そういえば最近休む時間がとれていない… 頑張りすぎる人に知ってほしい“自分を休ませる練習”

暮らし

更新日:2021/6/28

 東大病院救急医療の現場に15年務めてきた医師がマインドフルな生き方を紹介する、『自分を休ませる練習 しなやかに生きるためのマインドフルネス』が2017年10月20日(金)に発売された。

 医師として多くの患者に向き合ってきた著者の矢作直樹は、不健康な生活を続けて通院を繰り返す人に出会い、対症療法ではなく生活自体を改善することの大切さを痛感したという。

医師として、長年患者さんを診てきた中で釈然としないものを感じていました。
病気になって病院にやってきた患者さんを治療しても、不健康で、無理ばかりする生活を続けていれば、またどこかからだを悪くして、病院にやってきます。
医師の仕事なのですから当たり前と言えば当たり前なのですが、対症療法によってでしか患者さんを助けられないことに、ある種の限界を感じていました。
今の時代、老いも若きもストレスに悩む方は多いと思いますが、からだと心に無理をさせてしまう生活が当たり前になっている方がたくさんいらっしゃるようです。
過労死や自殺まではいかないとしても、つい頑張りすぎてしまうことがくせになっている…、心当たりがある方は多いのではないでしょうか。「はじめに」より

 日々やるべきことに追われ、ストレスに悩まされている人が多い現代社会。同書では、自分のからだと心を大切にしながら、健やかに生きるため日々できることを「マインドフルネス」な考え方をもとに伝授していく。

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・「頑張りすぎる人」は「いいかげん」になる
・「美しい所作」は、心とからだにいい
・期待しない、依存しない
・「行くため」ではなく、「歩くため」に歩く
・階段の上り下りから生活を変える
・食べ過ぎてしまうのは、ストレスのせい
・喉を意識して食べる
・生活リズムは「からだ任せ」
・長く、ゆっくり呼吸する
・「自分が気持ちいいこと」を選ぶ
・童心に返る
・四季の移り変わりに気づく
・鼻をきかせる
・集中できる「場」をつくる

 ぼーっとする。呼吸に耳をすませる。自分に向き合って、なんでもない当たり前の時間を大切にすることで人生は輝き出す。ちょっとしたことから毎日の暮らしを変えてみよう。

矢作直樹(やはぎ・なおき)
1956年、神奈川県生まれ。1981年、金沢大学医学部卒業。その後、麻酔科を皮切りに救急・集中治療、内科、手術部などを経験。1999年、東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻および工学部精密機械工学科教授。2001年、東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および医学部附属病院救急部・集中治療部部長となり、15年にわたり東大病院の総合救急診療体制の確立に尽力する。2016年3月に任期満了退官。著書に『人は死なない』『天皇』『おかげさまで生きる』『悩まない』『身軽に生きる』『天皇の国 譲位に想う』などがある。

※掲載内容は変更になる場合があります。

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