恋に生き、切なさに、嫉妬に、美しさに涙する―直木賞作家・角田光代による完全新訳『源氏物語』刊行スタート

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/11

 2014年11月に第1巻『古事記』から刊行を開始した『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集』(全30巻)の最後を飾る、作家・角田光代による新訳『源氏物語』(全3巻)。全集刊行開始から待ち望まれていた同作品の第1巻『源氏物語 上(池澤夏樹=個人編集 日本文学全集04)』が、2017年9月12日(火)に刊行される。

 与謝野晶子、谷崎潤一郎、そして瀬戸内寂聴… 時代を代表する文豪たちが挑んできた超大作の現代語訳に取り組むのは、今もっとも人気と実力を兼ね備えた作家である角田。“長篇小説断ち”宣言をしてまで、日本文学最大の傑作の完全新訳に挑む。

 角田訳『源氏物語』は敬語をほぼ廃し、今までの現代語訳ではすんなりと読み込めなかった細部まで読めるのが特徴。また生き生きとした会話が魅力で、これまでの現代語訳で挫折した人にもおススメできる。

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 2017年9月19日(火)には同書の刊行を記念したイベントも開催。角田本人の登壇が予定されているので、作品をより深く理解したいという人は足を運んでみては?

■刊行記念イベント「千年読み継がれる『源氏物語』とは何か?」
日時:2017年9月19日(火) 開演19:00、開場18:30
会場:紀伊国屋ホール(紀伊國屋書店新宿本店4階)
出演:角田光代、池澤夏樹
料金:1,500円(全席指定/税込)

角田光代(かくた・みつよ)
1967年、神奈川県生まれ。著書に『まどろむ夜のUFO』(野間文芸新人賞)、『空中庭園』(婦人公論文芸賞)、『対岸の彼女』(直木賞)、『ロック母』(川端文学賞)、『八日目の蝉』(中央公論文芸賞)、『紙の月』(柴田錬三郎賞)など多数。

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