15歳純朴女子中学生×冴えない30歳オトコの恋の行方は…年の差赤面ラブコメ『海咲ライラック』

マンガ

公開日:2017/8/5

15歳の中学生、“海”は、あんな歳上の“おじさん”のことなんか好きになるはずない。そう思ってたはずなのに。

(seaという意味の) 「海が好き」 という、”おじさん”の言葉を自分のことだと勘違いして動揺するぐらい、“おじさん”のことが気になってて…

いつのまにか、おじさん・風太の存在が少女の中で大きくなっていた。

でも、15歳差は大きく、海は“おじさん”から恋愛対象として見てもらうことすらできない。

そして祭りの夜、ついに彼女の気持ちはあふれてしまう。はたして二人の関係はどうなってしまうのか…?

 あなたはなぜ人は少女に惹かれてしまうのか、真剣に考えたことがありますか?
 僕はあります。結局のところ少女の魅力とは、いっぱいいっぱいさなんだという結論に、自分はいたりました。

 幼いゆえに経験が乏しく、でも感受性だけは豊かで、大人ならささいなことだと思ってしまうことでも、彼女たちは世界の終わりであるかのように、慌てたり動揺したり、その小さな胸を痛めて、時には激しく傷つくのです。

 本作の海ちゃんも、とにかくいつでもいっぱいいっぱいです。すぐ顔を赤らめ涙目になり、そうかと思えば今度は満面の笑みで、楽しそうにはしゃぎます。

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 そんな彼女を見ているうちに、気がつくことがあります。海ちゃんのいっぱいいっぱいは、常に大好きな“おじさん”に関わることで発生していると。

 同級生たちにはしっかり者の面を見せる彼女も、“おじさん”の前だけではいつもメロメロでダメダメです。
 結局女の子が一番輝くのは恋をしている時という、人類普遍の原理がまたも実証されてしまったのでした。

(C)険持ちよ/竹書房