谷間を作りたい乙女心が招く悲劇…ブラ・ショーツで大人女子はもっときれいになれる!

暮らし

更新日:2017/8/21

『驚くほどきれいになる 大人女子はブラ・ショーツで体形を変える』(主婦の友社)

 みなさんは、どんな基準で下着を選んでいますか? デザインや素材、カップの大きさなどなど、それぞれに基準があると思いますが、年齢に合わせた下着を着けたいけど、何を重視すればいいのかわからない……という大人の女性も多いのでは?

驚くほどきれいになる 大人女子はブラ・ショーツで体形を変える』(主婦の友社)は、40代・50代の大人の女性が、下着を購入する際に気をつけたいポイントを綴った実用書。肌のハリの変化や、バストやヒップの下垂など、さまざまな観点から下着選びのコツを、インポートランジェリーショップ・オーナーの國保和子さんが伝授してくれる一冊です。

 同書が大前提としているのは「下着選びのポイントは、見た目よりもまずは『自分の体形に合っていること』。身体に合った、気持ちよく過ごせる下着でなければ、どんなにキレイなものであっても意味がありません」とのこと。なんでも、体に合わない下着を身に着けていると、さまざまな不調を招く可能性も…。

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 かつて大流行した「寄せて上げる」ブラジャーは、谷間を作るために胸をぎゅうぎゅうにカップに押し込んだために、くしゃみをしたら肋骨が折れてしまった、という人がいたそうです。

「たいせつな臓器を守っている肋骨を締め上げるのですから、苦しいはず。きゅうくつで、呼吸も浅くなってしまいます」

 谷間を作りたい乙女心が招いた悲劇……。バストを大きく見せることよりも、自身の体をいたわっていきたいものです。

 そして、多くの人がおちいりがちな、下着の勘違いはほかにも……。「体重が増えたから体形も変わった」ととらえて、下着のサイズを変える人もいると思いますが、下着のサイズを見直すタイミングは、体重の変化だけではない、と國保さんは綴っています。

「もし体重が10kgもいきなり増えたら、下着のサイズもすぐに変える必要に迫られますが、体重に変化がなく、体形が徐々に変わってくる場合は、『気がついたときには変わっていた』という感じでしょう。大きな変わり目がないだけに、変化が始まっているにもかかわらず、5年も6年も同じブラジャーを使ってしまうこともあります。(中略)40歳を過ぎた頃から、2~3年の間隔でそれまで合っていた下着が合わなくなっている可能性は高いと思います」

 体形に変化があらわれる時期には、しっかり採寸して下着を買いたいものです。その際は、バストとヒップをしっかり包んで支えるものを選ぶことで、垂れていくのを遅らせることが可能なんだとか。また、歳を重ねて体形が変わったならば、下着のデザインも検討が必要。若さを追求するのではなく、今の自分の体形や年齢に合ったブラやショーツを選ぶのが理想的です。

 また、國保さんは、最近愛用者が増えているキャミブラ(カップつきインナー)について「TPOに合わせて使い分けることがたいせつ」と言います。家でくつろぐとき、長時間の乗りもの移動のとき、透ける素材の洋服を着るときなどには便利、としながらも、やはり「ブラジャーにとってかわるものではない」とのこと。ブラジャーの役割は、乳房を支え、揺れを最小限にとどめること。ワイヤー入りのブラジャーは、バストをアンダーベルトで下から支えて、肩ひもでバランスをとり、ボーンとワイヤーで肉の脇流れをせき止めることで、大人女子のバストの下垂を遅らせてくれます。「『苦しい』『ストレスを感じる』と毛嫌いをせず、自分にあった苦しさを感じないものを探してほしい」とも。それによって50代女性であってもバストはまだまだきれいに変われるんだそう!

 同書には、さまざまな下着選びのNG行為はもちろん、購入時に参考になる「よいブラの見極め方」も掲載。“よいブラは、アンダーベルトと肩ひもを引っぱるとわかる”とのことで、イラスト付きでわかりやすく紹介してくれます。


 古い下着を脱ぎ捨てて、新たな自分を発見したい! という方に、オススメです。

文=谷口京子(清談社)