【結婚・離婚の幸福論】「ますだおかだ」岡田夫婦に共感!? 子育てを終えた夫婦が離婚するとき…

恋愛・結婚

公開日:2017/9/17


 お笑いコンビ「ますだおかだ」の岡田圭右さんのご夫婦に別居報道がありました。雑誌からの取材を受けてご本人も別居を認めつつ、簡単には解決できない夫婦の問題があることを語ったと言います。

 岡田さんによれば、夫婦の人生や老後の考え方について温度差が生じた、とのこと。この岡田さんのコメントに共感する40代以降の男女は、それぞれの思惑は違えども意外と多いのではないでしょうか。

 周りの人の話として掲載されていた内容によると、岡田さんの妻は芸人出身で、岡田さんとの結婚をきっかけに家庭に入り、夫を支えたり子育てをしたりすることに専念していたと言います。岡田さんが、妻が家庭に入ることを望み、妻はそれを受け入れた結果だった、という声もあります。

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 現在、ご夫婦の2人のお子さんも芸能界で活躍していますが、もともと岡田さんがお子さんの芸能活動には反対していたことは有名な話。お子さんの活動を熱心に支援していたのは妻の力があった、ということ。そんな子どもたちの活躍ぶりを見て、妻は自分自身もまた芸能界に復帰を果たしたい、と思ったのでしょうか。

 真偽のほどはさておき、一般的な夫婦の場合でも、子育てにひと段落をして、これから自分らしく生きようとしたときに問題が起こるケースは増えています。

 「妻は、経済的に家庭を支える自分の仕事がスムーズに行くよう、家のことをサポートしてほしい。自分が関われない分、子育ても全面的にがんばってもらえるのが理想」という夫に対し、「子育てがひと段落するまでは、夫も支え、子どもの世話もきちんとする。でも、その後の人生は自分の好きなことをする自由もほしい」と思っている妻。夫は今までと同じように、妻にはこれからもずっと家庭を支えてほしいと願っているにもかかわらず、妻はそうは思えません。

 とくに、結婚前に社会人として働いていた経験がある妻は、「もう一度、私もあの頃のように輝いていた毎日を味わいたい」と思うのは珍しくないこと。卒業後に就職→結婚や出産を機に家庭に入る→子育てがひと段落して復職といったコースをたどり、ふたたび充実した「自分が主役の人生」を歩んで行くことは、女性にとって憧れとも言える形のひとつでもあるからです。

 最近になってまた増えている「熟年離婚」ですが、昔と異なるのはその理由について。パートナーの浮気が離婚の理由というだけでなく、「自分らしく生きていきたいから」という価値観の違いによる夫婦のスレ違いも目立つようになっています。人生100年時代になり、結婚や子育て、キャリアの形成といった問題も、ひと昔前のスタイルとは大きく変える必要がある今、岡田さんご夫婦がどのような選択をしてお互いに幸せになる道を歩んで行くのか、注目していきたいと思います。

文=citrus All About「離婚」ガイド 岡野 あつこ