100円以下で難しいことは一切なし! 誰もが必ず作れる1人分レシピ【作ってみた】

食・料理

2017/9/13

『世界一美味しい煮卵の作り方』(はらぺこグリズリー/光文社)

 家族や友人など一緒に食べる人がいるならとはりきって作ることがあっても、ひとりの時の食事は適当に済ませてしまう人は多い。ひとり分だけ作るのは意外と難しいし、まとめて作ってもそればかり食べることになって飽きてしまう。それに、そもそも面倒くさい。

 よほどの料理好きか完璧主義者でない限り、誰もが感じたことのある壁ではなかろうか。
そんな人にぜひとも試してほしい本がある。『世界一美味しい煮卵の作り方』(はらぺこグリズリー/光文社)だ。本書は、スーパーやコンビニで買える食材だけを使って簡単に作れるレシピを、全てひとり分の分量で記した新書判のレシピ本だ。今年2月に発売されてから多くの人に愛され続け、「料理レシピ本大賞2017」料理部門大賞を受賞した。

 どのレシピも、料理初心者でも作れるよう全工程を写真付きで紹介しており、文字でだけでなく視覚的にも確認しながら料理できるようになっている。そこで、レシピ通りに作るだけで本当に美味しい料理が作れるのか、実際に試してみた。

■「世界で一番美味しい煮卵」(P.16)

 1つ目は、書籍名にもなっている「世界で一番美味しい煮卵」。水を沸騰させ、お玉を使って卵を入れて中火で6分茹で、氷水に3分漬ける。流水に当てながら卵の殻を剥き、麺つゆとともに容器に入れてキッチンペーパーをかぶせる。こうすることで、少量の麺つゆでも全体に行きわたる。この状態で半日漬け込めば完成。

 料理初心者がつまずきやすい卵の茹で時間、冷やす時間も明確だ。麺つゆを使うことで味の調整も必要なく失敗する隙を与えない。しっかりと味が染み込んだ煮卵は、黄身が程よくねっとりとしていて絶品だった。

■「とろーり豆腐チーズ」(P.37)

 2つ目は、お酒との相性も良い「とろーり豆腐チーズ」。耐熱容器に絹ごし豆腐を入れ、ピザ用スライスチーズをのせる。あとは電子レンジで2分ほど加熱し、醤油、黒胡椒をかければ完成。

 アツアツの豆腐に溶けたチーズ、醤油が絡まり、クセになる味。こんなにシンプルかつ安上がりなのに、満腹感も満足感もばっちりだ。黒胡椒のピリッとした刺激を加えることで、より飽きさせない工夫がされている。

■「喫茶店の卵サンド」(P.120)

 ラストは、シンプルながら多くの人に愛さ続けている「喫茶店の卵サンド」。沸騰したお湯に卵を入れ、8分茹でる。殻を剥き、マヨネーズ、からし、塩胡椒とともにボウルに入れて潰す。食パンにバターを塗り、卵を挟んで4等分に切れば完成。

 からしが程よく効いた卵をふわふわの食パンとともに頬張れば、口の中に幸せが広がる。他の具材を入れなくても、卵だけでも十分美味しいと改めて感じさせてくれる一品だ。

 今回は余計なことはせず、素直にレシピに従ってその通りに作ったが、どれも基本をしっかりと押さえた、定番として重宝しそうな味に仕上がった。いちいち材料を確認しなくても作れるように、作り方の中に素材名が入っているのもありがたい。

 『世界一美味しい煮卵の作り方』には、他にも「ガーリックチャーハン」や「カルボナーラうどん」、「定食屋の生姜焼き」など、一度覚えれば毎日の食事がぐっと楽になるレシピばかりが掲載されている。本書をうまく使って、ひとりの食事をおざなりにせず、むしろ楽しむくらいの心持ちで、自炊する魅力を味わってほしい。

文・調理=月乃雫