話題のレシピ本第3弾! 進化した「つくおき」で料理の幅がもっと広がる【作ってみた】

食・料理

更新日:2017/10/20

『つくおき3 時短、かんたん、パターンいろいろ』(nozomi/光文社)

 疲れて帰ったあとの夕食作りは、仕事に次ぐ試練と感じる人もいることでしょう。なんとか簡単に美味しい料理を作れないものか…。そんな世の中の叫びに応えるべく、2015年に発売され、昨今の作り置きレシピブームの火付け役となった「つくおき」シリーズから早くも第3弾『つくおき3』(nozomi / 光文社)が発売になりました。今回も、大好評だった「週末作り置きのタイムスケジュール」で作る「つくおき」レシピ、空いた時間でおかずを作り足す「つくたし」レシピを紹介しています。さらに、仕事から帰ってからでも簡単に作れる、作り置きおかずをもとにした「アレンジおかず」などが、新たに加わりました。そこで今回は「つくおきできるアレンジおかず」3品を作ってみました。

    

1.これと白いごはんだけでも十分!「ほぐし鮭」(P.102)

 クッキングシートを敷いた天板の上に鮭を並べ、180度のオーブンで15分ほど焼きます。そして、焼いた鮭から皮と骨を取り除き、身をほぐしたものをサラダ油と和えれば完成。
1品目は、アレンジできる“作り置きおかずのもと”レシピです。おかずのもととはいえ、これを作るために何時間もかけることはなく、むしろ短時間でシンプルな下ごしらえだけなので、洗濯をしながらでもささっと作れます。鮭を焼いて油で和えただけにもかかわらず、ほどよい塩けが効いていて、これを白いごはんにのせて食べるだけでもお茶碗3杯はいけそうな美味しさ。もちろんおにぎりの具にもぴったり。うれしいことに冷蔵保存で5日もつので、安く鮭をまとめ買いした時に作っておけばきっと料理の救世主になってくれること間違いなし!

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2.混ぜて焼くだけ!「ほぐし鮭の卵焼き」(P.103)

 ボウルにせん切りした青じそ、1のほぐし鮭、卵、白だし、砂糖を入れて混ぜ合わせます。これを卵焼き器に流し入れ、卵焼きを作れば完成。
 2品目は、1の「ほぐし鮭」を使ったアレンジレシピ1つ目です。一見だし巻き玉子に少し塩けがプラスされただけかと思いきや、ホクホクした香ばしい鮭の味わいも加わって、いつもよりリッチなだし巻き玉子風に。また、青じそが入ることで見た目の鮮やかさだけでなく、味のアクセントにも。5分もかからないので、夕食やおつまみはもちろん、お弁当作りにもおすすめです。

3.彩りもキレイで食欲UP!「ほぐし鮭とブロッコリーのポテトサラダ」(P.103)

 電子レンジで加熱したじゃがいもをマッシュします。そこに、1のほぐし鮭、マヨネーズ、粗びき黒こしょう、粉チーズ、下ゆでをして小さめに切ったブロッコリーを混ぜ合わせれば完成。
3品目は、「ほぐし鮭」のアレンジレシピ2つ目です。もともと鮭はどんなジャンルの料理でも使いやすい食材ですが、2では和風アレンジだったので、今回は洋風アレンジに。他の食材と混ぜ合わせるだけですが、これが「ほぐし鮭」が入るのと入らないのとでは、いつものポテトサラダも大違い! 彩りが鮮やかになるのはもちろんのこと、鮭の塩けがぼんやりしがちなポテトサラダの味をしっかり引き締めてくれています。いつもはポテトサラダを食べない5歳の息子も、これならおかわりをするくらいの気に入りよう。鮭が入ることでボリュームアップするので、満足度も高い一品です。パンに挟んでサンドイッチの具材にしても美味しそう。

■自分も家族も喜ぶ、進化し続ける「つくおき」

 今まで、仕事から帰って一から夕飯作りをしていたことを考えれば、帰ればすでに完成した料理が冷蔵庫の中にあるという「つくおき」は、精神的にもありがたく、夕飯作りに大革命を起こしたといっても過言ではないと思います。そして今回、ほんのちょっとのアレンジで、つくおきレシピが違うレシピに生まれ変わるという新たな進化を遂げました。自分は料理のバリエーションが増え、それを食べる家族は毎日違った料理が味わえる楽しみができ、みんながますますハッピーに。これからもさらなる「つくおき」の進化に期待です。

文=JUNKO