岡田准一、有村架純出演! “関ヶ原の戦い”をスクリーンで観る一生に一度の機会かもしれない!?
公開日:2017/9/6
司馬遼太郎(新潮文庫)
西暦1600年9月15日、関ヶ原で行われた「天下分け目の決戦」を、司馬遼太郎が全3巻の小説に書き上げたのは1966年。それから半世紀、同作が初めて実写映画となった。司馬遼太郎ファンはご安心を。“司馬語り”は映画でも健在です。主人公は原作同様、西軍を実質的に率いた石田三成だ。豊臣秀吉の死の前後から、のちに東軍の総大将となる徳川家康と敵対していく経緯を描き、ラストでは「合戦」を真正面から描き切る。関ヶ原の戦いとは結局、政治劇であったこと─多数決の悲劇であったことが、軍勢の視覚化によってすとんと腑に落ちた。
本作の映画化は、脚本も務めた原田眞人監督の悲願だったと聞く。役者やスタッフもよく、それに応えた。石田三成を演じた岡田准一は、関ヶ原の戦いは規模といい題材といい「聖域」であり、それを演じられるのは「一生で一度かもしれない」という気持ちで撮影に臨んでいたという(『小説現代』9月号より)。観客にとっても、関ヶ原の戦いを劇場の大スクリーンで観る一生に一度の機会かもしれない。見逃すべからず。
文=吉田大助
『関ヶ原』
原作/司馬遼太郎(新潮文庫) 監督/原田眞人 出演/岡田准一、有村架純、平 岳大、東出昌大、役所広司ほか 配給/東宝、アスミック・エース 全国公開中
ニュースカテゴリーの最新記事
今月のダ・ヴィンチ
ダ・ヴィンチ 2021年2月号 美少女戦士セーラームーン/島本理生特集
特集1 わたしたちのセーラームーンが劇場に帰ってきた! 「美少女戦士セーラームーン」/特集2 作家生活20周年 島本理生の祈り 他...
2021年1月6日発売 定価 700円
出版社・ストアのオススメ
ポプラ社
妻がマルチ商法にハマって家庭崩壊した話。夫でも止められない洗脳を解く難しさ
双葉社
青いアザを持つ女子高生と人の顔がわからない教師の恋の行方は――!? “事情”を抱える者たちの葛藤に目が離せない最新巻!
文藝春秋
のんが挿画を担当! 不思議な能力を持った少女が、アイドルを目指す。しかし、待ち受けていたのは凄惨なラストだった
白泉社
特装版はニャンコ先生のかわいいフィギュア付き!『夏目友人帳』26巻に「最高に癒されます」と反響続出
主婦の友社
ペットが生きているうちにこそ読みたい! 看取り、葬儀、供養…飼い主だからこそしてあげられる「ペットの終活」
楽天Kobo
楽天Kobo年間総合ランキングが発表! 1位は社会現象にもなっているアノ作品
ブックラブ
「ようやく本が出たんだなという実感を持つことができました」森見登美彦氏が登場! ブックラブ読書会レポート