老け顔の原因は◯◯? にきび、女性の薄毛は「皮膚科」で解決できる。 超わかりやすい“皮ふトラブル”解決法

健康・美容

更新日:2017/11/22

『あんしん健康ナビ 皮ふと健康 おトク情報』(花川 博義)

 にきびには3色あるって知っていましたか? 白くあまり目立たない「白にきび」は、にきびの始まり。毛穴の出口が硬く詰まっている状態。毛穴が開いているのが、「黒にきび」。そして「にきび菌」が繁殖して赤くなったのが「赤にきび」。赤にきびを放置すると、くぼんだ「にきびあと」を残してしまうそうです。

 肌にボコボコとあとを残さないためには「予防と初期消火が原則」と教えてくれるのは、皮膚科専門医の花川博義先生。にきび予防には、皮脂の多い、額・鼻・あごのTゾーンをしっかり洗うこと。ゴシゴシと強くではなく、泡で優しく洗うこと。

 そして赤にきびがポツポツと出てきたら病院で初期消火を。にきびは皮膚科に相談しないと、適切な薬を処方してもらえないのです。

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■わかりやすく皮膚のトラブルを解説

 今まで知っていそうで知らなかったこんな皮膚科医の常識。これを総合的にまとめたのが、花川先生の『あんしん健康ナビ 皮ふと健康 おトク情報』(1万年堂出版)です。

 花川先生は、ベストセラーシリーズ『子育てハッピーアドバイス もっと知りたい 小児科の巻2』(明橋大二、他/1万年堂出版)に登場し、子どもの皮膚について優しくわかりやすく教えてくれました。この度、同シリーズと同じくらいのわかりやすさで、老若男女に当てはまる皮膚トラブルと解決法をまとめたのです。

■女性の薄毛にホルモン異常あり?

 皮膚はつま先から頭のてっぺんまで全身をくまなく覆っているため、皮膚科医が担当する症状は意外と多いのです。

 たとえば、巻き爪。足に食い込んで痛い思いをしていませんか。これも皮膚科へ相談すると正しい切り方を指導してくれます。ポイントは「爪の角」を残すこと。あまり深爪せず、白い部分を1ミリほど残してきるのが痛まないコツとのこと。

 また加齢とともに気になる薄毛の症状。男性型脱毛症(AGA)は治療薬が普及しています。では女性は? 女性も年々薄毛になる人もいます。この女性の薄毛には甲状腺ホルモンが影響している場合があるそうです。気になったらホルモン値を皮膚科で検査しておきましょう。

■老化の原因はアレだった!

 このように数々の症状をとても分かりやすい表現で、原因と解決法が本書には数多く記されています。そして後半には、女性の永遠の悩み「老化」についても触れています。

 同じ年なのに若々しい人と老け込んだ人、いったい何が違うのでしょう。それは肌の状態。肌にハリがあり、血色がよいと若く見られます。一方、シミ・シワ・くすみが見た目年齢を大きく引き上げるのです。

 では何が皮膚を老化させるのか。花川先生いわく…

「皮膚老化の最大、かつ圧倒的影響を与えている要因は、『紫外線』です」

 日焼けがくすみやシミの原因とは知っていたが、シワ・たるみの原因にもなるのです。

 紫外線は波長の違いにより、「UVA」と「UVB」に分かれます。「UVA」が真皮に届くと、膠原繊維と弾性繊維という肌を構成する組織が正しくつくられなくなります。これがシワ・たるみの原因に。

 さらに「UVB」は細胞のDNAを傷つけるというのです。すると傷ついた細胞を修復する際に、間違いを起こしてしまうというのです。その間違いの蓄積が皮膚がんのもとになることも。

■病気から美容までお肌の悩みを解決

 なんとなく、紫外線は肌に悪いとは知っていても、紫外線はこんなにも肌に悪影響を及ぼしていたんですね。肌のことはやはり専門家に聞かないとわからないことが多いのです。

 他にも、水虫、タコ、体臭、ほくろ、ダニなど、今悩んでいる人はもちろん、悩みたくない人にも役立つ内容が満載。健やかな肌を保つための、皮膚科専門医お勧め健康法は必見です。

文=武藤徉子