表紙の顔にピン! と来る往年のりぼんっ子が続出! ご長寿4コマギャグ『HIGH SCORE』16巻

マンガ

更新日:2017/8/17

『HIGH SCORE』(津山ちなみ/集英社)

 今、全国の書店に並んでいるこの顔、どこかで見覚えはありませんか……? ピン! と来たあなたはズバリ、かつて少女漫画雑誌『りぼん』を読んで育った「りぼんっ子」なのではないでしょうか?

 彼が表紙を飾っているのは、りぼんで連載中の『HIGH SCORE』(津山ちなみ/集英社)の16巻。同作は、1995年から連載が続く、ご長寿4コマギャグ漫画です。

 気になる彼の正体は、「ダマ先生」こと多摩薫(28)、独身。首引高校の音楽教師です。実は、メガネを外すと、年相応なモデル系イケメンにルックスが激変します! ただ、極度の近眼なので、本人はその姿を見たことはありません……。

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 ダマ先生は、1999年に発売された1巻の表紙にも、少女漫画にあるまじきビジュアルで登場しており、当時の乙女たちに衝撃を与えました。

 連載開始から20年以上が経った現在も、同作のハイテンションなギャグは健在。当時りぼんっ子だった頃から、ずっと読み続けている生粋の“ハイスコアレディ”も多くいるほどです。首引高校を舞台に、ヒロイン・めぐみの日常を中心に展開するストーリー。その人気の秘密は、冒頭で説明したダマ先生をはじめ、個性豊かでブッとんだキャラクターたちの存在です。今回は、そんな『HIGH SCORE』の登場人物をご紹介します!

●藤原めぐみ

首引高校2年。同作のヒロイン。自分が大好きな最強わがまま美少女。買い物に出かける際はサイフを持たず、ナンパしてくる男たちで“現地調達”。好きなタイプは「めぐみのために死ねる人」。

●松本政宗

首引高校3年。めぐみの彼氏でえみかの兄。イケメンだが極度のナルシストで、「美しさが罪ならば、俺は死刑になるだろう」という名言を持つ。掃除用品に並々ならぬこだわりを見せる、家庭的なオカン系男子でもある。

●憂木沙夜

めぐみのクラスメイト。見た目は儚げな美少女だが、趣味は解剖という猟奇的な一面も。好きなタイプは「プラナリアみたいな人」。笑い声は「グホホ」。

●松本えみか

めぐみのクラスメイト。美人でスタイルが良く、男らしい性格で男女問わず人気者。彼氏・京介の浮気が発覚する度に、趣味の筋トレで鍛えた筋肉でボコるのが日課。一方で、なんだかんだ大好きな京介を想って顔を赤らめる乙女な一面も。

●増田京介

めぐみのクラスメイト。えみかの彼氏。女遊びが激しく、毎日のようにえみかにボコられるが、助骨を折られても2日で元通りという人間離れした回復力を持つので平気。実は、えみかにボコられることで愛を感じているドM。学年成績首位の秀才で、実家は大富豪のお坊っちゃま。

●常磐津次郎

首引高校3年。演劇部の部長。独特な美的感覚の持ち主で、デカくて強い女性が大好き。現在は物腰の柔らかいイケメンだが、かつては他校の男子から恐れられるほどのケンカ狂いで、ついたあだ名は「死神ときわづ」。

 ほかにも、数々のブッとんだキャラクターが登場し、にぎやかに展開する『HIGH SCORE』16巻では、メガネを外したイケメンのダマ先生が活躍したり、悪霊に取り憑かれためぐみが「魔除け」の札で退治されたりと、衝撃的なエピソードが盛りだくさん。オトナになったかつてのりぼんっ子が読んでも、大爆笑必須です(笑)。

 懐かしさを感じたあなたも、そうでないあなたも、ぜひ『HIGH SCORE』を読んでみて!

文=森江利子(清談社)

© 津山ちなみ/集英社・りぼんマスコットコミックス