人気声優・緑川光が原作を担当! ソシャゲから生まれる新たなリアル恋愛のカタチとは?

マンガ

公開日:2017/11/18

『制服のラグナロク』(紗与 イチ:著、‎ 緑川 光:原著/講談社)

 オンラインゲームなどの仮想現実とリアル世界の融合が、非日常的だったのは一昔前までの話。今や、ソーシャルゲーム(通称・ソシャゲ)から生まれる恋があっても不思議ではない。そうした新しい恋の形を描いた新感覚コミック『制服のラグナロク』(紗与 イチ:著、‎ 緑川 光:原著/講談社)の第1巻が発売された。

 ヒロインの琴音は、ソシャゲに夢中などこにでもいそうな女子高生。そんな彼女のもとに、アプリゲーム「ラグナロク・エッジ」から謎のメッセージが届く。スマホの中から現れた“私だけの従者”ウルとともに、謎の“ゲーム”に参加することになった琴音は、いつしか生死をかけたミッションに巻き込まれていく…。

 ラブ&デンジャラスなミッションが生み出す琴音とウルの関係には、誰もが共感してしまうだろう。ときにリアルな日常、ときに非現実的なバーチャルリアル。そんな両空間で育まれていく2人の関係は、スリリングかつロマンスにあふれている。

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 ゲームやアニメ的ともいえるストーリー展開はテンポ良く、北欧神話などが登場するギミックも、ゲームやアニメ好きには馴染みやすいはず。少ない登場人物での深い心理描写など、漫画作品ならではの深みも感じられる。

 原作を担当したのは、アニメ『坂本ですが?』(坂本役)や『リトルバスターズ!〜Refrain〜』(棗恭介役)でも知られる人気声優・緑川光。子供の頃から漫画家に憧れていたという緑川だけに、様々なこだわりが随所に見え隠れするのもうなずける。なお、緑川が漫画原作を担当したのは本作が初めてだ。

 いっぽう人気ゲーム『あんさんぶるスターズ!』のコミカライズも手がける紗与イチが担う絵は、緑川いわく「いっぱいキュンキュンさせて頂きました(笑)」とのこと。胸キュンがあふれる強力タッグによる作品で、あなたも“新しい恋のカタチ”を体験してみよう。

文=藤井淳