「小児がんで21歳で逝った大学生」「乳房全摘出を決意したモデル」… 様々な患者を診てきたがん専門精神科医の講演会開催

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更新日:2017/11/27

 2017年10月19日(木)に発売された、『人生でほんとうに大切なこと がん専門の精神科医・清水研と患者たちの対話』の出版記念講演会が12月10日(日)に開催される。

 国立がん研究センター中央病院・精神腫瘍科長の清水研は、がん専門の精神科医として、これまで3,000人以上の患者やその家族と、静かな水のような対話を続けてきた。がん患者が抱える不安や混乱に寄り添ってきた清水の人気ぶりは、退院してからも対話に通う人が多くいるほど。がん患者と何度も対話を重ねるうちに、清水は「彼らは自分が負っている未解決な問題に気がつき、その解決に取り組み始める」ことに気づく。

 同書には、清水との対話によって苦悩をほどき、人生の新しい扉を開いていった患者さんが登場。「小児がんで21歳で逝った大学生」「乳房全摘出を決意したモデル」「司法試験の前日にがんを発症・転移した青年」「ふたりの子どもをもつ若いお母さん」「何不自由ない暮らしを送ってきた(はずの)主婦」「一人で喫茶店を経営してきた活発なママ」「全力で仕事をし、家族のヒーローとして頑張っているお父さん」といった7人の患者の症例が紹介されている。

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 そんな同書の出版を記念した講演会には、清水と著者の稲垣麻由美、そして、同書に登場する2015年に肺がんを患った千賀泰幸さんが出演する。

 以前開催された第一回講演会では「漠然とした不安がやわらぐと、その人らしい歩みを始めるものです」(清水)、「がん患者とその家族の戸惑いや苦悩に寄り添ってくれる専門家がいることを伝えたい」(稲垣)、「がん宣告されて迷子になったら、先生は一緒に迷子になってくれた」(千賀)といった言葉が語られた。がん専門の精神科医の話を聞くことができる貴重な機会を見逃さないようにしよう。

■第二回『人生でほんとうに大切なこと がん専門の精神科医・清水研と患者たちの対話』出版記念講演会
日時:2017年12月10日(日)15:00~16:30
場所:駒込教会 礼拝堂
住所:東京都豊島区駒込2-3-8
参加費:2,500円(サイン本つき) or 1,000円(本を既に持っている人)
申し込みなど、詳しくはこちら

稲垣麻由美(いながき・まゆみ)
1968年、神戸市生まれ。大阪教育大学卒業。文筆家。株式会社一凛堂代表取締役。ライター、編集者、出版プロデューサーを経て執筆活動をスタート。「命」と「想い」をテーマに執筆を続けている。著書に『戦地で生きる支えとなった115通の恋文』など。

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