怒りがこみ上げてきたときの有効策は「深呼吸」ってホント? 脳のためにいいこと、悪いこと

ライフスタイル

2017/9/13

 本気で脳科学を研究する著者・柿木隆介が、世の中で言われている「脳科学的なこと」を検証した『脳にいいこと 悪いこと大全』。「まずは実践したいこと」「脳にとってはどうでもいいこと」「今すぐにでもやめたいこと」が一目でわかる、暮らしに役立つ脳科学の本だ。

 世の中では「DHAを食べると頭がよくなる」「たばこは脳に悪い」「右脳トレーニングで、直感力を鍛える」「考える力を育てるには、詰め込み教育はNG」といった「脳の常識」が主張されている。しかしこれらはすべて「エセ科学」で、真実かどうかまだ実証されていない。にも関わらず、テレビをはじめとするメディアに登場するのは「エセ科学」をしたり顔で話す「(自称)脳科学者」ばかり。同書ではそんな「エセ科学」よりも役に立つ、「あまり知られていないけど実証された脳科学」もきちんと紹介し、仕事や暮らしに活かすコツを伝授している。

「記憶がなくなるほどお酒を飲み過ぎると認知症につながる?」… ウソ
→たくさん飲酒をすると脳が縮むことがわかっているが、認知症とは無関係。

「怒りがこみ上げてきたときは、深呼吸するといい?」… ホント
→怒りの感情は、5秒程度しか持たない。その間を深呼吸で乗り切れば、むやみに怒鳴り散らして後悔することはなくなる。

「男性より女性のほうが脳科学的に方向音痴?」…ウソ
→そもそも、女性のほうが方向音痴ということは実証されていない。

「歳を取るとキレやすくなるのは脳の問題?」… ホント
→孤独感の強い人ほど、脳が萎縮しやすく、キレやすくなる傾向に。

「朝ご飯を抜くと脳は活性化しない?」… ウソ
→毎日食べるか、毎日食べないか。そのどちらかであれば、無理に食べなくても影響はない。

 仕事や日常生活に役立つ脳科学が満載。“エセ科学”に騙されないためにも上手く活用してみよう。

柿木隆介
1953年生まれ、福岡県福岡市出身。臨床脳研究の第一人者。自然科学研究機構生理学研究所・教授、順天堂大学医学部・客員教授、国立大学法人総合研究大学院大学・教授。日本神経学会専門医。九州大学医学部卒業後、神経難病の解明を目指し神経内科医となる。その後、より深い次元で人間の脳機能を研究するためロンドン大学医学部神経研究所などを経て、39歳より現職。文部科学省、厚生労働省、環境省の大型研究プロジェクトのリーダーを務め、国際学会での招待講演もコンスタントに行なっている。研究テーマは多岐にわたるが、近年は「顔認知」と「痛み・痒み認知」研究に力を入れている。著作に『どうでもいいことで悩まない技術』、『記憶力の脳科学』、『読むだけでさみしい心が落ち着く本 Look at me症候群の処方せん』など多数。

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