“肛門キュッ”1日8秒3セットで 骨盤のゆがみをリセット! 【肛門の筋肉を鍛えてやせる・第2回】

健康・美容

2017/8/18

『やせたいなら肛筋を鍛えなさい』(久嬢由起子著/KADOKAWA)

 なりたい体型は自分でつくる、いわゆる“セルフボディメイク”が最近のダイエットの新常識。その中で刊行された『やせたいなら肛筋を鍛えなさい』(久嬢由起子著/KADOKAWA)は、肛門周りの筋肉を鍛えることで理想のボディメイクを叶えるという、目からウロコのメソッドを打ち出したダイエット本だ。1日8秒×3回、肛門をキュッと締めながら、ごく簡単なストレッチをするだけなので、美に関心のある女性はもちろん、シニア世代や男性にも広がりを見せている。

 超がつくほどの短時間、そして超簡単な動作なのに、なぜボディメイクが叶うのか。自身も10kgのダイエットに成功した著者・久嬢由起子氏が考案した「肛筋ストレッチ」でそのメカニズムをひも解いていこう。

“肛筋”はダイエットにつながる要!

 試しに今、肛門にギュッと力を入れてみて欲しい。どうだろう、おしりの筋肉、太もも上部の筋肉、腹筋、背筋までが使われる感覚があるのではないだろうか。

 「その実感からもわかるように、筋肉はひとつひとつが重なり合って、全身につながっています。肛筋を鍛えることで、まずはゆがんでいる骨盤を理想的な位置(わずかな前傾姿勢)に戻すのです。すると骨盤と密接につながっている、おしりの筋肉、太ももの筋肉、おなかの筋肉も連動して、正しく使える位置に戻っていくのです」(久嬢氏)

 さらにいいことに、全身の筋肉の70~80%は、おしりから太ももにかけてついている。大きな筋肉が鍛えられると体の基礎代謝がグンと上がり、やせやすく太りにくい体質に変わっていく。

 また、体内の老廃物の70~80%を占める大便は、肥満や不調の元凶。肛門に柔軟性があれば、開閉がスムーズになり、便をするっと出しやすくなる。快感を覚えるほどの排便感も、鍛えられた肛筋のなせる業なのだ。

“肛筋”の衰えは、あなたの体型に表れている!

 肛筋が衰えると、強力な支えを失った骨盤がゆがんでくることは容易に想像がつくだろう。そのため内臓が下がって、下腹がポッコリと出てくるのが第一段階だ。

 「個々の体型や生活習慣によりますが、日本人に圧倒的に多いのは、骨盤がゆがんで後傾してしまうパターンです」(久嬢氏)。骨盤が後傾すると、物理的に腹筋が使いづらくなる。そのため、下腹部がたるんでくるのだそう。また背骨が丸くなるため、背中やわき腹にも脂肪がつき始める。おしりや太もも裏側の筋肉も使いづらくなり、そこをカバーしようとして必要以上にふくらはぎが使われ、太くなっていくというメカニズムだ。


 「おしりの筋肉を使っていない人は、たいていおしりが冷えています。おしりは脂肪量が多いため、血流不足による冷えの自覚症状が出やすいのです。肛筋が衰えていることでさらに血流不足が慢性化してくると、痔になりやすくなります」(久嬢氏)

“肛筋”を鍛えるのは1本のペン!?

 「肛門をキュッと締めて」と言われても、慣れないうちはおしりの筋肉(大臀筋)だけを使ってしまっている可能性がある。大臀筋の奥にある肛筋(外肛門括約筋、肛門挙筋)までしっかり正しく使う感覚をつかむために、1本のペンがあるといい。どこにでもあるボールペンやシャープペンでOKだ。

1.背すじをすっと伸ばして自然に立つ。
2.ペンをおしりの割れ目の奥(肛門に軽く触れる程度)までしっかり差し込んだら手を離し、肛門付近の筋力でぎゅっと挟みこむ。そのまま8秒間キープする。


 肛筋が正しく使えている人は、8秒間ペンが落ちない。外肛門括約筋をしっかりと使っているので、続けると便のちょいモレや便秘、さらに痔の予防にも効果が期待できる。骨盤底筋群にも連動するため、尿モレにも効果大。大臀筋も使われるため、ヒップアップや下半身の冷え・むくみも解消。骨盤が正しい位置に戻り、ぽっこり下腹や腰痛にも効果がみられるはずだ。

 「この“肛筋を正しく使う”感覚が身につけば、ボディメイクは半分成功したも同然です。読んだ人は驚くと思いますが、この本で紹介しているストレッチは、超カンタンなズボラストレッチ。しかも1日24秒という超短時間です。それほど少ない投資でも、肛筋を使いながら行なうことで、最大のエクササイズ効果がねらえるのです」(久嬢氏)

肛筋ストレッチは1日8秒3セット!

 柔軟性があって可動域も広く、血液循環も良好でキュッと引き締まっている、いわゆる“質のいい筋肉”は、日常的に収縮(力を入れて縮める)と弛緩(力を抜いて緩める)を繰り返している。裏を返せば、収縮しっぱなし、もしくは弛緩しっぱなしの筋肉は、衰えていくということだ。「つまり筋肉は、いわゆる“ストレッチ”で、収縮と弛緩を繰り返すことで鍛えていくのが一番効果的です。加齢によって常に弛緩状態になってしまった肛筋を、意識的に収縮する(閉じる)。肛門を開閉することによって、質のいい筋肉を育てていくのです」(久嬢氏)

 さらに久嬢氏自身の経験から、「筋肉を育てるストレッチは、ごく少ない時間でもいいから毎日続けるほうが効果的」だと言う。そのため、この本で紹介されているストレッチは、ほぼ毎日行なっても負担にならないよう、8秒(回)×3セットでできるように考案されている。「続けて24秒(回)で行なってもいいし、3セット連続でなくても、1日のうちで合計3セットになればいいと思います。その日の体調と気分に合わせて増減させてください」(久嬢氏)

 1日たったの24秒で、憧れの体型と体質を手に入れられるのかも。まずは8秒、挑戦してみよう。