どもをどれだけ深く傷つけることになるか、どれだけ新しい恋人に迷惑が及ぶかを想像できないのは、あまりにも身勝手で不誠実なことだからです。自分の行動ひとつで、二人の女性と子どもたちがすべて不幸せになることがわかっていたら、愛する人のためを思って踏みとどまる行動を選ぶことはできるでしょう。

 今回のことで言えば、今井さんはまだ政治家としてのキャリアはスタートしたばかり。同じ世代の女性や、同じように子育てを頑張っている人たちからの支持を得て政治家になったはずなのに、そうした有権者たちにまだ十分に貢献しているとは言えないでしょう。だからこそ、恋愛のことよりもまずは政治家として結果を残すような方向で頑張ることを宣言してほしいと思います。

 仕事で結果を出し、今より経験を積んで人として魅力的に進化した今井さんには、もっと誠実で今井さんのことを「肩書」ではなく「生き方」で愛してくれるような男性とめぐりあえる素敵な将来が待っているはずですから。

文=citrus 結婚離婚カウンセラー 岡野 あつこ